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【枕崎市・南溟館 】不思議で素敵な世界!「スズキコージの大魔法画展」に行ってきました

  • 2020.12.22
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「スズキコージの大魔法画展」開催中!

日本には色々な絵本がありますが、大人になっても絵本を楽しめるのはなぜでしょうか。先日、絵本作家の個展の招待状を頂き、ワクワクしながら枕崎市文化資料センター南溟館に行ってきました。建物の扉が開いたとたん一面におもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルな世界が広がりました。

スズキコージの大魔法画展から不思議で素敵な世界を紹介します。

出典:リビングかごしまWeb
展覧会 in 枕崎市文化資料センター南溟館

スズキコージの大魔法画展は枕崎市にある文化資料センター南溟館 (なんめいかん)で開かれています。 船をイメージした木造の美術館は枕崎駅から車で数分ほど、徒歩でも10分以内で行けます。美術館は高台に立地しているので、そこからの東シナ海の展望はとても素敵で、美術館とともに散策の場としても親しまれているそうです。

出典:リビングかごしまWeb
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美術館の入り口で手渡されたリーフレットによると、静岡県生まれ、神戸市在住のスズキコージ氏(72)は1971年に個展「コージズキンの世界」を開催し、1972年に「ゆきむすめ」で絵本画家としてデビューされました。以来、自作自演絵本、絵画、ポスター、壁画やライブ・ペインティングによる大型絵画など限りなく多彩な表現活動を展開し、数々の賞を受賞しました。今も独自の世界観で人々を魅了し続けています。

出典:リビングかごしまWeb
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展覧会で見られる作品たち

1.絵本の原画

絵を描き始めるきっかけは3歳のときお父さんがくれたクレヨンだったスズキコージ氏は自由な発想に溢れる絵本を200冊以上手掛けてきたそうです。 展覧会では原画121点を見ることができます。全ての作品は豊かな色彩で人・動物・魔法の世界の数々をエネルギッシュに描写されています。

出典:リビングかごしまWeb

今までたくさんの絵本を見てきましたが、実はここで初めて原画を見ました。世界で一つしか存在しない原画は何か特別な力を持っていると確信しました。線の走り方、絵の具の滲み、絵の表情、本当の色、画材の質感… それぞれ何かを語ってくれるし、原画でしか伝わらない仕掛けや作者のこだわりに気づかされてくれるからです。

また、原画の淵に書かれたページ数や色が付いた線たちを見ると作者の性格までイメージさせてくれる不思議なものです。原画を見た事ないという方はそういうところまで気を配って鑑賞してください。感動しますよ!

絵本が好きな人が絵本の新たな魅力に迫っていけるはずです。

美術館の一番奥の部屋に展示されているのは、スズキコージ氏とアーサー・ビナード(Arthur Binard)氏共作の絵本2冊のフルストーリーです。絵と文書が展示されています。

■「ドームがたり」

広島の原爆ドームが語り部となり、戦争の悲劇を伝える絵本。ストーリーは軽くなりすぎず重くなり過ぎない運びで子供も理解できるように表現されています。本当に素晴らしい作品です。原爆ドームの設計はチェコ人が作った等、新たな発見にもつながりました。

出典:リビングかごしまWeb
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■「そもそもオリンピック」

広島・海田町に生まれた織田幹雄の生い立ち、陸上競技、三段跳びとの出会い、1928年のオリンピックまでの大活躍を描く絵本。風というモチーフを使ってストーリーを爽やかに展開しているので、非常に面白い彼らのコラボ作品です。

出典:リビングかごしまWeb
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2.ライブ・ペインティングの絵画

展覧会では何枚の大型絵画が飾られています。それはライブ・ペインティングという作品です。30代頃からさらなる自由を求めて始めたのは路上や公園など人のいるところで行う、構想・下描き一切なしの即興で絵を描いていくライブ・ペインティング。そこで音楽をかけながらその場で受ける刺激とともに絵を作り上げていくものです。

出典:リビングかごしまWeb
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展示されている数々のライブ・ペインティング作品たちの中からピックアップ

■美術館の入口から左側の奥へ進むと見えてくるのは幅4m×高さ2mのキャンバスに描かれた「オリーブ冠の娘」(2019)という作品です。横たわる巨大な女性を中心に据えた世界。

