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中学受験を乗り切る!受験学年前の効率的な勉強方法と親子で行うスケジュール管理とは

  • 2020.12.12
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中学受験を控えているご家庭は、1月~2月の受験に備えて追い込みとなる時期でしょう。新小4、5年生となる方は、まだ受験学年ではないとは言えそこに向けての勉強が必要となってきますが、どの様に勉強させればいいのか悩む方も多いと思います。

受験学年となるまでは皆どの程度勉強時間を確保しているのか、またそのスケジュール管理などを見てみましょう。

受験学年に向けて、4年生から土台を作ろう

受験向けの塾では新小4(3年の2月)から受験対策コースが始まることが多いです。塾に通わずに勉強を始めるという家庭でも、4年生から受験勉強を本格化させることが多いでしょう。習い事などで多忙な小学生が増えていますが、受験を目指すのであれば十分な勉強時間を確保する必要があります。

必要勉強時間は個人差やどんなレベルの学校を目指すかによっても異なりますが、絶対にやっておくべきことは「復習の徹底」です。受験学年となる6年生はほぼ志望校も決まりその対策、過去問などに注力することとなりますが、そうではない学年では入試そのものに対しての学習意欲が直結しにくい時期となります。そんな中で達成感や充実感を生み出してくれるのが復習です。学校や塾の復習テストなどを利用しながら、モチベーションアップを図りましょう。

各学年の注意点を見てみましょう。

・4年生

一般的には受験のスタート地点となります。今まで学校の宿題程度しかしていなかったことが多いと思いますので30分~1時間以上集中しての勉強や、1つの問題を粘り強く解くなどの受験勉強に慣れることが大切です。

漢字練習や計算練習などの基礎学力も徹底的に鍛えます。通塾する場合でもまだ学習量が少なめなことがほとんどなので、習い事や遊びの両立がまだ可能な時期です。勉強の時間は集中し終わったら遊ぶ、というように、メリハリをつけることを覚えさせましょう。徐々に集中して勉強出来る時間が増えれば、受験勉強が本格的になる5年生に向けての土台が出来ます。

・5年生

4年生からスタートする受験カリキュラムですが、5年生になると応用が加わり内容が難しくなります。また、入試問題に出てくる単元の学習など、本格的な受験対策が始まるのも5年生です。4年生までは順調に勉強を進めていても、同じ量の勉強をしているだけでは追いつくことが出来ず成績が伸び悩む子が増えるのもこの時期です。宿題量などを見極めてスケジュールをしっかりと立てましょう。

また、5年生から受験勉強をスタートする場合は、1学期の間に勉強を習慣化させることが第一です。4年生までの復習もこの時期にしっかりと行うことが必要です。

家庭学習時間と実態とは?

受験を目指して塾に通っている子の内、塾がない日の家庭学習時間は「2時間以上3時間未満」が37%で一番多く、次いで「1時間以上2時間未満」が27%、「3時間以上4時間未満」・「4時間以上」が各13%、「1時間未満」が10%でした。

テスト直しにかける時間は「1時間未満」「1時間以上2時間未満」が各38%でした。テストは、結果を分析することで出来ること・出来ないことが分かります。出来なかった問題はなぜ出来なかったのかを考え、克服することが大切です。

朝学習は「していない」が最も多く30%で、「10分以上20分未満」が29%、「10分未満」19%、「20分以上30分未満」13%、「30分以上」が9%でした。朝学習は、行うことで頭が働き学校での学習効果も高まります。しかし、張り切って2時間早く起きるなど無理をしても続きませんし体調を崩しかねません。睡眠時間の確保を最優先とし、無理のない範囲で少しでもいいから取り組んでみるといいでしょう。

※アクセラレーテッドラーニングジャパン「かしこい塾の使い方」アンケート(調査機関2020年3月、対象者134名)

効率的な勉強方法とは

勉強に取り組む時間も大切ですが、だらだらと長くやることは効率が良くありません。効率的に勉強するにはどうしたら良いのでしょうか。

・適度に休憩する

人間の集中力は長くもたず、長くても90分程度と言われています。高学年では90分単位、中学年では60分単位で休憩し、脳をフレッシュな状態にすることで集中力を持続出来ます。5分でもいいので休憩を取り入れましょう。眼精疲労の原因にもなるので目をテキストから離します。背筋を伸ばして身体がほぐれると、脳に新しい血液が行き届きます。軽いストレッチなどもいいでしょう。

・身体を動かしながら覚える

特に暗記ものの勉強をする時は、身体を動かしながら勉強しましょう。身体を動かすことで記憶を司る海馬が活性化し記憶力と集中力を強化するので、声に出したり手を動かしたりする方がより効果的に記憶が出来るのです。

・様々な教科を順にやる

算数だけ、国語だけ、の様に同じものにずっと取り組むよりは、算数→理科→国語という様に短い時間で刻みながら数種類の単元をミックスして取り組むと常に高いモチベーションを持つことが可能です。

