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ママ友LINEで「それってモラハラじゃない?」と指摘され……家事をしない夫の愚痴に「私なら耐えられない」、上から目線にイライラ爆発

  • 2020.11.30
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今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

ママ友LINEで「それってモラハラじゃない?」と指摘され……家事をしない夫の愚痴に「私なら耐えられない」、上から目線にイライラ爆発の画像1
サイゾーウーマン

コロナ禍におけるリモートワークの定着により、共働きの夫婦が一緒に過ごす時間は明らかに長くなった。これにより夫婦のストレスが増えることもあるようで、「よその夫婦はどうなのか」と気にするママも少なくないのかもしれない。しかし、他人の家庭に口を出すことは、あらぬ波紋を呼ぶこともある。今回は、ママ友から夫を「モラハラ」と言われたと悩む2人のママの声を紹介する。

夫の口癖は「バカ」! ママ友から「モラハラだ」と指摘され……

6歳になる女児を育児中の由香子さん(仮名)は、語彙が増えてきた娘が、夫の言葉をマネすることに困っているという。

「夫は、すぐにカッとなって、私のことを『バカ』と言うんです。口癖のようで、例えば子どものおもちゃが壊れたと時も、私が夫に『これ、直して』と言っただけで、『バカ。お前がやれよ』と……。最近は、子どもが『バカ』とか『うるせえな』とか、夫のマネするようになったので、叱るようにしています」

由香子さんは、「夫が実家に帰った時も、義母に向かって『バカなんだから、言うこと聞けよ』と言っていました。私にだけの態度ではないので、夫には多分悪気はないんです」と語る。

「でも、ママ友にこの話をしたら『それってモラハラっていうんだよ』って、真顔で心配されました。確かに、傷つくこともあるけれど、夫は休みの日は子どもを風呂に入れたり、一緒に公園で遊んだりと面倒も見ているし、いいところもたくさんあるんです。『モラハラ』と言われると、『それは違うんじゃ』と思ってしまって……」

この一件以降、ママ友が由香子さんの夫に目を光らせるようになったのか、LINEで返信に困るメッセージを送って来ることがあるそうだ。

「夫は喫煙者なのですが、最近は吸えないところが増えたため、保育園の運動会が終わった後、灰皿が置いてあるタバコ屋さんの前まで一人で行ったんです。それを仲の良いママ友が見ていたらしく、『パパを公園のそばで見かけたけれど、一緒に帰らないの? 』って、わざわざメッセージを送ってきて。『煙草吸ってたの』というのも気が引けるし、『ちょっと私が急いでいたんだ』と返信してごまかしました」

このように、自分の夫の行動がほかの家庭から非常識に思われていることに、由香子さんは戸惑いを覚えるそうだ。

「グループチャットで、運動会の親子競技の話題になったんです。パパが子どもと競技に参加する家が多く、うちは夫がそういうのが苦手なため、『私が出るよ』と送ったら、あるママから『パパが出ないの?』と返信が来ました。なんとなく、ママたちの間で夫の話題が出るのが億劫に感じてしまいます」

ママ友とは、家族ぐるみの付き合いになることが多いが、「夫や夫婦仲についての詮索はやめてほしい」と由香子さんは言う。

「そういえば保育園に入ったばかりの頃、特に仲が良かったママ友と、個別で『〇〇ちゃんのパパは若いよね』というメッセージを送っていました。今思えば、他人の夫が気になるということは、向こうもうちのことを見ているってことなんですよね……」

保育園や小学校での付き合いは数年にもわたる。ママ友の夫の愚痴がモラハラを感じさせるものであれば、積極的に向き合わなければと思う人もいるだろうが、当のママ友がそれを疎ましく感じてしまうこともあるようだ。由香子さんの話は、ママ友同士の距離感はどうあるべきかを、あらためて考えさせるものだった。

のろけエッセイ漫画を描くママ友から、上から目線で「モラハラ」認定

最近は、手芸や絵を描くことなど、自分の趣味をネットで発表する人が増えた。特に日常生活を描いたエッセイ漫画は、SNSで話題となって拡散されることが多い。なかには普通の主婦から漫画家としてデビューした人もいるなど、エッセイ漫画を描くことは、人気のクリエーター活動ともいえる。

美香子さん(仮名)は、小学校1年生になる女児と4歳になる男児を育てている専業主婦。ママ友Mさんがエッセイ漫画をSNSで発表しており、よく読んでいるというが、その内容が気になるそうだ。

「Mさんが描いているのは、子どもたちのことをネタにした漫画。『ただの趣味』というのですが、SNSのフォロワー数が多く、熱心なファンもいるようで、収入も得ているそうです」

しかし、美香子さんにとってMさんの漫画は、決して「面白い」だけのものではないようだ。

「基本的には育児漫画なのですが、『休日は夫が子どもの面倒を見て、ご飯も作ってくれた! 最高の夫!!』とか、いわゆるのろけ話が多いんです。なんでもMさんの夫は、起業して在宅で仕事しているそうで、家事や育児は主に夫が行っているとか。一方で、Mさんは『友達と飲みに行って終電逃しちゃった』みたいな生活をしていると、漫画に描いていました。Mさんは『漫画どうだった? 』とよく聞いてくるので、『面白かった』と返信していますが、本心では、夫が育児に積極的でうらやましいなって気持ちでいっぱいなんです」

在宅時間が長いコロナ禍において、ほかの家庭が家事や育児を夫婦間でどう分担しているのかは、ママたちにとって気になる事柄なのかもしれない。

「うちは夫がリモートワークのシステムを作るエンジニアをしている関係で、春先からずっと仕事が忙しいんです。在宅できない作業もあるため、夫は出社しています。平日は夫の家事や育児はほぼゼロ。私がやっています」

夫からは家事について文句を言われることもあるという。

「私がゴミの分別を間違えた時は、『こんなこともできないの』と言われました。あと掃除についても口うるさいですね。『専業主婦って知ってる? ぴかぴかになるまで床も水拭きするんだよ』って。確かに夫の実家に行った時は、窓ガラスもきれいに拭き掃除されていました」

家事をしない、しかも文句ばかりの夫を持つ美香子さんは、Mさんの漫画を読むと、その境遇の違いに落ち込むという。

「私がママ友とのグループチャットに、『夫が一切家事を手伝ってくれないのに文句が多くてつらい』というメッセージを送ったら、Mさんに『それって、モラハラじゃない? 私だったら耐えられない。主夫と結婚してよかった』って言われたんですよ。Mさんはもともと他人の話をすぐに自分の話にすり替えるところがあるんですが、これにはさすがにあきれましたし、イライラしました。仲の良いママ友に個別で『Mさんって、家事とか育児とか全然やっていないよね』と送ると、『うらやましいけど、いつか子どもがおかしいって気づくよ』って返信が来て、胸がスッキリしましたね」

「それってモラハラじゃない?」たとえ親切心からでも、よその家庭に対して物を言うのは、相手を傷つけたり苛立たせる可能性もあり、ママ友トラブルの発端にもなりかねない。ママ友の夫の愚痴は、何よりも「聞いてあげること」が大事なのだと思わされた。

池守りぜね(いけもり・りぜね)
出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

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