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『サード・デイ 〜祝祭の孤島〜』より主演のナオミ・ハリスとフィリッパ・ロウソープ監督の特別インタビューが到着

  • 2020.12.8
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AmazonPrime Videoチャンネル 「スターチャンネルEX-DRAMA&CLASSICS-」で配信中のドラマ『サード・デイ 〜祝祭の孤島〜』より、ナオミ・ハリスとフィリッパ・ロウソープ監督の特別インタビューが到着!(フロントロウ編集部)

ジュード・ロウとナオミ・ハリス主演『サード・デイ 〜祝祭の孤島〜』

ジュード・ロウとナオミ・ハリスが主演を務め、ブラッド・ピット率いる制作会社“プランBエンターテインメント”とHBOがタッグを組んだドラマ『サード・デイ 〜祝祭の孤島〜』は、現在Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX-DRAMA&CLASSICS-」で配信中の作品。12月18日(金)までは、第1話が無料配信となっている。

本作は、「BS10スターチャンネル」でも12月19日(土)に第1話が先行無料放送され、12月22日(火)より毎週火曜23時より独占日本初放送となる。

『サード・デイ 〜祝祭の孤島〜』は、『夏』と『冬』3話ずつの2部構成で贈るミステリードラマとなっており、ロンドン郊外の孤島を舞台に、島の伝統と文化を守るためには手段を選ばない謎めいた島民を相手に、『夏』ではジュード・ロウ演じるサムが、『冬』ではナオミ・ハリス演じるヘレンが奇妙で恐ろしい体験をし、それぞれのトラウマと向き合わされ精神を追い詰められている姿が描かれる。

また、ケルト文化を取り入れた祝祭のシーンも印象的で、1973年に公開された映画『ウィッカーマン』など、閉鎖空間や排他的世界を描き人気を博したカルト・ホラー作品も彷彿とさせる注目作となっている。

画像1: © 2020 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
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この度、12月11日(金)からのナオミ・ハリス主演『冬』(第4~6話)の配信に先駆け、ナオミと『冬』編監督のフィリッパ・ロウソープの貴重なインタビューが到着!

ナオミ・ハリス×フィリッパ・ロウソープ監督特別インタビュー

画像2: © 2020 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
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本作品は超自然的な空間、空想的な世界を舞台に実世界で経験した悲しみというものを描いていると思いますが、この世界観で役者としてまた監督としてどんなユニークな経験ができましたか?

ナオミ・ハリス:役者として、超自然的な空間について何か違うものというのは特別分からないけど、監督、脚本家を含めクリエーター陣にとってはストーリーテリングの可能性やクリエイティビティの幅は広がったんじゃないかな。役者としては、私は真実を演じることに忠実であることをいつも心がけているから、空想的な世界観においてもできる限り掘り下げて、逆に空想の世界での真実を追い求めて演じたつもり。結局視聴者は真実を探して見ると思うから、役者がそこを表現すれば、視聴者は共感を持って見てくれると思う。

ロウソープ監督:ナオミの言う通り。演じる側は感情面でリアリティを追求しなければいけない。監督としては、『冬』の風景や不気味な雰囲気を作りあげるために素晴らしい写真家のサリー・マンなどを起用して想像できる限り最も不気味な雰囲気を出せるように努力したり、美術担当とこの世界観に合う色はどれか、ナオミや娘役の子どもたちをこの寒々しい景色の中で際立たせるには何色を身に付けさせたら良いか、など相談したりしたことはとてもエキサイティングな経験だった。監督として、このプロジェクトはビジュアル的にとても刺激的な経験になった。

『夏』の第1話と『冬』の4話だけ見た限り、同じストーリーという感じが全くしませんでした。共通するものはいくつか点在するのですが、1話はダークでミステリアス、4話はソフトでフェミニンなタッチが感じられました。2人の監督でどのように連携して制作したのでしょうか。『冬』の撮影の前にマーク・マンデン監督が撮った『夏』を見ましたか?

