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五月女ケイ子「女性の逆襲は結構進んでいる!」 個展で伝えたいメッセージとは

  • 2020.12.13
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本誌では、連載ページをはじめ、特集記事でイラストを担当してくれることもある、五月女ケイ子さん。最近はCMなどでも活躍している、まさに売れっ子イラストレーターです。そんな五月女さんが、5年ぶりに個展を開催。タイトルは前回を引き継ぎ、その名も「乙女の逆襲展2」。

スタローンの映画のような飛躍力、それを感じさせる展覧会にしたい。

「’15年の展覧会の準備期間は40歳になった頃で、人生の岐路に立ってる印象がありました。その中から、自分を変えたい思い、そして“逆襲”という言葉が生まれ、あの展覧会に繋がりました。女でも『崖っぷちだ』って言ってもいいし、『酒飲みたい』って言ってもいいじゃんという気持ちで描いた絵に、いろんな女性から『今の気持ちにフィットしてます』と声をかけてもらい、『あぁ、みんな同じことを考えてたんだな』と、感動したのを覚えています」

そして今年はパート2。しかも前回同様、またもや少し、迷いを感じながら準備を始めたそう。

「春先からのコロナ禍の中で目標が見えなくなり、私の絵って本当に必要とされているのだろうか…と、悩んでしまう日もありました。その中でたまたまツイッターに上げた絵に、『元気が出ました』という書き込みをたくさんいただいて…。絵そのものが、物理的に何か役に立てるわけではないけれど、見た人が笑ってくれたりすることで、元気を出すことのお手伝いはできるかもしれない。そんな気持ちで、改めて展覧会に向き合うことになりました」

前回は自分の殻を破るという“個人個人の逆襲”でした。さて’20年の五月女ケイ子は、何に逆襲を?

「世の中の雰囲気も5年前とは大きく変わりましたよね。SNSで自分の意見を言える人が増えた印象がありますし、特に女性が『つらい!』と言えるようになった。例えば“ポテトサラダくらい作れ”論争とかもそう。女の人も男の人も、“当たり前”から少しずつ解放され始めている。そういう意味では、逆襲は結構進んでいる気がします(笑)。だからこそ今、『頑張っていきましょうよ~!』と、みんなに呼びかけたくなった…のかな(笑)。以前の私は“清く正しく美しく”でしたが、今は“清く正しく、たくましく”。私の好きな映画『ロッキー』と『ランボー』は、1は普通の映画だったのに、2になった途端、急に肉体派になるんです。この展覧会も“2”なので、その2作のような、飛躍力のある絵をお見せできたら嬉しいです」

「五月女ケイ子 乙女の逆襲展2」 ギャラリーハウスMAYA 東京都港区北青山2‐10‐26 開催中~12月20日(日)11時30分~19時(土・日曜、最終日は17時まで) TEL:03・3402・9849 ©Keiko Sootome 2020

そおとめ・けいこ イラストレーター。本誌で堀潤さんと「社会のじかん」を連載中。また今年は、カップヌードルやNewマイティアCLスタンダードのCMなどのイラストも手掛け、話題に。

※『anan』2020年12月16日号より。写真・小笠原真紀

(by anan編集部)

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