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「クリスチアノ」のタコご飯|dancyuな人たちの偏愛レシピ③

  • 2020.12.7
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dancyuなポルトガル料理研究家・馬田草織さんの偏愛レシピは、ポルトガル料理店「クリスチアノ」のタコご飯。馬田さん曰くポルトガル料理を食べた人は口を揃えて「初めて食べたのに、懐かしい味がする」と言うそう。dancyu1月号「おいしいレシピ100」で掲載した「dancyuな人たちの偏愛レシピ」。そこで登場した8品のレシピを1日ずつご紹介します!

「クリスチアノ」のタコご飯|dancyuな人たちの偏愛レシピ③

■また食べたい、が持続する

ポルトガル料理、何それ? な空気は、7年前に比べたら少しは薄らいだのだろうか。
味のインパクトは強くないけれど、じわじわと舌の記憶をジャックしていく素朴な魅力が持ち味で、クリスチアノで食べるタコご飯がまさにそれ。じっくり1時間以上タコを煮て、そのうま味たっぷりのだしで米を炊き(レシピではつくりやすく炊いたごはんになってますが)、あとは香味野菜に塩、オリーブオイルだけと、材料もシンプルでつくりやすい。イタリアのリゾットよりもおじやっぽい仕上がりも、日本人が親しみを持てる理由の一つかもしれない。ちなみにポルトガルでは、おじやバージョンと炊き込みバージョンの両方を見かけます。

1時間もタコを煮る時間がないよーというときは、ゆでダコを小さく切って弱火で香味野菜と蒸し炒めし、タコからだしをしっかり引き出してから米と煮る簡単バージョンもいい。こちらはおじやというより炊き込みっぽい感じに仕上がります。

ワイン好きにとって、呑める米料理は1品でつまみにも主食にもなる有り難い最強レシピ。私がポルトガル料理に惹かれるのは、こういう呑める米料理のバリエーションの多さにある、と言っても過言ではないのです。

□「クリスチアノ」のタコご飯のつくり方

◇材料 (2~3人分)

ご飯:茶碗2杯
ゆでダコ:200g
水:500ml
玉ねぎ:1/4個
にんにく:1片
かぶの葉:適宜(小松菜、ほうれん草などでも良い)
オリーブオイル:大さじ1強
塩:適宜


(1)下ごしらえ
玉ねぎは粗みじん、にんにくはつぶす。かぶの葉は粗みじんに切っておく。

(2)ゆでダコを煮る
鍋にオリーブオイルを熱して1の玉ねぎとニンニクを炒め、玉ねぎが透き通ったら水とゆでダコを加える。ゆでダコが柔らかくなるまで、中~弱火で1時間ほど煮る。

(3)ゆでダコを切る
ゆでダコを触って、ぐっと力を加えてもはね返ってこなくなったら(弾力がなくなったら)タコだけ取り出し、一口大に切る。

(4)ご飯も煮込んで、完成
3のだしにご飯を加えて中火で5分煮込む。ご飯にだしがなじんだら、かぶの葉と3のタコを加えてひと煮立ちさせ、味をみて塩で調える。

下ごしらえ
下ごしらえ

◇店舗情報

「クリスチアノ」
【住所】東京都渋谷区富ケ谷1-51-10 1階
【電話番号】03-5790-0909
【営業時間】18:00~24:00(L.O.)、日祝は~23:00(L.O.)
【定休日】月曜
【アクセス】東京メトロ「代々木公園駅」1番出口より1分


文:馬田草織 撮影:公文美和

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