ロウソープ監督:いいえ、見ていない。私はこのプロジェクトはそれぞれ別の作品だと考えていて、マークが監督したのは『夏』というタイトルで主人公のサムの島での冒険を描いているのに対し、私が監督した『冬』は主人公も違うし、季節も違う、ビジュアル的なアプローチも違う。『冬』で違いを際立たせるということはとても重要な要素だったから、違いを明らかにすることを重視した。主人公が母親と娘2人なので、たとえ舞台が同じでもビジュアル的なスタイルを変えることが大切だった。1つのテレビシリーズでストーリーもスタイルも異なる2つのパートからなる作品を作るというのはとても珍しいので、とてもエキサイティングだった。こういう設定は珍しいし、とても革新的なことだと思う。『冬』を私たちのチームがやりたいように作る自由というものが必要だったから、マークのチームとは主演も違うし、スタッフも一部違うスタッフを起用した。その点はプランBが積極的に勧めてくれた部分であり、素晴らしいプロデューサーのジェレミー・クライナーとデデ・ガードナーのおかげだと感謝している。あとデニス・ケリーもね。彼らは2つの別々のストーリーで構成するというアイデアに非常にエキサイトしていた。

心理的なスリラーを撮影している現場の雰囲気はどんな感じでしたか?素晴らしいキャストとの共演についても感想を教えてください。また、新型コロナウイルスはお2人の仕事にどんな影響を及ぼしましたか?ライフスタイルは変わりましたか?

ナオミ・ハリス:このドラマの撮影には全く影響なかった。撮影が終わってしばらくしてから感染が拡大したから。個人的には、それ以来仕事をしていない。(インタビュー時点)8月20日に撮影に入る予定の仕事があったんだけど、延期が続いていて今は11月スタートの予定になっている。とても異例なことだけど、でもみんな状況は同じ、みんな同じ問題に直面しているからね。現場の雰囲気については、主な共演者が私の娘を演じる2人の女の子で、私のシーンのほとんどが彼女たちと一緒だった。そこでは3人のケミストリーが大事だということで、これは大変だと思っていた。娘役のニコとシャーロットと顔合わせをした時、特にシャーロットの方は実は今回が初めてのお芝居ということだったから、本当に心配だったんだけど、彼女の起用はロウソープ監督の素晴らしい決断だったと思う。シャーロットはお芝居も撮影現場にいることもすべてが初めてだったから、それがとてもナチュラルな演技に繋がったの。彼女の動きは予測不能で、そのおかげで私の演技も引き上げられた気がする。常に集中して彼女と呼吸を合わせなきゃいけなかったから。本当に素晴らしかった。ニコも素晴らしい女優で、私たちは3人ともすぐに仲良くなったし絆も深まった。だから、撮影が終わって別れる時は本当に自分の娘と別れるような気持ちになって悲しかった。とても深い絆が築けたと思う。

ロウソープ監督:監督としても3人の絆が深まって良いケミストリーが生まれるところに居合わせ、それをカメラに捉えることができたのは幸せだった。素晴らしい役者たちをキャスティングして、それがうまく行くかどうかはいつも予測不能なことだけど、ある種の魔法のように良いケミストリーが生まれる時というのは監督冥利に尽きるものがあるね。今回ナオミとニコ、シャーロットの絆が深まっていくのを見られて本当に良かった。現場の雰囲気もとても良かった。クルーはとても協力的だったし、私たちが働きやすい空間を作ってくれた。素晴らしい経験だった。

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『夏』のあとの冬に島に来たヘレンは、パーティーを逃した感じですか?

