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お金を借りたい…方法は?シーン別お金の借り方とやってはいけない借り入れ

  • 2020.12.21
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「どうしてもお金が足りない」「お金が急に必要になってしまった……」。そんなときは、「お金を借りる」という選択肢があります。どんな場合にどんな借り方ができるのか、利用時の注意点と併せて解説します。

■即日でお金を借りたい

特に急いでいて「今日中にお金を用意したい!」という場合は、以下の3つの方法があります。

●クレジットカードのキャッシング枠

クレジットカードを持っている方は、そのカードにキャッシング枠が付帯されているか確認してみましょう。その枠の範囲内であれば新たな申込や審査は不要で、すぐにATMでお金を借りられます。

●消費者金融のカードローン

カードローンとは、金融機関が提供している個人向けの融資サービスのことです。アイフルやプロミス、アコムなどの消費者金融が提供しているカードローンは、申込から利用開始までのスピードが速いのが特徴。最短で、申し込んだ当日にお金を用意することも可能です。

●家族や知人に借りる

家族や知人に正直に話して、お金を貸してもらう方法もあります。クレジットカードやカードローンは早く借りられる分金利は高めですが、家族や知人なら利息や返済期限の面で融通を利かせてもらえるかもしれません。ただし、お金が絡むと人間関係が険悪になることがあるので十分注意しましょう。

■低金利でお金を借りたい

そこまで急ぎではなく、できるだけ低い金利で借りて返済の負担を少なくしたい場合は、以下のような方法もあります。

●銀行のカードローン

銀行が提供するカードローンは消費者金融に比べて審査が厳しく、利用開始まで時間がかかります。消費者金融では「最短60分で融資可能」というところもありますが、銀行では「審査結果がわかるのは最短で翌営業日」といった具合です。

その反面、銀行カードローンの上限金利は年14%程度と、消費者金融の年18%程度に比べると低めです。

●消費者金融カードローンの無利息期間を活用

基本的に消費者金融のカードローンは金利が高めですが、消費者金融によっては初回限定で「30日間無利息」「5万円まで180日間無利息」といったサービスを用意しているところもあります。すぐに返せる場合や、少額の場合はこれらを利用するとよいでしょう。

●国の貸付制度

低所得の方や生活が困窮している方などを対象に、国がお金を貸してくれる「生活福祉資金貸付」という制度があり、条件を満たせば無利子で借りることもできます。新型コロナウイルスの影響で生活資金が必要になった場合も利用可能です。

年金受給者が利用できる「年金担保貸付」や、ひとり親が利用できる「母子父子寡婦福祉資金貸付」などもあるので、自分が利用できるものがないか確認してみましょう。

■審査なしでお金を借りたい

金融機関でお金を借りる場合は、基本的に審査があります。申込者の返済能力をチェックするために行われ、審査に通過しなければお金を借りられません。審査に通過する自信がない方や急いでいる方は、以下のような方法もあります。

●質屋

質屋では、品物を預ける代わりにお金を貸してもらえます。期限内に元金と利息を返せば、品物は戻ってきます。質屋に預けられるのはブランド物のバッグや高級腕時計、宝石などで、審査は特にありません。

●保険の契約者貸付

解約返戻金がある貯蓄型の生命保険に加入している方は、その範囲内で保険会社からお金を借りることができます。利息は発生しますが、審査は不要です。借りている間に満期を迎えたり亡くなったりした場合、受け取れる保険金は元金と利息分を差し引いた金額になります。

このほか、前述のクレジットカードのキャッシング枠も審査不要ですぐに利用できます(クレジットカードを作るときは審査があります)。

■少額だけお金を借りたい

「ほんの少しだけ借りたい」「あと数万円だけ借りたい」という方には、以下のような方法があります。

●カードローン

カードローンは限度額の範囲内なら、新たな申込が不要で何度でも借りられ、審査もありません。「数千円、数万円だけ借りる」「給料日前だけ少しお世話になる」という使い方もできます。初めて借りる場合は、レイクALSAの「5万円まで180日無利息」などのサービスを使えば、利息負担なしで利用可能です。

●スマホ借入サービス

近年は、従来のカードローンとは一線を画す融資サービスも登場しています。スマホで完結できる少額融資で、独自の「信用スコア」を使って審査が行われますが、そのスコアは申込者自身が確認することもできます。例えば、最大50万円を100日間実質利息無料で借りられる「LINEポケットマネー」などがあります。

■コロナの影響でお金を借りたい

新型コロナウイルスの影響で収入が減少しお金が必要になった方は、国が実施する支援制度の対象になる可能性があるので確認しましょう。

事業を営んでいる方なら、日本政策金融公庫で「新型コロナウイルス感染症特別貸付」「生活衛生新型コロナウイルス感染症特別貸付」「セーフティネット貸付」などを相談できます。

個人でも、生活を立て直すまでの一定期間(3ヵ月)の生活費を借りられる前述の「生活福祉資金貸付」などの制度を利用できます。学生のいる世帯なら、日本学生支援機構の奨学金の緊急採用や返済不要の給付型奨学金の対象になるかもしれません。

■学生や主婦(主夫)がお金を借りるには?

