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東京にいながら旅行気分♪ アジアの鍋と変わり鍋で温かな冬を

  • 2020.12.25
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冷え込む夜に食べたいのは、心も身体もぽかぽかになる温かなお鍋という人も多いはず。日本の伝統的なお鍋もいいけれど、今年気になるのは外国で昔から親しまれる伝統的な一品です。東京には世界で愛される鍋料理のお店がたくさん。旅行に行った気分で、さっそく街へ出かけましょう。

東京にいながら旅行気分♪ アジアの鍋と変わり鍋で温かな冬を
東京にいながら旅行気分♪ アジアの鍋と変わり鍋で温かな冬を
【モロッコ】鶏肉とじゃがいもと素朴な味わいを楽しむタジン
東京にいながら旅行気分♪ アジアの鍋と変わり鍋で温かな冬を
かわいらしい模様のタジン鍋にも注目を。1人前1800円

オーナーの小川歩美さんは元バックパッカー。旅でモロッコを訪れた際、街並みの美しさや料理のおいしさに引き込まれ「ここに住みたい!」と、現地で生活することを決めたのだそう。レストランで働きながら学んだのがモロッコの郷土料理。「モロッコの人々はお昼に学校や職場からいったん家に帰り、家族で昼食を取る習慣があるんです。その時出されるのがこのタジンで、毎日のように食べられている家庭料理なんですよ」。
スープに鶏肉の味が染み渡り、じゃがいもはほくほくでいくらでも食べられそう。ターメリックなどのスパイスは風味が強すぎず、食べやすいので日本人にもぴったりのテイスト。どんな食材も鮮度が高いモロッコだからこその素材を活かした一品です。

【メキシコ】チーズの火山が噴火寸前! メキシカン溶岩チーズ鍋
東京にいながら旅行気分♪ アジアの鍋と変わり鍋で温かな冬を
お肉も野菜もたっぷり! 2000円(1人前1000円で、2人前から注文可能)

どろどろのチーズをたっぷり注いだメキシカン溶岩チーズ鍋は仲間とワイワイはしゃぎながらいただきたいお鍋です。
メキシコで使われる伝統的な石臼「モルカヘテ」を鍋にし、牛ハラミをトッピングした見た目は想像を絶するボリューム。こってりしているように思いきや、トマトソースを混ぜているため意外とさらりとした舌触り。チーズの深いコクはしっかり楽しめ、ブロッコリーなどの野菜を絡めていただくので女性にもぴったりの料理に仕上がっています。
チーズフォンデュのように、肉や野菜とともにいただいたら今度はトルティーヤに巻いて食べるのもおすすめ。忘年会シーズン、友人や家族と驚きのお鍋を囲んで楽しいひとときを過ごしてみませんか。

【中国】30種類の天然きのこによる秘伝のブラックスープ宝茸黒湯
東京にいながら旅行気分♪ アジアの鍋と変わり鍋で温かな冬を
ヘルシーなきのこスープは上品な味がします。6380円(西施黒湯コース)

銀座の街を見降ろせるシティビューが美しいお店で提供されるのは、豪華でヘルシーなきのこ鍋。中国・雲南省で、秋によく食べられるきのこ鍋「菌子火鍋」をヒントに、日本のしゃぶしゃぶのようにスープにくぐらせて食べる、独自に考案したオリジナル料理です。山岳地帯の雲南省は中国でも指折りのきのこの産地で、採取された30種類の天然きのこに、ナツメ、クコの実、ニンニクなどの食材を煮詰めて作り出します。スープの色は漆黒でだけれど、味はさっぱり。きのこから抽出されるエキスは美容にも良いと話題で、キレイになりたい女性たちからも人気を集めているよう。バラエティ豊かなきのこをいただけば、ツルツル美肌も手に入れられるかもしれません。

【ネパール】様々なスパイスを調合したヒマラヤの薬膳鍋
東京にいながら旅行気分♪ アジアの鍋と変わり鍋で温かな冬を
大きな丸鶏をそのまま一匹使った豪華な鍋です。2490円。(1人前の価格)

高山病予防のためヒマラヤ山脈の村で、村人の健康のために長年親しまれてきたネパールのお鍋。
岩塩とウコンベースで煮込み、骨つきチキンのスープが水炊きのような味わいを醸し出しています。スープに入れるスパイスは、ウコンにオリジナルブレンドのガラムマサラ、エベレストにしかない珍しいスパイスのピプラやシナモン、ブラックカルダモンなど多数。黄色いスープは一見辛そうに見えますが、お味はぐっとマイルドで野菜もたっぷり。一匹まるまる入れられた丸鶏のほろほろ崩れる柔らかい身をほおばれば、内側から浄化されるような気分になり、力が湧いてくるはずです。スパイスの複雑な味わいが恋しくなったら、出かけてみるのもいいかもしれません。

【ポルトガル】エビのダシが凝縮された蒸し料理、海の幸のカタプラーナ
東京にいながら旅行気分♪ アジアの鍋と変わり鍋で温かな冬を
濃厚なスープに、パクチーの爽やかさが効いています。2800円(2人前から注文可能)

日本初のポルトガル料理店、マヌエル・コジーニャ・ポルトゲーザが渋谷・松濤に店をオープンさせたのは2001年。それから約20年もの間、ポルトガルの家庭料理を作り続けています。お店の看板料理がシーフードが盛りだくさんの蒸し料理・海の幸のカタプラーナ。エビのダシが効いたスープは、炒めた香味野菜の甘みも混じり合う濃厚なお味。
もう1つの主役が、二枚貝のような形をした伝統的な“カタプラーナ”という、銅製の鍋。野菜を蒸してもシャキシャキとした食感を残してくれる魔法の調理器具です。
ピーマン、ジャガイモ、玉ネギなどの野菜と、パーナ貝にマメイカ、アサリといった海鮮。さっぱりした野菜と深みのある魚介のエキスのおいしすぎる共演です。

どれもこれも身体にやさしく、食べてみたくなる鍋ばかり。魚介やお肉はもちろんたくさんの野菜を一度に食べられる鍋料理は、やっぱり冬のごちそうの定番なのです。
ことりっぷMagazine冬号では、ここで紹介した以外にも珍しい鍋料理を掲載しています。あなたの好みにぴったりのお店を探してみてくださいね。

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