ナオミ・ハリス:もちろん、明らかに彼女はパーティーには遅かった。ヘレンたちが島に着いた時の祭りのあとの静まりかえった島の雰囲気を見たでしょう?脚本を読みながら頭の中で「ヘレン、早く島を出なさい、あなたはここの人たちに歓迎されていないよ!ここは明らかに危険だよ!」って叫んでいたくらい。何が正しい間違いではなく、問題は「なぜ」彼女がこの島を出ようとしないのか。『冬』の1話は導入部分だからその答えより疑問ばかり出てくると思うけど、2話以降でなぜ彼女が島に来たのかが明らかになっていく。

『夏』のマーク・マンデン監督が先ほど本作品はスローな映画のような要素があると話していましたが、ナオミさんが出演した映画『ムーンライト』もスローペースだった印象があります。演じていてそう感じるところはありましたか?

ナオミ・ハリス:私は監督ではないから、ショートアングルとかペース配分とかはよく分からない。フィーリングやエネルギーのことなら分かるけど。『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督と今回のロウソープ監督の共通点で言えば、バリーはお芝居の上で実験的な試みをするときにとても安心できる環境を用意してくれた。それは今回ロウソープ監督も全く同じで、誰も批判しない、見守ってくれる、安心して芝居できる空間を作ってくれた。彼女は監督として指示を出すときにとても繊細にディレクションしてくれる。監督によってはただ大声を出して乱暴に指示する人もいたりして、例えばラブシーンを撮っている時にそんなディレクションされると空気が壊れてしまうでしょ。ロウソープ監督と働けたのは本当に感謝している。彼女は現場の空気にとても気を使い、優しく丁寧にディレクションをしてくれた。誰にもジャッジされることなく、自由に、そのシーンで何が求められているかを自分なりに探らせてくれる監督。支配されている感覚が一切なかった。その点は共通点と言えるところ。

島での撮影がどんな経験だったかもう少し詳しく聞かせてください。先ほど島では携帯電話の電波が届かなかったということは聞きました。また、島の個性や環境がドラマの中でどんな位置付けなのかも教えてください。

ロウソープ監督:撮影するには素晴らしい場所だった。素晴らしい雰囲気のある島。それに色々大変なことがあったのも事実。携帯電話が繋がらなかったのも本当。すぐに潮が満ちてくるから海岸で撮影をしていると足元がびしょ濡れになってしまう。何度も岸に上がってカメラのセッティングをし直したりした。ナオミと娘役の2人が島に渡るシーンを撮影する日、巨大なクレーンを用意して、クルーは本土側でセッティングしていたんだけど、5:30頃だったかな、空から素晴らしい光が差して、とても素晴らしい映像が撮れた。私は全然迷信深くないし魔法も信じないタイプだけど、この島は時々そういう魔法のような光景を見せてくれる場所だった。第4話の冒頭の映像はVFXを一切使わず、目の前に広がっていた神々しい景色をそのままカメラにおさめたもの。その反面、この島はとても手強い部分もあった。いま話したシーンを撮影し終わった後、島に渡るはずだったけど潮が満ちてしまって一部のクルーが渡れなくなってしい、その日の残りはスタッフが一部欠けたまま島での撮影に取り掛かった。素晴らしい自然環境を見せてくれると同時に時々こうやっていたずらされるんだよね。そういう意味でもとても興味深い場所だった。みんなそれぞれ劇中でも映るコテージに泊まっていたんだけど、ある晩、私が宿泊していたコテージに戻ると、部屋のドアに魚の形をした奇妙な光が映っていたの。180cmくらいの高さがあって、目と鱗(うろこ)もあった。何であんなものがドアに?って写真を撮ったくらい。おそらく何かの光の反射が魚のように見えただけなんだと思うけど。とても奇妙なところではあるね。実際、不思議な空気を感じた。

ナオミ・ハリス:奇妙な歴史が実際にあるのよね、確か。

ロウソープ監督:そういう奇妙な雰囲気を含めて島の雰囲気すべてを作品に生かそうと思った。

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『冬』はイギリスの風土や気候の美しさ、自然の厳しさを愛情を持って描いているようにも思えるのですが、ナオミさんは以前もう少し温かいところに住みたいけどまだ見つかっていないと話していました。本作品が描くイギリスの風景美についてはどう感じていますか?監督に対しては、先ほど『冬』はフェミニンなタッチという指摘もありましたが、女性監督としてインスピレーションを受けた監督や目標にしている監督がいたら教えてください。

