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エコバッグの正しい洗い方【お洗濯マイスターがお手入れ・使い方を解説】

  • 2020.12.8
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2020年7月にレジ袋(プラスチック製買物袋)が有料化され、お買い物に行く際はエコバッグを使っているという方も多いのでは?スーパーに買い物に行く時などに使うことが多いエコバッグですが、食品類を買うと魚や肉の汁(ドリップ)、惣菜・弁当の汁・タレ、野菜に付着した泥、手垢など、たくさんの汚れが付着してしまいがち。しかしそのまま放置していると、菌が増殖してイヤなニオイの原因に…。いつも清潔に気持ちよく使うために、エコバッグの適切なお手入れ方法をご紹介します!

まずは汚れを防ぐ!エコバッグを使う時の3つのポイント

①用途によって使い分ける
肉・魚や野菜などの汚れがつきやすい「食品用エコバッグ」と、日用品や衣料品などを入れる「雑貨用エコバッグ」を使い分けると、食品の汚れやニオイが移るのを予防でき、清潔に保ちやすくなります。

②液体が漏れそうな食材はポリ袋に入れる
汁(ドリップ)が出やすい魚・肉、タレがかかった惣菜など、容器から液体が漏れる可能性がある食品や、水滴が発生しそうな飲料や冷凍製品などは、ポリ袋に入れてからエコバッグに入れましょう。エコバッグが汚れたり濡れたりするのを予防できます。

③使い終わったら、ゴミを捨て乾かす
家に帰ったらすぐにエコバッグから食品を取り出し、野菜の葉など目に見えるゴミを捨てましょう。また、食品の水滴や雨などでエコバッグが濡れた場合、そのまま放置すると菌の増殖リスクが高まり、ニオイも発生しやすくなるため、風通しの良い場所で陰干しして乾燥させます。厚みのあるエコバッグで内側が濡れている場合は、裏返してから干すと乾きやすいです。

エコバックのお手入れ方法!まずは洗えるかチェック!

最初に、「洗濯表示」をチェックして、洗えるかどうかをまず確認します。エコバッグによっては洗えないものもあります。まずはタグの「洗濯表示」を見て、洗えるかどうかを確認しましょう。

■お洗濯可能なエコバッグを、洗濯機で洗う場合

エコバッグを洗濯機で洗う時は、以下のような手順でお手入れすると、汚れやニオイを効率よく落とすのに効果的です。もちろん、衣類やタオルなどと一緒に洗濯しても問題ありません。

①汚れが目立つ時は、洗濯機に入れる前に「前処理」をする
液体洗剤をキャップに入れて汚れた部分に直接塗布します。惣菜のタレなどが、エコバッグについている場合には、前処理の前に、ふきんやティッシュなどで取り除くことをおすすめします。

②洗濯ネットに入れる
エコバッグが他の洗濯物と絡んだり引っかかったりしないよう、洗濯ネットに入れて洗います。汚れている面を表側にして入れると、汚れ落ちが良くなります。内側が汚れている場合は、裏返してからネットに入れます。

③使用する洗剤と洗濯コースを選んで洗う
「洗濯表示」に従って使用する洗剤と洗濯コースを選んで洗います。
①②マークの場合は、標準コースでお洗濯できます。洗剤は、汚れが気になる場合には、「トップ スーパーNANOX」、ニオイが気になる場合には、「トップ スーパーNANOX ニオイ専用」がおすすめです。

③④マークの場合は、「洗濯機の弱水流コース」や「手洗い」でお洗濯しましょう。
おしゃれ着用洗剤(アクロン)を使用してください。手洗いマークのものを洗濯機で洗う場合は、洗濯機の取り扱い説明書を確認しましょう。

④洗い終わったら、なるべく早めに陰干しする
エコバッグを洗い終わったら、なるべく早く干すことが大切です。濡れたまま放置すると菌が増殖しやすいため、ニオイの発生にもつながります。また、洗濯槽に入れたままにすると、他の洗濯物へ色移りする可能性もあります。干す前に、エコバッグの底面を持って数回振りさばくとシワ予防にもなります。

