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【連載No.11】見取り図リリー、バンクシーを観る

  • 2020.11.22
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アート大好き芸人「見取り図リリー」が色々なアートミュージアムを実際に観に行き、美術の教員免許を持つ僕なりのおすすめポイントをお届けするという企画でございます。今回は、「大阪南港ATC Gallery」で、1月17日までおこなわれている『バンクシー展 天才か反逆者か』です。

火炎瓶の代わりに手には花束を! こちらもめちゃ有名な「ラブ・イズ・イン・ジ・エア」

もう、ほとんどの方が「バンクシー」という名前は聞いた事あると思います。顔出ししておらず、正体がわからない・・・そのミステリアスなところがまた人を惹きつけるんですよね!

おそらく実際にテレビやネットなどで観た事ある作品は、風船を取ろうとしてる少女の「ガール・ウィズ・バルーン」や、火炎瓶ではなく花束を投げようとしている「ラブ・イズ・イン・ジ・エア」などではないでしょうか。しかし、今回の展覧会にいくとバンクシーで腹一杯になれます! 結論から言うと老若男女、アートをまったく知らない方、全ての方におすすめ。

その理由は、資本主義や消費主義などお金に縛られた体制を反対したり、イスラエルとパレスチナの問題、イギリスのある一部の体制を批判したり、メッセージをアートにこめているんですね。だから、僕のような低脳おじさんにもメッセージが伝わるようにしてくれています。きっと現代アートによくある先入観で「なにがなんやらわからない!」というイメージが変わることでしょう。

入場すると巨大モニターでバンクシーの作品などが映像で流れ、イカしたBGMが流れています。ここで単純にかっけーと思ってしまいました! ちょっと進むとバンクシーの作業場を再現したものがあります。写真オッケーなんで僕も撮りました。次の部屋の模様替えの時は完コピしようと思います。

バンクシーのスタジオを再現したスペース。ステンシル、スプレー、そして謎の人物像。どんな人なのか妄想が膨らみます

そして作品なのですが、最初は「消費」に関する作品が並びます、バンクシーは、「人生の価値を資本主義に押しつけられている、それはほとんどが嘘でそんなもの幸せでは無い」的な事を言ってます。僕もまったく同じ事を言おうと思っていましたが先言われたんで、やめときます。

狩猟採集民のような2人が買い物カゴをまるで敵と対峙するように構えていたり、バーコードを模した檻のなかからヒョウが逃げていたりと、とても皮肉かつ風刺の聞いた絵で、どれもオシャレなんです。次は「政治」がテーマの作品に。「モンキー・パーラメント」という作品は、バンクシーには珍しく写実的ですごく描き込まれています。これだけ強い思いがあるのだということを「描き込む」という行動でも伝えている気がします。

議会に参加するのが全員がチンパンジーの絵で、おそらくこんなチンパンジーが集まって決める世のなかのルールで生きていると、「みんな知らない内にチンパンジーになってしまうぞ、目を覚ませ!」という事かなと思いました。違ったらごめんバンクシー!

戦争に関する作品も多く「ナパーム」という作品があって、すごく感動する作品です。どんなのかは、実際に観に行って欲しいです。僕もひとつひとつの意味を考えながら観ることができて、非常に楽しかった!

そしてバンクシーは、本物のホテルも開業していて、イスラエルとパレスチナをわける壁に面していて「世界一眺めが悪いホテル」だと言っています。ホテル内にアート作品を置き、このホテルを利用した人が少しでもこの問題について考える事ができるのではないでしょうか。やっぱり、さすがバンクシー。

ちょっと難しく考えてしまいそうでうが、ピンクやスカイブルーなどの色遣いの作品も多く女性やお子さんが観てもかわいいってなると思います。「ガールズ・ウィズ・バルーン」の世界に入って自分が風船を取ろうとしている写真の撮れる映えスポットもありますよ!

「ガール・ウィズ・バルーン」がモチーフのフォトスポット。みんな最初にここで撮るそう
『バンクシー展 天才か反逆者か』

イギリス出身ということ以外は、ミステリーに包まれるアーティスト・バンクシー。壁などに描くグラフィティを中心に作品を生み出し、それらは非合法。そのため消されるものもあれば、彼の作品と判明すれば高値で取り引きされるものも。今回はコレクターらが収集した約70の作品を中心に展示。期間は1月17日まで、大人・・・平日1800円、土日祝2000円、大高専門学生・・・平日1600円、土日祝1800円。

【見取り図リリーの近況】

見取り図が出演する「よしもと漫才劇場」をはじめとする劇場で、「地域共通クーポン」使えるのでぜひ。ちなみにチラ見えしているTシャツは、僕が住む岸里への思いを込めた「KISI VILLAGE(岸里)」。「CLASSY GRAPHIC T−SHIRTS SYNCLAPH」でオンライン販売されてます。

『バンクシー展 天才か反逆者か』

期間:2020年10月9日(金)~2021年1月17日(日)※12/31・1/1休
時間:10:00~17:00(10月は~20:00、土日祝は~20:00)
会場:大阪南港ATC Gallery(大阪市住之江区南港北2-1-10 ITM棟2F)
料金:大人1800円(土日祝2000円)、大高専門学生1600円(土日祝1800円)、中学生以下1200円(土日祝1400円)

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