・具体的にやることを示す

「国語1時間」などと時間で区切っても机に座ってテキストを広げるだけで終わっては効果が薄くなります。時間の区切りも大切ですが、さらに具体的にやることリストを使いましょう。例えば「漢字ドリル〇ページ進んだら丸つけし、間違い直しを5回ずつ」「算数ドリルのこの単元を終わらせる」などです。

最初は立てた予定通りにいかなくても、なぜ出来なかったかを考えることで徐々にどうすればクリア出来るかを考えられる様になります。まずはやることを具体化する癖をつけましょう。

・睡眠時間を確保する

睡眠不足は集中力を低下させます。集中力が低下すると記憶力も低下し、勉強の効率が悪くなります。それだけではなく代謝の悪化、疲れやすくなる、免疫力の低下など心身に様々な悪影響を及ぼします。勉強時間を確保する為に睡眠時間を削っては本末転倒です。睡眠時間を確保して、メリハリのある学習を心がけましょう。

・復習はすぐに行う

復習は、行うタイミングによってその効果が大きく変わります。人は覚えたことを1日経っただけで半分以上忘れてしまうと言われています。効率的にたくさん覚える為には、習ったらすぐに復習するという習慣づけが重要です。

塾の復習をしたいが帰宅時間が遅くなってしまう場合は、翌朝早く起きて復習するなど、出来るだけ早く取り組む習慣をつけましょう。

・すき間時間を活用する

まとまった勉強時間も大切ですが、ちょっとしたすき間を有効活用しましょう。塾の授業が始まる前やお迎えがくるまでの時間などの短い時間や、リラックス出来るお風呂の時間などに取り組む習慣をつけます。単語や年表など、まとまった時間のいらない暗記系の勉強がオススメです。ちょっとした時間でも毎日少しずつ取り組めば積み重ねが大きな成果につながります。

親子で行うスケジュール管理

家庭学習を効率的に行う為には、保護者の介入が不可欠です。勉強スケジュールは親子で一緒に作成しましょう。その際、子どもの意向を必ず尊重します。スケジュールは短期から長期にかけて分けて管理します。年間・週間・1日で組み、現在から受験日までの全体像を把握出来る様にしておきます。それぞれのポイントを見てみましょう。

・1日のスケジュール

項目は起床、朝学習、登校・下校時間、塾、食事、家庭学習、お風呂、就寝などです。
前述した様に、学習時間ではなく睡眠時間をしっかり取ることを念頭においてスケジュールを立てましょう。学校や塾・習い事の時間は決まっているので、残りの時間がどの様に有効活用出来るかを考えましょう。

・週の計画

項目は塾のカリキュラムに合わせた復習、塾がない日の学習内容、習い事などです。
塾がある日は復習まで手が回らないことが多いかもしれませんが、帰宅時間が早く時間が取れる場合もあります。通う時間を考慮しながらスケジュールを立てましょう。

・年間スケジュール

項目はテスト、模試、長期休暇時の講習、学校や家庭のイベント、志望校の学校説明会や文化祭などです。
塾や学校の予定は年度始めに予定が分かりますので、そこをベースに予定を組みます。志望校選びの為の学校訪問は、6年生になってからでは時間を取るのが難しくなる為可能であれば4~5年生の内に出来るだけたくさん見ておくことが理想です。希望校であれば数回訪れると、色々な角度から雰囲気をつかむことが出来ます。

また、6年生になり志望校が決まったら、入試に関する情報収集や調整は親がしっかりと管理します。併願の組み方、願書提出、合格から入学までの日程などです。合格発表後も入学金の振込や、入学者の出席日、制服採寸など入学準備などが発生します。しっかりと日程に入れておきましょう。

スケジュールを立てると、どうしても達成の為に親が守らせようとしてしまいがちです。スケジュールに無理があった場合は「ここが出来なかったのはどうしてか?」と疑問を投げかけ、子ども自身が考えて立て直し出来る様な声掛けをしましょう。

スケジュールがあっても、小学生ですから気分がのらない・つい遊びに集中してしまったなどは起こるものです。その都度目くじらを立てるのではなく、立て直す為にどうしたら良いかを一緒委考えることで、段々自分のペースをつかんできます。「いつまでに」「何をやるべきか」を逆算し、自分で考えさせるということを意識してスケジュール管理を行いましょう。

中学受験では、勉強のスケジュール管理がとても大切で、親も一緒に関わっていく必要があることが分かりました。6年生になってから慌てて行うのではなく、早い段階から少しずつ勉強を定着させる必要があると思います。

自主性を尊重しつつ、本人も納得した上で話し合いながらスケジュールを考える必要があると思います。子ども任せにするのではなく見守りながら、親子のコミュニケーションもしっかり取る必要があると感じました。

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