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『ファンタビ』マッツ・ミケルセン、ジョニー・デップ降板&代役抜擢に沈黙を破る

  • 2020.12.4
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映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズからの降板を発表したジョニー・デップに代わり、彼が過去2作にわたって演じたゲラート・グリンデルバルド役を引き継ぐことが正式発表されたマッツ・ミケルセンが、ジョニーのシリーズ離脱や代役に抜擢された複雑な心境について語った。(フロントロウ編集部)

マッツ・ミケルセン、グリンデルバルド役抜擢に沈黙を破る

元妻アンバー・ハードへのDV疑惑をめぐる英新聞社との名誉棄損裁判に敗訴した影響で、映画『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフ作『ファンタスティック・ビースト』(以下『ファンタビ』)の制作配給元のワーナー・ブラザーズにシリーズからの降板を要請され、第3作目以降の出演を辞退したことを発表した俳優のジョニー・デップ

これを受け、過去2作にわたってジョニーが演じた闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルド役は、映画『007/カジノ・ロワイヤル』やドラマ『ハンニバル』で知られる俳優のマッツ・ミケルセンが引き継ぐことが正式に発表されたが、抜擢を受け、マッツ本人が、今回のジョニー降板&自身の抜擢をめぐる一連の騒動に関して沈黙を破った。

画像: マッツ・ミケルセン、グリンデルバルド役抜擢に沈黙を破る

自身の最新主演映画『Another Round(英題)』のアメリカでの公開がスタートしたことに合わせて米Entertainment Weeklyのインタビューに応じたマッツは、ジョニーが演じてきたグリンデルバルドと彼が演じるグリンデルバルドは「どう違う?」と問われると、「ええと、僕が演じるっていう事が、まず、1つの違いだよね」と、ひと呼吸。

そして、真剣な様子でこう続けた。「いや、そこが難しいところなんだ。僕たちはまだ模索している最中。ジョニーがやってきたことと、僕がやっていくことの間に“架け橋”が無くてはいけないんだ。それと同時に、(役を)自分のものにしなくちゃならない。でも、ジョニーがこれまで巧みに築き上げてきたものと完全にかけ離れてしまわないように、いくつかの繋がりや架け橋はないといけないよね」。

ジョニーへの気遣いも 本音を吐露

ジョニーに敬意を払い、この先の物語では、ジョニーが演じてきたグリンデルバルド役を、ただ何の説明も無しに“なぞる”ようなことはせず、制作陣と最も最適な継承の仕方を探っている最中だと明かしたマッツ。

画像: ジョニーが演じたゲラート・グリンデルバルド。©︎HEYDAY FILMS/WARNER BROS. / Album/Newscom
ジョニーが演じたゲラート・グリンデルバルド。©︎HEYDAY FILMS/WARNER BROS. / Album/Newscom

特殊な事情を踏まえて、ジョニーの代役に抜擢されたことについては、「仕事に関して言えば、すごく面白そうだし、嬉しい。でも、あんな事があったから、自分のところに役が来たっていうのは、正直ショックでもある。(ジョニーの身に起きたことは)ただただ悲しいよ。僕は、2人(ジョニーとアンバー)にとってのベストを祈ってる。悲しい状況だよね。それぞれが、また近いうちに、以前のように仕事に戻れればいいと願ってる」と、本音を明かした。

画像: アンバー・ハードとジョニー・デップ。交際のきっかけとなった2011年の共演作『ラム・ダイアリー』のロンドンプレミアにて。
アンバー・ハードとジョニー・デップ。交際のきっかけとなった2011年の共演作『ラム・ダイアリー』のロンドンプレミアにて。

マッツの今回のコメントには、ジョニーを気遣う様子が滲み出ていたが、『ファンタビ』シリーズにノー・マジ(非魔法族)のジェイコブ・コワルスキー役で出演するダン・フォグラーも、ジョニーの降板についてコメントし、スタジオ側はシリーズを成功させるために非常に難しい判断を迫られたことは理解しているとしながらも、「ジョニーにとって最善なことと、映画にとって最善なことは同等ではないかもしれない。正しい判断が必ずしも公平とはかぎらない。そんな単純なことじゃない」などと複雑な胸中を明かしたばかり。

さらに、真っ先にジョニーの降板に言及したアルバス・ダンブルドア役のジュード・ロウは、「こういった状況ではスタジオの判断に従うしかない。我々にできることはそれだけだ。私たちは自分に与えられた役割を果たす必要がある。このようなフランチャイズでは、大きな決断を下すのはスタジオなんだ」と、俳優側に決定権は一切ないことを強調しつつ、「(ジョニーの降板は)私にとっては珍しいことだった。たった1日とはいえ、ジョニーはすでに最新作の撮影に参加していたからね」と述べていた。

画像: 左:ダン・フォグラー、右:ジュード・ロウ
左:ダン・フォグラー、右:ジュード・ロウ

『ファンタビ3』は、2022年7月14日の欧米公開を予定しており、現在、イギリス・ロンドンにて撮影が進められている。

ちなみに、ジュードの言葉にある通り、ジョニーは、降板発表前に『ファンタビ3』の撮影に1日だけ参加。「ペイ・オア・プレイ契約」と呼ばれる出演契約を結んでいたため、途中降板となっても、約束されたギャラの全額が支払われることとなっており、米The Hollywood Reporterによると、その額はなんと10億円を超えるという。(フロントロウ編集部)

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