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突然ママが巨大化!? 子どもの奇病「不思議の国のアリス症候群」とは

  • 2015.5.27
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【ママからのご相談】

私には8歳の女の子がいますが、その子が最近不思議なことを訴えるようになりました。内容は、「物が大きくなる」「手が大きく見える」「人が近くにいるのに遠くに感じる」などです。 私にはよく分からないので、ふざけているのかと思ってましたが本人はいたって真剣な感じがします。日常生活では、身体的に特に異常がないので放っておいているんですが、こんな症状って何かの病気なんでしょうか?

●A. 視覚・感覚異常が起こる『不思議の国のアリス症候群』かもしれません。

ご相談ありがとうございます。ママライターのみいゆです。

子どもはたまに突拍子もないことを言ったりしますが、ご相談者のお子さんの症状は主に子どもに多く見られるようです。私も大人になってからは少なくなりましたが、特に小学校時代にこの状態が頻繁に起こって眠れないことが多くありました。実は、このような症状が起きるものとして『不思議の国のアリス症候群』があります。

この聞きなれない名称のついた病気は、一体どういったものなのかを見ていきましょう。

●不思議な空間を感じる『不思議の国のアリス症候群』とは?

『不思議の国のアリス症候群』は、その名の通りあの有名なお話『不思議の国のアリス』が由来となっています。症状が、物語の中でアリスが体験する出来事と似通っていることから、イギリスの精神科医であるジョン・トッドが自身の論文で名づけたとされています。

症状は人によってさまざまですが、主に次のようなものがあります。

・自分の体が大きく感じる、または小さく感じる

・見ているものが大きくなったりする

・体の一部が変形する感覚に陥る

・時間の進みが速くなったり、遅くなったりする感覚がある

・本来の色が違った色に見える

●『不思議の国のアリス症候群』の原因と治療は?

アリス症候群が発症する直接的な原因は今のところ不明ですが、名付け親であるトッドによると、偏頭痛およびてんかんなどと密接に関係があるとされています。最新の研究によると、精神病を患った場合にもストレスなどで発症する場合があるようです。

また、多くの場合は症状が起きてから数分で終わるような一過性のもので、アリス症候群の症状が見られる子どもは大人になるといつの間にかなくなっていることも多いようです。ですので、過度に心配する必要はありませんが、症状が頻繁に起きる、身体的や精神的にも生活に支障をきたす、といったレベルであれば一度病院で診察を受けたほうがいいです。

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私が経験したときは、なんともいえない感覚でとても不快になりました。変だと思っていてもうまく言葉にできずにそのまま大人になりましたが、あのときの感覚は二度と経験したくないと思っています。もし、お子さんがこのような症状を訴え始めたら、原因を探る意味でもお医者さんに相談してもいいかもしれませんね。

【参考文献】

・『「不思議の国のアリス」症候群』角田昭夫・著

●ライター/みいゆ(ママライター)

商業高校卒業後、事務の仕事を経て妊娠を機に退職。理想の結婚生活は2年で破綻し離婚。シンママで生き抜く決意をするが、5年後に派遣先の職場で縁あって再婚。現在は2人の姉妹のママに。趣味は読書で自己啓発書を読み漁ったり、英語の勉強をしたり、興味のあることは一通りやってしまう「一匹狼」が性に合うズボラなママライター。

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