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【2020調査結果】興味はあります!金融教育未経験5000人の声

  • 2020.11.24
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「moneliy(マネリー)」では金融教育についてのアンケートを実施しました。今回は金融教育を受けたことがないと回答した人の金融教育への意欲や、興味を持っている内容について分析&公開します!

このアンケート調査は株式会社インヴァランスが2020年8月7日から8月27日にかけて、プラットフォームサービス『モニプラ』にて、20代から60代のmoneliyファンユーザー7764名を対象に実施したものです。
回答者の内訳は男性3141名、女性4623名。回答者の年代は50代が最も多く、次いで40代、60代、30代、20代の順でした。

金融教育の経験がない人はお金に興味がないの?

今回は金融教育未経験者に注目してアンケート結果を分析していきます。

金融について学んだことがない人は全体の7割
お金について学んだ経験は?

図:筆者作成

回答者の中で、金融教育を受けた経験がないと回答した人数は7764人中5557人でした。この人数はアンケート回答者の72%を占めます。この5557人のデータを分析していきましょう。

お金について学んだ経験がないと回答した人の男女比

図:筆者作成

お金について学んだ経験がないと回答した人たちの男女の内訳は男性2076人(37%)、女性3481人(63%)でした。全回答者の男女比は男性3141人(40%)、女性4623人(60%)であることを加味すると、若干女性の割合が高い傾向にあります。

金融教育を受けた経験 年代別回答

図:筆者作成

年齢別に金融学習経験の傾向を見ると、ないと回答したのは40代が最も高い割合でした。60代、30代はないと回答した割合が低い傾向があります。60代は、豊富な人生経験の中で金融について学んだ、老後の資産運用のために金融教育を経験した、という人が多いと考えて良いでしょう。30代は働き盛りで資産運用にも積極的な姿勢が想像できます。

また、年代が上がるほど金融教育を受けた経験がある男性の割合が高くなっているのも特徴的です。この結果には学歴も関係すると考えられます。

厚生労働省の調べによると、1961年の大学進学率は男性約15%、対して女性は3%ほどでした。2010年時点の大学進学率は男性56.4%、女性45.2%と高学歴化が進んでいます。女性の大学進学率は当時と比較して15倍に増えており、その結果も反映されていると解釈できるでしょう。

次に、お金について学んだ経験がないという回答者の中で、機会があれば金融教育を受けたいと答えた人はどれくらいいるのか見ていきましょう。

金融教育の経験がなくても学習に前向きな人は多い
お金について学んだ経験がないが、機会があれば学びたい

図:筆者作成

お金について学んだ経験はないと回答した5557人のうち、機会があれば学習したいと回答した人は3876人で、お金について学んだことがない人たちの70%を占めました。金融教育を受ける機会に恵まれてこなかったが、学習意欲はある、興味を持っているという人が実は多くいることが分かります。

お金について学びたい女性は多い
機会があれば学びたいと回答した人の男女比

図:筆者作成

お金について学んだ経験はないが、機会があれば学びたいと回答した3876人の男女の内訳は男性1253名(32%)、女性2623名(68%)でした。アンケート回答者の男女の割合が男性3141名(40%)、女性4623名(60%)、お金について学んだ経験がないと答えた回答者の男女の割合が男性2076名(37%)、女性3481名(63%)、これらを加味すると、女性の68%はやや高い割合です。

これからの金融教育については、男性よりも女性の方が前向きな姿勢の人が多い傾向があるといえるでしょう。理由としては家計のみでなく、資産形成や投資に興味を持つ女性が増えている可能性が考えられます。

続いて、金融について学ぶ際、どのような手段で学びたいのか、また学びたい内容はどんなものなのか、アンケート結果を元にみていきましょう。

金融について学ぶ際はどのような手段で学習したい?

