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「廃墟」と「工場夜景」の美しい競演。異色の写真展で、新たな物語を見る

  • 2020.11.25
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今年6月に開催され好評を博した写真展「変わる廃墟展」が、同じく人気企画の「工場夜景展」とタッグを組んで戻ってきた。常識を取り払い、視点を変えてみるとその唯一無二の美しさに気づく…それぞれの魅力が詰まった異色の写真展「変わる廃墟 VS 行ける工場夜景展」だ。ねこ休み展などで知られる浅草橋のギャラリー「TODAYS GALLERY STUDIO」で、12月11日(金)から2021年1月11日(月・祝)まで開催される。

イメージを覆す、それぞれの“美しさ”

「廃墟」と聞けば、やはりどうしても、朽ち果てた建物の物々しい雰囲気、”心霊現象”や”過去の負の遺産”といったネガティブなイメージを連想してしまう。同じく「工場地帯」と聞くと、城壁のような力強い威圧感から、関係者以外は近づいていけない要塞のような印象を抱いてしまう。しかし、今までの思い込みを捨てて、その美しさをアートとして鑑賞できたら…「変わる廃墟展」と「行ける工場夜景展」は、私たちの常識を覆す異色の写真展として、これまでも話題を呼んできた。

今回開催が決定した、「変わる廃墟 VS 行ける工場夜景展」は、そんな2つの人気企画をミックスさせた写真展だ。
「廃墟」と「工場夜景」はともに建築物のひとつの姿であり、被写体としてファンも多い。しかしその魅力は、廃墟の「朽ち果てて行く、“静かな美しさ”」、工場夜景の「夜も賑やかに動き続ける、”生きる美しさ”」という相反する性質をもっている。本展では、それぞれの建築物がもつ“美しさ”に注目。同じ会場に展示することで、観る人に新たな物語を想起してもらうことを目指している。

SNSなどで人気を集める写真家の作品が一堂に

展示作品数はなんと200点以上。「廃墟」と「工場夜景」どちらのファンへも、余すことなく魅力が伝わる内容だ。

会場には、廃墟で撮影した星空の写真で人気を集め、Instagramのフォロワー数が3万人を超える啝(わ)や、今にも動き出しそうなクリアな廃墟写真を撮影するORGANIZEなどの作品がずらり。

また、書籍表紙や雑誌記事などに写真を提供する大倉裕史や、工場夜景歴25年以上の片山英一なども参加し、近未来的な雰囲気を醸し出す工場の夜景写真を展示する。

日常で見逃しがちな美しいモノを、新たな気持ちで見直す機会を与えてくれる本展。帰り道には、いつも見えなかった風景が見えてくるかもしれない。

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