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【ウエディング・パーティ最旬トレンド】vol.32 家族の絆をアピール!

  • 2020.11.28

コロナ禍により、欧米では家族の絆を確かめ合えるようなウエディングを目指すカップルも増えています。そこで今回は、同じような志向でウエディングを演出してみたいと思われる皆さんへのご提案です。

25ans Wedding

こちらはvol.14でもご紹介したユダヤ教徒による挙式での入場シーンです。家族の絆をアピールする演出として、とくに2001年に勃発した米国同時多発テロ以降は、キリスト教等の他の宗教宗派を信仰している花嫁たちにも、このように親子3人で入場することが好まれるようになりました。今後、改めてこうした入場シーンを見る機会が増えそうですね。もちろん、キリスト教徒による挙式でもご両親と3人で腕を組んでの入場は認められていますので、日本の皆さんにとっても、ご両親と一緒に入場することはコロナ禍における家族の絆をアピールする演出に繋がると思います。

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一方、こちらはウエディング・ドレスならぬ白ドレスを身にまとったお母様と花嫁による母娘のツーショットです。アメリカでも花嫁より目立たないようにとの配慮から、お母様は白ドレスで登場することは通常ありません。しかし、ウエディング当日は、お母様にも華やかに過ごして欲しい、親子というよりは仲の良い姉妹のような関係性をアピールしたいという花嫁たちは、このようにお母様にも白ドレスでウエディング当日を過ごしてもらうシーンを演出することがあります。今後、このような親子のシーンもアメリカでは見る機会が増えそうですね。

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コロナ禍により家族の存在をさらに強く感じたカップルも多いのではないでしょうか。同性愛者を含むLGBTの方々にとっても同じことがいえます。とくにアメリカでは2015年に同性婚が合法化されましたので、婚姻届を受理されたカップルは異性婚カップル、同性婚カップル共に夫婦として社会的なメリット(税金・社会保険・相続関連等)を享受することができます。そのため、今回のコロナ禍により改めて婚姻届の申請を前向きに検討するLGBTのカップルも増えています。ちなみに、欧米では行政機関に婚姻届を申請するには挙式を行うことが必須条件となりますので、LGBTカップルの挙式も増えてきました。

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他にも「サムシング・オールド」(何か古いものを身に付けて挙式に臨むと幸せになれるという言い伝え)を取り入れる花嫁たちも増えていますね。こちらは、私のブログでもご紹介したブルックリン在住のカップル。コロナ収束後の来年までレセプション(披露宴)の延期を決め、挙式はミニマルなスタイルで自宅にて執り行いました。この花嫁はご家族からいただいたアクセサリーなどを身に付け、「サムシング・オールド」の言い伝えを実践されていました。

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こちらの花嫁たちもお母様がご自身のウエディングで使用されたイヤリングやブレスレットを譲り受けて家族を意識した挙式をされたようです。

コロナ感染拡大の第三波も心配されるなか、思い出深く、家族やご友人との絆を確かめ合うウエディングの演出のヒントとして是非ご参考にしてくださいね。

Profile 小原義之さん 全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)アジア&オセアニア統括代表

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欧米トップブランドドレスのほか、メンズ・資材輸入を中心とした専門商社ソフィア通商を経営。ドレス・スタイリストでもある。また、ブライダル関係者が加盟する世界最大規模の全米ブライダルコンサルタント(ABC)協会アジア&オセアニア統括代表を務める。同協会ではスキル・業種に応じた資格を認定し、様々な支援を提供。一方、プランナー検定試験を実施し、全国の短大・専門学校と共に人材教育にも力を入れる。N.Y.並びにハワイセレブウエディングのプロデュースも行う。業界達人ブログ並びに『25ansウエディング』本誌では、最新ウエディング・ドレス情報を掲載中。

ソフィア通商 https://www.sophia-group.co.jp全米ブライダルコンサルタント協会 https://www.abc-japan.org業界達人ブログ https://weddingblogs.25ans.jp/yoshikohara/

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