出典:リビングかごしまWeb

■ライブ・ペインティングの中で「空飛ぶクジラ」(2008)という作品は私の気に入りの一つです。近くから観覧すると描かれたとき使っていた指先の形まで見えて面白いです。 スズキコージ氏は絵を描く時に指も使うそうです。そして大型絵画から少し離れて初めてクジラの形が浮き出てきたので、その姿に素直にビックリしました。美術館の販売店で空飛ぶクジラのポストカードも販売されていたので、早速購入し、作品の前で記念撮影しました。

出典:リビングかごしまWeb
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■「WAR IS OVER」という圧倒的な存在感がある作品は平和をキャッチフレーズに描いています。平和って何でしょう?という深い意味を探るための手掛かりになるでしょう。

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3.立体的なオブジェ

美術館内ではいくつかの立体的なオブジェも展示されています。

出典:リビングかごしまWeb
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どれを見ても印象的ですが、スズキコージ氏がご自分の分身だというマネキンはインパクトがありますね!(いつかこんな笑顔で本物のスズキコージ氏にお会いできるといいですね!笑)

出典:リビングかごしまWeb

4.切り絵

館内のスタッフに聞いた話では、作品たちが運ばれて展示を準備する際、スズキコージ氏もいらしたそうです。その時に近くのソファーに座り、紙をチョキチョキ切り始めたそうです。それは館内の切り絵として見ることができます。何に見えるのか、あなたの想像に任されています。

出典:リビングかごしまWeb
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7つの楽しいポイント

① ライブ・ペインティングの作品に触れる! 普通の美術館と違って、一部のライブ・ペインティングの作品に触って楽しむことができます。最高ですよね!?そうっと触れて作品の息吹を感じてみましょう!

出典:リビングかごしまWeb
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② サイン入りの絵本がある 美術館の販売店でスズキコージ氏がセレクトした音楽を聴きながら絵本やポストカードを購入できます。運がよければ、サイン入りの絵本もゲット可能かも!

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➂ 監視員がいない 美術館には欠かせないのが監視員。しかしここは違います!監視員なんていません!田舎ならではののんびりした雰囲気で時間を気にせずゆっくり展覧会を楽しめます。(COOL KAGOSHIMA(クール鹿児島)ですね!)

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④ アットホームなフィーリング 作品と美術館が一体化している感じがあり、会場の温かみがある感じがします。

出典:リビングかごしまWeb
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⑤ 周りの景色もアートの一つ 館外に立体作品があっておしゃれです。芝生もあり、ピックニックも兼ねて来て欲しい!鹿児島市内からちょっと遠いかもしれませんが、ドライブにはちょうど良い距離かもしれません。

出典:リビングかごしまWeb
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⑥ 無料グッズ 入館する際は展覧会のリーフレットとマスクも一枚もらえます。 また、記念として展覧会のポスターも持って帰れますよ~(数に限りがあります。)

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▲なんとマスクも!

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⑦ 撮影はOK 作品1枚1枚の撮影でなければ、館内では写真撮影してもよいそうです。

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私の想像として

帰る時に時計を見てビックリしたのですが、南溟館で繰り広げられるスズキコージ氏の世界になんと(!)3時間以上引き込まれていました。

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この展覧会を通じてスズキコージ氏が創造する世界を覗き込むことができました。 子供の頃見た、大胆な色使いをしていないハンガリーの絵本の世界とは確かに違っています。

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彼とは一度もお会いしたことがないですが、インスピレーションに満ちていて、泉のようにアイディアが続々と沸く方だと思いました。前向きに創作活動をされ、原画から生命力の強さ、つまりバイタリティーを感じとることができました。 作品は色使い豊かで、制作年代によって異なる画風を楽しめます。

また、作者は人を楽しませることで自分も楽しんでいると思いました。スズキコージ氏はきっと楽しい人生を送っている方でしょう。作品を見ている方も、作者も元気に!

是非あなたも「スズキコージの大魔法画展」を覗きに来てください!作品を見て・感じて創造力の翼を羽ばたかせることで作品はさらに花を開くことになるでしょう。

出典:リビングかごしまWeb

1月10日にライブ・ペインティングショーやトークショー、1月9日・11日にアメリカ人のアーサー・ビナード氏の読み聞かせもあります!参加費無料です。詳しくはこちら

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スズキコージの大魔法画展 会場:枕崎市文化資料センター南溟館 鹿児島県枕崎市山手町175番地 Tel/Fax. 0993-72-9998 会期:2020年12⽉13⽇(⽇)〜2021年2月14日(日) 休館日:年末年始(12月28日~1月4日) 開館時間:午前9時00分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで) 観覧料:無料

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