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【知っ得ライフハック】割れた食器を美しく修理、 世界が注目の“Kintsugi”を試してみよう

  • 2020.11.28
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欠けたり割れたりした器を、漆と金粉で修復する「金継ぎ」。壊れたものに新たな価値を与えるという、歴史ある日本の伝統工芸のひとつですが、そんな金継ぎは、実は海外でも注目されているんです! 本格的な金継ぎは手間もお金もかかりますが、海外で実践されている方法なら、短時間かつ安上がり。今回は、落とした衝撃で割れてしまったおやつ用トレイを、Kintsugiで修復してみたいと思います。

海外で流行中のKintsugiとは?

RamenやEdamameといった食べ物だけでなく、WabisabiやIkigaiといった日本独特の価値観、あるいはSashikoやorigamiなどの伝統アートにも、近年関心が高まっています。Kintsugiもそのひとつ。

海外で一般的に行われている「Kintsugi」は、金継ぎからヒントを得たもので、本来は必要となる漆の代わりに接着剤(!)を使い、金粉は本物ではなくイミテーションを使うこともあります。海外のクリエイターたちは金継ぎと呼んでいるけれど、伝統工芸からはかけ離れているので「Kintsugi」という表記にしました。

とはいえ、“なんちゃって”だったとしても、日本の伝統工芸が世界で注目されているのは喜ばしいことですよね。それでは早速、Kintsugiを試してみることにしましょう!

用意するもの&手順

今回は角が欠けてしまったメラミン製のトレイを修復します。

【用意するもの】割れた器、エポキシ系接着剤、プラスチックペインティングナイフ、使い捨てのスプーンまたは割り箸、使い捨て容器、金粉、新聞紙

エポキシ系接着剤は二液を混合するタイプ、金粉はイミテーション、使い捨て容器の代わりに空き瓶のフタを使用。

ステップ1. 使い捨て容器に接着剤と金粉を少量入れて、割り箸で混ぜる。

ステップ2. ペインティングナイフの先に1をのせ、割れた器の破片に塗り、器に貼り付ける。ひとつの破片をつけ終えたら軽く押さえてから、次の作業に移る。

ステップ3. 器が修復するまでステップ2を繰り返す。

ステップ4. しっかり乾かしたら完成。

Kintsugiをやってみた感想

海外クリエイターたちの作品紹介文やブログを読む限り「Kintsugiってなんだか新鮮!」という印象を受けたのですが···。実際にやってみると、接着剤に金粉を混ぜて、接着させるだけでした。伝統工芸としての金継ぎとは、全くの別物。

ただ、接着させた部分がなんとなくオシャレに仕上がるので、接着剤に金粉を混ぜるアイデアは今後もマネしたいなと思いました。金粉の代わりに銀や銅の粉を使ったりと、アレンジも色々できそうですね!

修理した食器はどう使う?

Kintsugiで修理した陶器のティーカップにお皿は、本来の目的で使えるのでしょうか?接着剤メーカーのセメダインによると、同社の接着剤を含め「食品や飲料水に触れる食器の補修用途にはおすすめしない」とのこと。ですので、小皿やカップは小物やアクセサリー入れにしたり、お皿なら壁に飾るなど、インテリアの一部として使うのがよさそうですね。

壊れた器を漆と金粉で修理して付加価値を与え、本来の用途で使える状態にする金継ぎ。これに対し、Kintsugiは修理後の用途も異なります。

お気に入りの食器が壊れてしまっても、このように修復して、長く愛用できるのはうれしいですよね。それでは早速、金をまとって美しく生まれ変わったトレイにペーパーナプキンを敷いて、おやつタイムにしよーっと!

エポキシ系接着剤

[セメダイン]

工芸用金粉

[楽天]

プラスチックペインティングナイフ

[画材販売.jp]

[hatoya-f.com]

[deco.fr]

[All photos by sweetsholic]

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