審査に通過する必要があるカードローンなどは、学生や主婦(主夫)は利用しにくいかもしれません。多くの金融機関が「安定した収入があること」を申込条件としているため、収入がない方は申し込めないからです。また貸金業法の総量規制というルールによって、基本的に年収の3分の1を超える借入はできないことになっています。

学生や主婦でもパート、アルバイトなどで定期的な収入がある方は、審査に通る可能性があります。専業主婦の方は、「配偶者貸付」という制度があるカードローンなら夫の収入を合算して審査してもらえます。

■お金を借りたいのに審査に落ちた場合の対処法

各金融機関が定める基準をクリアできない場合、審査に落ちてしまうこともあります。その場合の対策は、以下のとおりです。

●他社に申し込む

審査基準は各社で異なるため、1社の審査に落ちてしまっても別の金融機関に申し込めばクリアできることがあります。ただし複数社に同時に申し込むと審査に通りにくくなるため、避けるようにしましょう。

●今の借入をなるべく減らす

金融機関は、申込者の他社での借入状況や返済状況を照会できます。借入額や借入件数が多いと「借り過ぎ」と見なされて、審査に通りにくくなります。借りたお金は期日までにきちんと返済し、借入を減らしていくことが大切です。

■やってはいけないお金の借り方

いくら困っていても、以下のような借り方はやめましょう。身を滅ぼすことになりかねません。

●違法業者から借りる

いわゆるヤミ金融や、SNSで声を掛けてくる個人から借りるのは絶対に避けましょう。法律で定められている上限よりも高い利息を要求されたり、脅しのような取り立てを受けたりする可能性が高いからです。違法業者かどうかは、金融庁のホームページで利用できる「登録貸金業者情報検索サービス」などで調べられます。

●なんとなく借りる

「スマホ簡単にすぐに借りられる」といった便利なサービスが増えていますが、自分の通帳からお金を引き出すかのように気軽に利用するのはやめましょう。お金を借りているという自覚を持ち、いつまでに返せるのか、利息はいくらなのかなどを確認した上で、どうしてもお金を工面できないときの「最後の砦」として利用するようにしましょう。

●借り過ぎる

「借りられる金額=返せる金額」ではありません。そのお金を借りると、毎月いくら返済することになるでしょうか。「お金を借りすぎて返済ができない」ということにならないよう、借りるときは完済するところまで考えておく必要があります。消費者金融のホームページには「返済シミュレーション」というコーナーがあるので、事前に確認しておきましょう。

■低金利でお金を借りられる銀行カードローン3選

「銀行カードローン」では、消費者金融よりも低い金利でお金を借りられることが多いです。「銀行」であるため、消費者金融よりも利用する際のハードルは低いといえるでしょう。そんな銀行カードローンの中から、利用しやすいとの定評がある3社をご紹介します。

・楽天銀行
・ジャパンネット銀行
・オリックス銀行

いずれも店舗を持たないネット銀行です。ネット銀行は、ほぼすべての手続きをオンラインで完結できます。店舗の賃料や人件費がかかっていない分、通常の銀行に比べて金利や手数料などが利用者にとって有利に設定されていることが多く、スマホやパソコンに慣れている方におすすめです。1行ずつ特徴を見ていきましょう。

●楽天銀行

楽天銀行のカードローン「楽天銀行スーパーローン」は、特に楽天市場や楽天カードなど楽天系列のサービスをよく利用する方におすすめです。

楽天では利用状況に応じて「会員ランク」が決まりますが、それに応じてカードローンの審査が優遇される仕組みになっています。入会と利用の特典として、他の楽天系サービスで利用できる楽天スーパーポイントが最大3万1,000ポイント(1ポイント=1円分)もらえます。

銀行カードローンはその銀行の普通預金口座がないと利用できないことが多いのですが、楽天銀行スーパーローンは楽天銀行の口座がなくても利用できます。借入も返済も他行の口座を指定できるので、普段使っている口座で利用したい、これ以上口座を増やしたくないという人にもおすすめです。

・基本情報
金利:年1.9%~年14.5%
最大限度額:800万円
最低返済額:月2,000円

●ジャパンネット銀行

ジャパンネット銀行は、2000年に日本初のインターネット専業銀行として設立された銀行です。ソフトバンク系列のZホールディングスと三井住友銀行のグループ会社で、2021年4月5日に社名が「PayPay銀行」に変わることが決まっています。

ジャパンネット銀行のカードローンでは、「初めての借入から30日間は利息0円」です。期間内であれば、借入と返済を何度繰り返しても利息はかかりません。短い期間をしのぎたい方、すぐに返せる目途がある方にとっては、有力な選択肢になるでしょう。

・基本情報
金利:年1.59%~年18%
最大限度額:1,000万円
最低返済額:月3,000円

●オリックス銀行

野球の球団名やCMで「オリックス」という名前を聞いたことがあるかもしれません。オリックス銀行は、オリックス系列のネット銀行です。

オリックス銀行のカードローンには、無料で「ガン保障特約」を付けられるという他社にはない斬新なサービスがあります。ガン保障特約付きプラン「Bright」に加入すると、借りている間に亡くなったりガンと診断されたりした場合に借入残高が0円になります。住宅ローンの団信(団体信用生命保険)に似ていますね。

・基本情報
金利:年1.7%~年17.8%
最大限度額:800万円
最低返済額:月3,000円(2020年3月24日以降)

■困ったときの最後の砦!お金を借りる方法はいくつもある

お金がなくてどうしようもなくなったとき、お金を借りる方法がたくさんあることを知っていると安心です。無金利、審査なし、即日融資可能など特徴もバラエティに富んでいるため、自分に合った方法を選びましょう。もちろん借りすぎに気をつけて、計画的に利用することも大切ですよ。

文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所 代表)
関西学院大学商学部卒業後、銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

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