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小学生の通塾が増えている!通塾率と小学生の塾事情を知ろう

  • 2020.11.29
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小学生の内から塾に通う子どもが増えています。何となく「塾に行った方がいいのかな」「受験は考えていないけど今後どうなるか分からない」など通塾が気になっても、選ぶ際に迷うこともあるでしょう。

小学生の通塾事情について知っておけば今後の参考になるかもしれません。通塾率やメリット・デメリットなどを見てみましょう。

小学生の通塾率と塾の種類

現在、私立に通う小学生は約7割、公立に通う小学生は約4.5割が学習塾に通っています。公立に通っている小学生だけを見ても、2007年以降の通塾率(家庭教師含む)は増加しています。(※文部科学省 平成28年度「子供の学習費調査」)

小学生の通塾率が増えているのは首都圏の中学受験率が増加していることも一因ですが、塾には中学受験のための「進学塾」と、授業の補習をして理解を深める為の「補習塾」があります。

進学塾では早い内に生徒を確保したいという塾の目論見もあり、実際に受験対策が始まるのは4年生からですが、その前から低学年向けのクラスを設け、基礎学力をつける・学習習慣を身に付けることを目的としています。

進学塾の中でも、難関私立校を目指す塾とそうではない塾では、カリキュラムや拘束時間がかなり異なります。塾の形態も「集団指導」と「個別指導」があります。集団では他の生徒もいるので切磋琢磨出来るのがメリットです。個別では生徒が1名、多くても3名程度なので一人一人に合った指導を受けられルことがメリット。マイペースで集団が苦手な子どもにもぴったりです。

他にも、放課後の時間を有効に使う為にただ学童に入れるのではなく塾やお稽古の機能を備えたアフタースクールを選択する家庭も増えています。英語塾やプログラミング教室などです。

ますますグローバル化する社会を見込んで英語力向上の為のニーズが高まっています。英語に特化するだけではなく、運動や音楽など別の要素を加えたプログラムを提供するところも増えています。プログラミング教室では、順序立てて考える能力を身につけると共に、皆で1つの物を作り上げるという多面的な学びのツールとなっています。

こういった所ではお迎えサービスを実施している場合もあり、親が仕事をしていても低学年から安心して通わせられるということで人気が高まっています。

さらに基礎学力を身に付ける為に公文や学研などに通う子も増えています。

学年別の割合と通塾理由

小学校は6年間あります。その中で、塾に通いだすのはいつ頃からが多いのでしょうか。
通い始めた年齢を見ると、就学前が17.7%、1・2年が21.6%、3・4年が18.6%、5・6年が20.9%となっています。意外と低学年が多いことが分かりますが、学年間でそんなに差はありません。

実際に通塾している学年別の割合は1年生から6年生まで順に15.9%、19.3%、21.4%、26.2%、33.3%、37.8%となっており、全体では25.9%となっています。3年生では5人に1人、4年生では4人に1人、5年生では3人に1人が通塾しています。3~4年生になると理科や社会、英語など新しい教科が始まること、算数では文章題が増えてくるなど難易度があがる時期です。

今まで差がつかなかった成績に差がついてくる時期の為、受験を考えずとも塾に通わせようという家庭が増える様です。学校のテストが概ね60点程度であれば、その後の学習にも影響が出てくるので通塾など何らかの対策を考えた方がいいかもしれません。
「就学前」「小学生」「中学生」という分類で見ると、小学生で通い始めるという子どもは全体の約6割にのぼり、小学生で通いだす子どもが最も多いことが分かります。一方中学生からという子どもは2割弱となっています。中学生全体では、1年が11.3%、2年が4.1%、3年が2.9%で、中学生の中では1年生が最も多くなっています。

小学生を学習塾に通わせた理由を見ていきましょう。
・子どもが希望した・・・34.1%
・家庭で勉強を見てあげられない・・・28.3%
・一人では勉強しない・・・23.9%
・塾では丁寧に教えてくれる・・・18.4%
・学校の授業だけでは物足りない・・・16.7%

他に「受験に必要な情報を得たい」「受験勉強をさせたい」「学校の授業についていけない」などもありました。(※文部科学省 「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査」)

小学生通塾のメリット・デメリットを知ろう

小学生が塾に通うのには、メリット・デメリットがあります。それぞれどの様なものがあるのか見てみましょう。まずはメリットです。

・学習習慣が身につく 

学校にもよりますが、学校から出される宿題は量が少なく物足りないという場合、それ以外の勉強をさせることは難しくなります。例えば筆者の子どもの学校では、2年・3年ではプリント1枚、もしくは漢字練習1ページと音読で、15分程度で終わります。その点塾に通うと塾での勉強だけではなく毎週宿題が出されるので自宅で学習する習慣を身につけることが出来ます。