お金について学んだ経験はないが、機会があれば学びたいと回答した層は、金融について学ぶ際にどのような手段で学習したいと考えているのでしょうか。回答をまとめました。

Webサイトで学びたいと希望する人が多数!
どのような手段で”学びたい”か

図:筆者作成

どのような手段で”学んだ”か

図:筆者作成

回答によると、Webサイトで学びたいという回答が最も多く、次いで多かった書籍の1.5倍でした。一方、実際に金融学習を経験した人の回答では(グラフ下)、セミナーという学習方法が最も多く挙がっています。金融学習経験者の層では、YouTubeやSNSといった回答は多くありませんが、これから金融学習を希望する層はYouTubeやSNS、テレビを含めオンラインでの学習方法を希望する人が増えています。

学習方法のニーズがオンラインへ変化してきている

セミナーや有料講座といった集合型の学習方法と違い、オンライン学習は家庭や職場で、自分のタイミングで学べる点が魅力です。近年、新型コロナウィルスの影響でオンラインツールに注目が集まっていることもアンケート結果に寄与しそうです。

海外ではWebサイト学習の普及が進んでおり、今後日本でも学習方法として根強く支持を集める書籍とともに、金融学習方法の柱として定着する可能性が高くあります。より便利に、気軽に学習したいという希望から、今後セミナー参加の替わりにオンライン学習を選択する人が増えていくのではないでしょうか。

SNSを活用した学習にも注目
“希望する”学習方法の年代別傾向

図:筆者作成

どの年代も総じてWebサイトのポイントが高く、Webサイトはどの年代でも求められている学習方法であることが見て取れます。

実際に学習した人の年齢別の学習方法のグラフを見ると、Webサイトは30代以降でセミナー、書籍に次いでの人数です。

“実際の”年代別学習方法の傾向

図:筆者作成

50代以降はSNSやYouTubeといった方法も合わせてオンラインで学んだ人は少ない傾向にあることが分かります。SNSに目を向けてみましょう。

SNSで”学習したい”と回答した人の年代あたりの割合

図:筆者作成

SNSで”学習した”人の年代あたりの割合

図:筆者作成

実際にSNSで学習した人の割合を見ると(グラフ下)、SNSを活用したと回答した人は50代以上では10%以下で少ないことが分かります。しかし、学習方法の希望に関するグラフ(グラフ上)と見比べると、50代以降でもSNSを利用した学習に興味を持っている人は一定数いる印象です。
20代、30代はSNSを通じた学習に高い興味を示しており、年齢問わず、環境がそろえばオンラインでの学習にトライしたいと考えている人は多いのではないでしょうか。

金融学習のコンテンツとしてはどのような内容が人気?

お金について学んだ経験はないが機会があれば学習したいと回答した層は、どのような内容を学びたいと考えているのでしょうか。金融教育の内容を「金融・経済」、「家計・ライフプラン」、「資産運用・投資」とジャンルに分けて回答をまとめました(複数回答可能)。

どのような内容を”学びたい”か

図:筆者作成

どのような内容を”学んだ”か

図:筆者作成

家計・ライフプランと資産運用・投資が並んで人気

今後金融学習を希望する人たちの回答では、家計・ライフプラン、資産運用・投資それぞれで64%を占め、金融・経済の28%にダブルスコア以上の差をつけました。

金融・経済といった社会全般のことよりも、生活において直接役に立つ家計やライフプラン、将来に備えた資産形成のための知識が求められているようです。

金融教育経験者は資産運用・投資がトップ

実際に金融について学習した人の学習内容を見ると、資産運用・投資について学んだという回答がトップでした。

資産運用や投資の知識もさることながら、より身近なテーマである家計やライフプランへの希望が多いのは、回答者に家計を握る女性が多いことが一因として挙げられるかもしれません。

金融教育を受けていないが興味はあるという人は多い

今回実施した金融教育についてのアンケート結果によると、お金に関して学んだことがないと回答した人は全体の72%でした。しかし、その中70%の人は機会があれば学習したいと回答しています。

この人たちはアンケート回答者全体の50%を占め、金融教育経験者28%と合わせると金融教育に前向きな人は全体の78%にのぼります。興味がある人はWebセミナーやオンライン講座を受講してみるのもおすすめです。例えばgaccoではオンラインで投資や不動産などの講座を受けることができます。選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

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