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あきらめた途端に彼から連絡が来た…クリスマスイブの奇跡

  • 2020.12.24
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占いBar「SANGO」のバーテンダー&占い師、千田歌秋さんの連載コラム『占いBarの恋愛相談~今宵は特別なカクテルを~』の第3弾!恋に悩む女性たちに寄り添い、そっと背中を押す恋愛相談をステキなカクテルと共にお届けします。

■占いBarの恋愛相談 #3 エリカさんの場合

たなびく雲が、街路樹を彩るイルミネーションの光に照らされて、頬を赤らめたようにほんのり色づいて見える、クリスマスイブ。恋人たちは愛を語り合い、家族はその温かい絆を確かめ合う、そんな特別な夜です。

街を覆い始めた夜のとばりが、行きかう人々と明滅するライトを見渡している様子は、凍てついた孤独な心が、誰かの温もりの灯火を探しているかのよう。一人で過ごすことをためらい、友達を誘って街へ繰り出す人もいるのです。

恋人のいないエリカさんも、一人のイブは嫌だからと、占い好きの親友ウララさんを誘って、この店にやってきました。

■クリスマスに吹っ切れた気持ち

実は、ウララさんはすでに結婚しており、二歳になるお子さんもいます。(今日はおじいちゃんとおばあちゃんの家に遊びにいっています)エリカさんは、親友の幸せそうな様子や、将来子供が欲しいという想いに背中を押され、二年前から真剣に婚活を始めました。しかし、なかなかいい相手にめぐり会えません。

今年も、クリスマスまでには彼氏を作ろうと、気になる人にアプローチしましたが、その相手からは色よい返事をもらえず、あいまいな形で保留にされたまま。それで彼女は、自ら連絡を断って友達と会うことを選んだのです。

前日まではうじうじと悩み、暗い顔をしていたエリカさんでしたが、今夜は気持ちが吹っ切れたのか、すがすがしい表情でお酒を楽しんでいます。ひとしきり、独身と既婚、それぞれのメリットとデメリットについて語り合った後、エリカさんはこれからの恋愛運について占いを受けてみることに。

■新たな恋か、それとも…

今後の恋愛と言っても、占う内容はさまざまです。本人の運気、相手の気持ち、出会いのタイミング、どうやって探すか、どんな人を選ぶべきかなど…。

エリカさんは、返事を保留にしたままの彼に再度チャレンジする場合(やや未練があるのです…)と、新しい相手を探す場合(ほかに気になる人も、アプローチされている人もいないのが現状)の、それぞれの恋模様を知りたいと伝えました。

カードを引いてみると…

◎1枚目「ソードの2」

今の彼に再トライした場合を占うと、出たカードは「ソードの2」。月夜に目隠しをした女性が二本の剣を手に佇んでいます。目隠しをされた状態ですから、彼もエリカさんのことをきちんと見てはくれなさそうですね。

二本の剣をクロスさせて掲げている姿から読み解けるのは、おそらく彼には、もう一人候補者がいて、どう決断の剣を振り下ろしていいのかわからない状態にあるのでは、ということ。そう、イブのデートをためらっていたのも、もしかしたら別の女性の存在があったからかもしれません。残念ながら、今後もその状況は変わらないようです。

◎2枚目「女帝」

新しい相手を探す場合、出たのは「女帝」でした。華やかなピンク色のカード。背景には恋の花が咲き乱れています。これは、気になる人が何人か現れるという暗示ですから、新たな出会いを期待できそうです。

問題は、どうやって一人に絞るかですね。カードの女帝が右手に持った笏(しゃく)は、自ら決定権を持つこと、左手で受け取っている卵は、赤ちゃんの象徴でしょうか。つまり、候補者の中から、結婚だけでなく二人の子供についてもしっかり考えてくれる人を、エリカさん自身が選ぶことになりそうです。

■とっておきのカクテルを…

占いを終えたエリカさん。美しくも力強い「女帝」がとても気に入ったようで、そのカードにちなんだカクテルをリクエストしてくれました。ウララさんも同じものを所望されたので、お二人には当店のオリジナル、タロットカクテル「女帝」をお楽しみいただくことに。

ロシアの大地の恵みであるウォッカをベースに、1本の枝にたくさんの実をつけるグレープフルーツと、豊穣を祝う北アメリカの感謝祭には欠かせないクランベリーの果汁を混ぜ合わせ、美と愛の象徴であるバラのリキュールを加えたカクテルです。

お酒が飲めないウララさんには、ウォッカを抜いて、バラのリキュールの代わりにローズシロップを使ったノンアルコールバージョンを。

■クリスマスの奇跡

二人がピンク色のカクテルで乾杯していると、エリカさんの電話が鳴りました。なんと、あいまいに返事を保留していた彼からです。今からでもいいから会えないか、とのこと。すっかり気分が高揚し、これからの恋愛では女王になると心に決めたばかりのエリカさんは、その誘いをあっさりと断ってしまいます。

彼の誘いは、「ソードの2」のメッセージを思い出させ、せっかく高揚していた気持ちに水を差されてしまったようです。確かに彼は、もう一人の相手に断られたから、エリカさんを誘ってきたのかもしれません。カードに描かれた三日月のように、今は彼の気持ちも満ちているけれど、ほかの候補が現れればまた冷めてしまう可能性もあるでしょう。

エリカさんは、力強く宣言します。選ばれるのを待つのではなく、自ら選んでいくのだと。何人かの候補者が現れた後に、将来のことを考えられる相手を自分で選ぶのだと。もし彼が運命の人なら、彼を選びたいと思うその時には、きっと私にふさわしい人になっているはずだからと。

行き交う人々を見ながら、温もりを探す夜の闇のようだったエリカさんは、この日を境に、自ら輝きを発して、雲に自分の色を映すイルミネーションのような女性へと、変わったのです。

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◎今宵のカクテルレシピ

タロットカクテル「女帝」

・シェイカーに、ウォッカ20ml、グレープフルーツ20ml、クランベリージュース20ml、ローズリキュール5mlを入れ、氷を入れてシェイクする。
・よく冷やしたカクテルグラスに注ぐ。
・甘さが足りなければガムシロップを少々加えてもOK。

華やかなピンク色の装いで、その身を飾っていても、味わいはそんなに甘くないという、しなやかで美しい女帝のカクテル。燃え上がるようなウォッカの情熱と、豊かな恵みを象徴する果実の包容力、バラの美しさが、理想的な恋を演出してくれるでしょう。

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~お知らせ~

いつもご愛読いただき誠にありがとうございます。

3回にわたってお送りしてきた千田歌秋さんの『占いBarの恋愛相談』は、諸般の事情によりしばらくの間、休載とさせていただきます。楽しみにしてくださっていた読者のみなさまには大変申し訳ありませんが、連載再開をお待ちください。よろしくお願い申し上げます。

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ライタープロフィール

千田歌秋(せんだかあき)

東京麻布十番の占いカフェ&バー燦伍(さんご)のオーナー占い師およびバーテンダー。タロットカクテルや各星座の食事コースを監修するなど、占いと飲食の融合をテーマに、ホリスティックな癒しの場を提供。対面鑑定だけでなく、店舗の運営やプロデュース、原稿の執筆、講座やセミナー、メディア出演、イベントの企画や監修、占い師のマネジメントや育成など、活動は多岐にわたる。ビブリオマンシー(書物占い)の普及にも努めている。

千田歌秋のブログ

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