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日本酒生産7割減も海外輸出は3倍に?!衰退する3業界の影と光

  • 2020.11.7
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世の中には衰退が続く業界があります。しかし、衰退している中でも明るいニュースは見つかります。

本記事では「衰退業界の影と光」と題し、衰退が続く「日本酒」「コミック業界」「国内PC」の明るいニュースをそれぞれご紹介します。

■日本酒業界 生産7割減 海外輸出は3倍に成長

農林水産省によると、2019年の日本酒出荷量は約46.7万キロリットルです。ピーク時の1973年には170万キロリットルを超えていたので、7割以上が減っています。

一方、海外への輸出は増加傾向にあります。2010年では約0.8万キロリットルでしたが、2019年では約2.5万リットルと3倍になっています。

2013年に「和食」が「ユネスコ無形文化遺産」に登録されて以降、海外ではますます日本の食文化に注目が集まっています。この先、日本酒の主戦場は海外へ移っていくかもしれません。

■コミック誌 販売額23年連続で減少 電子コミックが急増

全国出版協会によると、コミック誌の販売は23年連続で減少しています。1995年の約3,400億円から2019年の約700億円まで、8割ほどの減少となりました。

一方、電子コミックは急増しています。2014年では約900億円でしたが、2019年では2,500億円を超えました。違法海賊版サイト閉鎖の影響もあり、販売額は2.8倍ほどに拡大しています。コミック業界は紙からデジタルへ移行しつつあるようです。

■国内PC 生産半減 Windowsサポート終了で急回復

経済産業省によると、国内PCは2004年に1,000万台近くありましたが、2015年では500万台を割り込みました。

しかし、2015年以降は回復傾向が続いており、2019年では800万台近くまで回復しています。背景には米マイクロソフト社「Windows」のサポート終了があるようです。Windowsサポートの終了をきっかけに、企業などにPCの買い替え需要が起こったと見られます。

衰退が見られる業界にも回復のチャンスはあります。広い視野を持ち、キャリアや投資に活かしてみましょう。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。

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