ポリエステルなどの化学繊維のエコバッグの干し方
持ち手部分を洗濯バサミではさみ、袋の中に空洞を作るように干します。空気に触れる面積が増えて乾きやすくなります。

綿や麻などの天然繊維のエコバッグの場合の干し方
しわになりやすいので縦横にひっぱって形を整えます。特に、縫い目を中心に生地をピッピッと引っ張ると、型くずれを防ぐのに効果的です。また、化学繊維より乾きにくいため、袋の口を洗濯バサミで挟み、筒状に干すと良いでしょう。

■お洗濯可能なエコバッグを手洗いする場合

手洗いの洗濯表示がついているものや濃色系のエコバッグで色移りが心配な場合は、エコバッグだけを洗いたい場合などは、おしゃれ着用洗剤(アクロン)で「手洗い」をすると良いでしょう。

色あせや型くずれを防ぐ おしゃれ着用洗剤 「アクロン」

①目立つ汚れに「前処理」をする
おしゃれ着用洗剤(アクロン)をキャップに入れて汚れた部分に直接塗布します。惣菜のタレなどがついている場合は、前処理の前に、ふきんやティッシュなどで取り除きます。

②水で洗剤液を作る。
おしゃれ着用洗剤(アクロン)を洗濯おけに溶かして、洗剤液を作ります(水4Lに10ml程度)。

③やさしく「押し洗い」する
エコバッグは洗面器の大きさに合わせて適度に畳んでください。汚れている面を表側にして洗うと、汚れ落ちが良くなります。エコバッグの内側が汚れている場合は裏返してから洗うと良いでしょう。洗う時は、やさしく「押し洗い」します。色落ちを防ぐため、短時間で洗い上げるのがポイントです。

④すすぎを2回行う
洗い終わったらバッグを軽く丸め、手のひらで軽く押して絞ります。キレイな水に取りかえて、洗う時と同様の動作で、すすぎを2回行います。

⑤「タオルドライ」で水分を取る
その後、脱水じわがつかないように「タオルドライ」で水分を取ります。まず手のひらで押し絞り、軽く水分を取ってからタオルの上にバッグを広げます。タオルで包んだら、上から軽く押して水分を移し取ります。

⑥洗い終えたら、なるべく早めに干します
干し方は、洗濯機の場合と同様です。

■お洗濯不可のエコバッグをお手入れする場合

お洗濯できないエコバッグの場合は、シミや汚れの気になる箇所だけを部分的にお手入れします。

①濡れタオルでたたいて汚れをうつす
濡れタオルでエコバッグの目立たない部分をたたき、色落ちしないかどうか、まず確認します。色落ちする場合は、クリーニングに出しましょう。色落ちしない場合、タオルで汚れた部分をたたき、汚れをタオルに移します。
水だけでは汚れが取れない場合
おしゃれ着用洗剤(アクロン)を洗面器に溶かして、洗剤液をつくり(水1Lに2.5ml 程度)、同様の作業を行ってください。

②きれいなタオルで洗剤分や汚れ、水分を取り除く
乾いたタオルでたたき、水分を吸い取ります。洗剤を使用した場合は、使用したタオルを水でキレイにすすぎ、再度汚れた部分をたたいて洗剤分をうつし取ってから、乾いたタオルで水分を吸い取ってください。

③陰干しをする
縦横にひっぱり形を整えながら、しわを伸ばします。風通しの良いところで陰干ししましょう。

教えてくれたのは…

お洗濯マイスター 大貫 和泉
(消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士 健康予防管理専門士)

洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。

情報提供:スーパーNANOX
アクロン
参考サイト:ライオン株式会社 リディア 「エコバッグの洗い方の基本!気になる汚れを落として、清潔にキープ」

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