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今年こそ見てみよう!神奈川のゲンジボタル観賞会

  • 2015.5.23
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県西部の南足柄市にある「アサヒビール神奈川工場」は、さまざまな生きものが暮らす環境が守られています。5月下旬~6月上旬には「ゲンジボタル観賞会」が開催され、自然の中を飛び交うホタルを間近で見ることができます。

高原リゾートのような緑あふれるビール工場

小田急線新松田駅からタクシーで約15分。丹沢の山々に囲まれた丘陵地の森の中に「アサヒビール神奈川工場」が建っています。

こちらはキレのある辛口のビールで人気の「アサヒスーパードライ」の製造工場です。毎日開催されている工場見学ではできたてのビールの試飲も楽しめるとあって、たくさんの人々が訪れます。

また、ビールの製造工程では資源を再利用したり、CO2の排出を抑えたりするなど、環境に配慮した取り組みも展開されています。東京ドーム9個分の面積という敷地の半分以上は緑地で、まるで高原リゾート地のような環境。自然の生態系を再現したビオトープ「アサヒ・ビオガーデン」も整備され、訪れる人々に開放されています。

○「アサヒ・ビオガーデン」

開放時間7:30~17:00

せせらぎが響くこの場所でホタルに会えます

「アサヒ・ビオガーデン」の林の中には池があり、小川が流れています。その周囲には遊歩道が設けられ、川のせせらぎや鳥のさえずりを聞きながら散策ができます。ここは緑に包まれて、とても気持ちがよい場所。四季折々の草花、めずらしい種類のトンボや蝶も観察でき、自然の美しさに心がほっと安らぎます。 毎年3月、この小川にゲンジボタルの幼虫が地元の小学生らによって放流されます。幼虫はサナギになり、5月下旬から6月上旬にかけて羽化します。成虫の寿命は約2週間。日が暮れるとたくさんのホタルがほのかな光をまとって飛びはじめ、幻想的な世界をつくります。

ホタルが光り舞う中を自由に散策できます

「ゲンジボタル観賞会」の開催日、「アサヒ・ビオガーデン」は夜間開放されます。ガーデン内を自由に散策しながらホタルの舞いを楽しめ、その美しい光景はきっといつまでも忘れられないものになるでしょう。

ホタルは自然の生きものです。あまり飛ばないときもあり、雨が降るなど気温が低くなると飛ぶ数が減ります。ときには私たちのすぐそばまで飛んでくることもあり、きれいなので触れてみたくなりますが、そっと見守ることが大切です。強い光も嫌うので、懐中電灯や携帯電話の使用、フラッシュ撮影もしないように気をつけたいですね。

○「ゲンジボタル観賞会」

開催日/5月23日(土)、24日(日)

30日(土)、31日(日)

6月6日(土)、7日(日)

開催時間/19:30〜21:00

無料 予約不要 混み合う場合は安全のため入場が制限され、順番待ちになります

ミニ講座でホタルの生態を知るとより楽しい

観賞会の開催日には、ホタルの生態についてのミニ講座も催されます。1日5回、所要時間は約10分です。ホタルはどうして光るの? オスだけが光るの? 卵の中にいるときも光るってほんと? など、わかりやすく解説してくれます。ホタルについて知ると、より興味深く観賞できそうですね。

○ミニ講座

開催時間/19:00~、19:15~、19:30~、19:45~、20:00~

開催場所/神奈川工場ゲストホール

1回につき定員約150名 無料 予約不要 先着順

ゲンジボタルのオスは、光る間隔が東日本では約4秒に1回、西日本では約2秒に1回と異なるといわれています。また、不思議なことに、いっせいに同じタイミングで光ることもあるそうです。ぜひ、でかけて確かめてみてくださいね。

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