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池袋に「グリーンカレー&国語教室」のお店があった なぜこの組み合わせに?店主に理由を聞くと...

  • 2020.11.17
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突然だが、こちらのお店をご覧いただきたい。

 どういうことなの......?(以下、画像はグリーンカレー&国語教室Mのツイッターより)

道路に置かれた「OPEN」の立て看板や、店構えだけを見れば、ごくごく普通のレストランといった感じだが、目を引くのはその一風変わった店名だ。

ドアの上に掲げられた看板には、こう書かれている。

「グリーンカレー&国語教室 M」

カレーと、国語教室。この異色すぎる組み合わせに対し、ツイッターでは

「気になる。すっごく気になる」
「すごい組み合わせだな」
「いつも前を通って店名から気になってました」

といった反応が寄せられている。

塾講師からカレー屋さんに

「グリーンカレー&国語教室」とは、一体どういうことなのだろう。

カレーを食べながら国語の勉強をするお店なのだろうか......?

Jタウンネットは11月16日、「グリーンカレー&国語教室M」の店主・保科雅之さんに詳しい話を聞いた。

保科さんによると、同店は20年5月29日に東京都豊島区にオープンした。池袋3丁目の山手通りに面したビルの一階にある、文字通りグリーンカレーと国語教室のお店だという。

「11時半~14時までのランチタイムはグリーンカレー専門店、夕方以降の16時~21時半は小学4年~中学3年対象の国語専門塾となります。
授業時間は小学生が17時~18時45分で、中学生が19時半~21時15分です。1クラス5人以内の少人数制集団授業の形式で、グリーンカレー屋の座席がそのまま生徒の席になります」

 テーブル席がそのまま...
 夜は勉強机に(編集部でトリミング)

つまり、「昼間はカフェで、夜はバーになるお店」ならぬ、「昼間はグリーンカレー屋で、夜は国語教室になるお店」というわけだ。

それにしても、なぜこのような変わった組み合わせのお店を開業するに至ったのだろうか?

04年から15年間、大手進学塾に講師として勤務し、中学受験・高校受験対策のために教鞭を振るってきたという保科さんは、こちらのお店を開業した経緯について、

「大好きで通っていたグリーンカレー屋さんが閉店してしまい、そのシェフにお願いしてレシピのヒントをもらい、試行錯誤の末、味を再現しました。
ちょうど自分の塾を作りたいと考えていた時期とも重なり、元々、塾らしくない寛げる空間で授業をやりたいと考えていたので、カレー屋さんと学習塾を同じ空間でやることにしました」

と語った。

また、グリーンカレーと国語教室、それぞれでこだわっている点については、

「グリーンカレーは、とにかく一つ一つの作業を丁寧にやることを心掛けています。
国語教室の方は、楽しく学べる授業、塾にいない時にも生徒が成長するような授業を心掛けています」

とのこと。

 試行錯誤を重ねたグリーンカレー

ツイッター上では、実際にお店に足を運んだと思われるユーザーから、「美味しかった」「やっぱり国語教室にはグリーンカレーだよねー」といった感想も寄せられている。

こうした反響に対し保科さんは、

「看板を気にして下さる方がいらっしゃったり、美味しかったという声をいただけたりするのは、私にとって非常にありがたいことで、とても嬉しく思っています」

とコメントした。

豊島区にあるちょっと変わったカレー屋さん。近くを通りかかった時には、ぜひ一度覗いてみてはいかがだろうか。店頭には、国語のちょっとした問題が掲示されていることもあるようだ。

美味しいカレーを食べられるのは勿論、少しだけ国語力も身に付けられる......かもしれない。

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