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小石原焼から今治タオルまでえりすぐりの日用雑貨が並ぶ「Gouache」

  • 2015.5.29
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福岡市の中心部、今泉の路地裏に建つ白い2階建ての一軒家の「Gouache(ガッシュ)」。太陽の光をいっぱいとり入れた居心地のいいお店で、すてきな雑貨や洋服に出会いました。

一つひとつの品にスタッフの愛着が感じられる

真っ白い2階建ての入り口には、観葉植物や鉢植えの花がところ狭しと並べられていて、お店というより、ヨーロッパの田舎にあるお家におじゃまさせていただく気分。木枠の窓から自然光が差し込む店内には、テーブルウエア、ガーデニング用品、ステーショナリー、普段使いに活躍しそうなウエア、バッグや帽子などのアパレルアイテムまで、数百種類が並びます。

いずれも、スタッフが日本全国をめぐりながら、”ヒトとモノの調和”をコンセプトに厳選した品々。使いごこちのよさや機能性はもちろん、持っていて笑顔になれるデザインや、作り手の思いや歴史などモノにまつわるストーリー……もろもろひっくるめて、スタッフが「これぞ」と認めたものばかり。

生活を楽しく変える優れもの

ラインナップのメインとなるのは、焼物をはじめ、ガラス細工や布製品などの手工芸品。バイヤーいわく「手工芸品は、みやげものや芸術品というイメージが強いようですが、本来は日常の生活に密着した日用雑貨なんですよ」。その言葉通り、「Gouache」には、気軽に暮らしの中にとり入れやすく、かつ優れたアイテムがそろいます。

たとえば、創業180年を超える老舗「白木屋伝兵衛」の江戸ほうき(1188円~)は、草を一本一本手で触って選別し、編み上げてゆくお手製の掃除道具で、穂先が減るたびに短く切りそろえてゆくと10年ほど使えるそうです。また、スタッフの全員が「一度使ったら手放せない」と愛用しているのが今治タオル(540円~)。「体を包み込むようなやさしいやわらかさと、使ったあとのサラッとした感覚がたまらない」のだそう。

カフェ風にも和風にもぴったりな器

地元九州からは、焼物の品ぞろえが豊富です。すべて窯元から直接仕入れたもので、福岡の朝倉地方の山間で焼かれる小石原焼は、親子二代による「翁明窯元(おうめいかまもと)」のもの。刷毛目や飛びかんななど昔ながらの技法によって描かれた幾何文様は飽きることなく、素朴な風合いは和食にも、洋食にも合わせやすくて使い勝手のいい雑器です。

ほかに、熊本県北部にルーツを持つ小代焼(しょうだいやき)の伝統技法に、スリップウェアという18世紀ヨーロッパの技法を取り入れた若手作家・井上尚之さんの作品や、しのぎ(表面に凹凸をつける技法)シリーズの人気が高い「瑞穂窯」の作品が並びます。

お店の2階はギャラリーになっていて、作家を招いてのワークショップや展示会などを不定期に開催しています。作り手と使い手をつなぎ想いを共有する、新たな出会いの場にもなっているようです。

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