・分からない問題を質問できる  

学校の授業で分からない問題があった場合、休み時間に友達と遊ぶことをせずにわざわざ先生のところに行く小学生はほとんどいないでしょう。聞きたくても先生が忙しかったり、友達の目が気になったりして聞きに行けないという場合もあります。

些細なことであっても分からない問題をそのままにしていれば、その積み重ねでどんどん分からないことが増えてしまいます。塾であれば先生に質問しやすい雰囲気もあり周りも勉強だけをしに来ていますから、分からないことをクリアにして次に進むことが出来ます。

・勉強法などのサポートがある

塾の先生は勉強のスペシャリストであり、成績を上げる為の正しい勉強法を知っています。学校では勉強のやり方までは教えてもらえません。家庭での学習の仕方を助言してもらうことで家庭学習が効率良く行えます。苦手な教科や、教科の中での弱点を分析してくれるので何を勉強するべきかが良く分かり、成績アップにつながりやすくなります。

一方、塾に通うことのデメリットも知っておきましょう。

・遊ぶ時間が減る

小学生は遊び盛りですが、塾に通うことで友達と遊ぶ時間が減ります。塾に通う日は週1~3日であっても、それ以外の日に宿題をこなす必要があるという場合もあります。

・月謝がかかる

当然ですが通うには月謝が必要です。教科が増えるほどに月謝も上がりますし、集団よりも個別の方がなお高くなります。さらに月謝以外にも、施設使用料や長期休暇時の講習、定期テストなど必須で支払・受講するものがある為家計の負担を考える必要があります。

塾選びはどうする?

塾に通うと決めた場合、どんなことに気を付けた方がいいでしょうか。
何と言っても子どもの意見を優先することが大切です。たくさん塾がある中で選ぶ場合、当然かかる費用や場所、送迎などの問題を加味した上で検討する必要がありますし、評判の良いところ、希望の学校への進学率が高いところなど、親の希望もあるでしょう。

そういったことも大切ですが、その塾が必ず子どもと合うわけではありません。塾にも雰囲気や相性などがあり、子どもが合わないと感じる場合もあるかもしれません。有名な大手塾が必ず子どもが気に入るとは限りません。ある程度ピックアップしたら、可能な限り多くの塾を見学しましょう。子どもにどこがなぜ良かったか、悪かったか、という意見をしっかりと聞きましょう。親子で意見が違う場合には、お互いが納得できるまで話し合うことが大切です。

多くの塾では定期的に模試を行っていますので、その結果に毎回一喜一憂することは良くありませんが、客観的な判断材料とすることも必要です。通い始めてしばらくしても全く成績が伸びない、もしくは落ちているなどの場合は塾と合っていない可能性があります。すぐに判断することではありませんが、転塾も視野に入れておきましょう。

また、塾に通っていても子どもが塾を嫌がる、宿題をやらないなどの場合は塾通いが無駄になってしまいます。嫌がる場合無理強いをしてはいけませんが、そもそも必要性に対しての気持ちの相違が親子であるはずです。

将来どんな進路に行きたいか、何になりたいか、などの未来について親子で話し合いましょう。未来のイメージを自分で出来れば、そこに近づく為に必要なことであると理解出来る様になります。

勉強を塾任せにするのもよくありません。口うるさく言うのはNGですが、定期的に勉強や宿題の進捗状況を確認しましょう。自ら進んで勉強していた時、問題を解けた時、テストの成績が良かった時などはきちんと褒めましょう。次の勉強、テストへのモチベーションにつながります。また、忙しくて睡眠不足になっては本末転倒です。睡眠時間をしっかり取れる生活リズムを意識し、塾のせいで出来ないということであれば転塾や受講日数の見直しなども必要です。

筆者の子どもは、小3の夏、試しに夏期講習の体験に行ったところ、そのまま通いたいということで入塾しました。今通っている塾のクラスはほとんどが同じ学校の子で、さらに同じマンションの子が数名いる為一緒に帰宅するなど通いやすい環境です。子どもが塾に通うに当たっては、周囲の環境もモチベーション向上に大事であると感じます。
塾の雰囲気も4年生までは楽しく通うこととモチベーションを高めることに重点を置いているためアットホームで、それも息子が通いたいと思った理由だと思います。集団であることも、他の子の頑張りも見ながら勉強出来ることが合っていた様です。

小学生から塾に通うことには賛否両論あると思いますが、時代が変わると共にここまで増えているのだなと感じました。子どもの個性や将来の夢を考えた時に少し通わせてみようかなと考えたら、行く・行かないに関わらず一度体験などをしてみるのもいいでしょう。意外に子ども自身が通いたくなる可能性もありますよ。通う際には情報収集と実際見てみることを忘れずに、比較しながらじっくり検討しましょう。

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