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思い出がたくさん詰まった哺乳瓶【口唇口蓋裂ちゃん、育ててます113】

  • 2020.11.25
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手術を終えて8カ月。

創部の赤みもすっかりひいて、良く見ないとわからないまでに

傷跡もだいぶ目立たなくなりました。

言葉もだいぶ増えきてたくさんおしゃべりをするようになり、

少食や偏食に悩まされることはありますが、

1日3食の離乳食も進むようになりました。


ミルクもフォローアップミルクへと替わり、日々成長を感じさせるくぴこ。

1歳を過ぎて口唇手術が落ち着いてからは市販のマグスパウトで

育児用ミルクを飲むことができるようになり、
口唇口蓋裂用の哺乳瓶を使うことがほとんどなくなってしまいました。
 

コップで飲む練習もできるようになったこともあり、
とうとう処分することに……。

口唇口蓋裂の娘を大きくするため、

どのメーカーのものがいいのかと悩んだことから始まり、

うまく飲ませられなくてなかなか体重が増えないと悩んだり、

飲ませ方が下手なせいで娘の口の中に潰瘍ができてしまったり……。

 

それでも160ccを飲みきれるようになったり、

ミルクの間隔がつかめてきて飲ませ方もコツがつかめるようになりました。

 

最後には200ccを安定して飲んでくれるようになり、

迎えた口唇手術のときもなくてはならなかった必需品も

とうとう娘は卒業かと思うと感慨深いものがこみ上げます。

だいぶ気が早いと思われるかもしれないですが、

私にとってこの哺乳瓶とともに過ごした娘の0歳から1年間の成長は

本当にうれしいことも悲しいこともたくさん詰まっていました。

手放したときに改めて少したくましくなった娘の成長を実感し、

初めて小さな節目を感じました。


2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。


監修/助産師REIKO


著者:イラストレーター じぇにこ

1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!

ベビーカレンダー編集部

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