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つらいワークアウトに一番適した音楽の種類とは?

  • 2020.11.11
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普段からオリジナルのプレイリストでハードなワークアウトを乗り切っている人には、音楽の大切さが分かっているはず。ポイントは重低音。社会心理学・パーソナリティー科学専門誌『Social Psychological and Personality Science』に掲載された論文によると、重低音の効いた曲はリスナーをパワフルな気分にさせる。今回はこの内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

重低音がパワフルな感覚を呼び起こすことは、過去の研究で明らかになっていた。この事実をさらに深堀りしたいと考えた研究チームは、数ある楽曲の中から1曲選び、重低音を思い切り効かせたバージョンと控えめに効かせたバージョンの二つを作った。68名の被験者たちは、二つのバージョンのどちらか一つを聴きながら、どのくらいパワフルな気持ちになったかを7段階評価した。すると、重低音が強いバージョンは弱いバージョンよりもリスナーにパワフルな感情を与えたことが判明。この結果の正当性を立証するため、研究チームは44名の被験者を新たに招き、楽曲と重低音のレベル変えて同様の実験を行った。その結果、やはり重低音の強いバージョンは弱いバージョンよりもパワフルな感情を呼び起こすことが分かった。

この論文の著者で米ノースウェスタン大学マーケティング教授のデリク・ラッカー博士は「簡単に言うと、適切な音楽を聴けばパワフルな気分になり、その気分に従って行動できるということです」と説明する。

それがワークアウトにどんな影響を与えるの? 研究チームは重低音の効いた音楽が“運動中”の人に与える影響を調べたわけではないけれど、ラッカー博士いわく、この手の音楽のパワーアップ効果は運動中にも現れる。

とはいえ、カントリーソングを好きな人が無理やりヒップホップやダブステップを聴く必要はない。「重低音はパワフルな感情を呼び起こす要素の1つに過ぎません」と話すのは、この論文の共著者で米コロンビア大学経営学教授のアダム・ガリンスキー博士。「例えば、クイーンの『ウィー・ウィル・ロック・ユー』は重低音の効いた曲ではありませんが、とてもパワフルな気分になれる曲として評価されています」。何よりも大事なのは、その曲で“あなた自身”が動き出したくなるかどうか。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Ashley Oerman Translation: Ai Igamoto

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