ナオミ・ハリス:オシー島は本当に奇妙な島だよ、監督がいま言った通り。この島は行ってみて好きか嫌いかどちらかにはっきり分かれるところね。私は実際に撮影しに行くまでは、みんなで島に滞在して海辺で撮影するなんて素敵〜ってとっても楽しみにしていたんだけど、実際に行ってみると何か変なエネルギーが流れていて、「早く家に帰らせて」って思った。私は正直言ってあまりあの環境は楽しめなかった。でも私の家族は私の出演するシーンの撮影を見に来ていてすごく気に入ってしまって、日帰りの予定が週末滞在することにしたくらい素晴らしいところ。魔法のような素晴らしい光景は作品のもう一人のキャラクターと言ってもいいくらいだと思う。監督やクルーにとっては素晴らしいロケ地だったと思うけど、私はとても寒かった。常に寒かった。そのうえ11月、12月に海に入らなきゃいけなかったから、濡れるし寒いしもの寂しいし、私にとっては正直言って寒々しい経験としか言えないね。私の娘役の2人と監督、クルーと働けたことだけが良い思い出(笑)。

ロウソープ監督:確かにイギリスの風景美を描けたのはとても有り難い機会だった。なかなかこういう要素を作品に入れられる機会って多くないから。それによってミステリアスで怖い雰囲気を出すこともできたからとても重要なポイントになった。女性監督はまだまだ少ししかいないけど、私がキャリアの初期にインスピレーションを受けた女性監督はジェーン・カンピオン。彼女の作品が大好きで、特に初期の作品『スウィーティー』や『エンジェル・アット・マイ・テーブル』、『ピアノ・レッスン』とかは素晴らしい。彼女が描くキャラクターの持つ感性が好きだし、彼女の風景の使い方も大好き。ジェーン・カンピオンは私にとって大きなインスピレーションとなる存在。

ナオミが演じたヘレンは時にヒステリーと言っても良いくらい過剰に娘を守ろうとする母親ですが、本作の主人公が母親である必要性はどんなところにあるのでしょうか?母親というものがストーリーの中で何かのシンボルなのですか?

ナオミ・ハリス:なぜヘレンが母親であることに意味があるのかは『冬』の2話以降を見ると分かると思う。私は子どもを守るためなら何でもするという母親の獰猛さを見せたかった。動物もそうでしょう?子どもを守るためなら敵の動物を殺す獰猛さがある、それを演じたかったの。母親として優しく包み込むような一面もあり、いざとなったら命がけで守ろうとする獰猛さもある。それは私の母親へのオマージュでもある。彼女がそうだったから。彼女のそういう愛情を受けて育って、常に母に守られている実感があった。そういう部分を演じる機会をもらえて嬉しかった。

記者:母親とはクレイジーなものだけど愛のあるクレイジーですよね。

ナオミ・ハリス:そう、全ての母親がクレイジー。私の母はよくこう言っていた。「子どもを持つということは、自分の心臓が自分の体の外で一人歩きしているような感覚」ってね。私はそれがどんな感覚か想像できない。どれだけ自分を犠牲にしなきゃいけないのか。とても難しいことよね、育てたいし守りたいし、ある一定の年齢になったら自立させなきゃいけないし。母親と子どもってとても複雑な関係だよね。ドラマではその関係性がとても美しく描かれている。2話以降を見ればそれが分かる。

ナオミ・ハリスが主演を務める『サード・デイ 〜祝祭の孤島〜』の第4~6話、『冬』は12月11日(金)からAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX-DRAMA&CLASSICS-」で配信開始。(フロントロウ編集部)

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