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意外と知らない!妊娠期のダイエットが「ママと子ども両方」にもたらす思わぬリスク

  • 2015.5.28
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フランスで痩せすぎのモデル(BMIが18未満)のファッションショーへの起用禁止法案が審議されるなど、「痩せている=美しい」といった風潮が見直されている中、日本ではまだまだ痩せていることを美化する風潮が根強く感じられますよね。

そんな風潮に洗脳されている人は他人は細く見えても鏡に映る自分はとても太く見えてしまい、BMIが20を切っているのに「まだ痩せなきゃ!」と強迫観念に近い感情に支配されていることも。

そろそろ妊娠を考えている方も少なくないと思いますが、妊娠期のダイエットには思わぬ危険がたくさん。今日は意外と知らない低体重児出産の実情についてご紹介します。

 

「低体重児」が増えている!

女性の美意識が高まること自体は悪いことではないと思います。しかしこれが妊娠中となるとちょっと話が変わってきます。どんどん大きくなっていくお腹に、“少しでも体型の崩れを防ごう”と妊娠中にダイエットをするプレママも多くみられます。

そんな中、増えているのが低体重児の出産なんです。

全員がそうという訳ではありませんが、痩せすぎの女性が出産した場合、赤ちゃんが低栄養・低体重で生まれることが多いのです。

厚生労働省の発表によると昭和55年の調査では3,000g以上で生まれた赤ちゃんは69.1%。これが平成22年の調査では51%にまで減少し、逆に2,500g未満のいわゆる低体重で生まれた赤ちゃんは昭和55年の5.2%に対し平成22年には9.6%。ほぼ10人に1人というところまで増加しているのです。この数値は先進国の中ではトップです。

 

低体重児のリスクは「大人になっても」続く!?

赤ちゃんが低体重で生まれた場合、赤ちゃん自身の障害のリスクが高くなるだけでなく、保育器の中にいる赤ちゃんに対してママが罪悪感を感じて育児に自信が持てなくなったり、学資保険を断られたりといったリスクやデメリットがあります。しかも、それだけではありません。

お腹の中で十分な栄養をもらえなかった結果として低体重で生まれてきた赤ちゃんは、胎内で飢餓状態に晒されているため、入ってきた少ない栄養を効率よく吸収し、蓄積するよう脳にインプットされます。カラダが生まれつき省エネモードの“貯蓄型”になってしまうのです。

これは成長しても変わらないため、普通体重で生まれた子供と同じ食事内容でも太りやすく、糖尿病などの生活習慣病を発症するリスクが高くなってしまうのです。

筆者も食育の講演会の中で「今、お子さんに食べさせているものが、40年後のお子さんの健康状態を左右すると思って下さい」とお話しますが、これは離乳後だけの話ではなく妊娠中も同じことが言えるでしょう。

 

「産んでからのダイエットは大変だから」ではなく、必要なものはしっかりと食べ、体を動かす健全なプレママが増えて欲しいと思います。

(トータルヘルスナビゲーター:SAYURI)

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