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品川ヒロシ「僕、自分の映画、好きなんです」 映画「Zアイランド」品川ヒロシ監督・山本舞香インタビュー【前編】

  • 2015.5.21
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絶海の孤島を舞台にヤクザと“Z(ゾンビ)”の超絶アクションを描いた公開中の映画『Zアイランド』(http://www.z-island.jp)の、品川ヒロシ監督と山本舞香さんにインタビューを行いました。

 

「よろしくお願いします」と先にインタビュールームに到着した山本舞香さんの手にはなにか袋が。品川監督が少し送れて入室されると「お誕生日おめでとうございます」とその袋を手渡しました。

実は、インタビュー前日は品川ヒロシ監督の誕生日。プレゼントを用意していたそうです。インタビューはそんな和やかな雰囲気でスタート。

 


Woman Insight編集部(以下、WI 完成した作品を観た感想を教えてください。


品川ヒロシ監督(以下、監督) 編集で何千回って観ているんですけれど、完全にできてからさらに50回くらい観ているんですよ。好きなんですね~、自分の映画(スタッフも全員大爆笑)。「品川家試写会」やるぞと言って、自分の家に後輩を呼んで観て、(哀川)翔さん家で飲んで夜中の0時からひと晩で2回観ましたから。全然飽きないですね。それくらい好きなんです(笑)。


山本舞香さん(以下、山本) 私も好きです。(監督ちょっとテレ気味)カッコよかったです。途中までできたものを観せていただいて「すごいカッコいい!」って思ったんですけど、試写会のときに全部観て「メッチャかっこいい!」って。普通、映画って「ちょっと長いな」って感じるときがあるのですが、全然ならなくて、すぐに終わった感じがしました。それくらい“カッコよかった”です。ふふふ。

 


WI ヤクザとゾンビ。固定観念かもしれませんが普通は夜のシーンが多いと思いますが、本作はほとんど昼間ですね。


監督 そうですよね。昼が多いのは、せっかくいい特殊メイクをしても、ナイターだと潰れちゃって、「メイクの良さが伝わりにくいな」って思ったんです。昼にしたのはそういう理由もあります。

 


WI ヤクザ映画というと、男くさい骨太のイメージですが、そこにゾンビを絡ませる発想に驚きました。


監督:本当にゾンビが出てきたときに「誰が戦えるんだろう?」って考えたんです。それで最初に警察、次に格闘家、そしてもうひとつはヤクザだと思って。化け物が出てきたときに、対抗できる人を順番に考えたらって感じですね。あと、怪我するかもしれないからお医者さんが必要だなとか、漁師って荒々しいから漁師がいても……って感じで考えた部分もありましたね。


WI 出演者のみなさん、役にぴったりでした。キャストを想定して“あて書き”されたのでしょうか?


監督 もちろん第1稿は“あて書き”ではない人がほとんどです。でも、僕はキャスティングが決まってから書き直すので、そういう意味では“あて書き”と言っていいと思います。舞香ちゃんは未成年ですから違いますが、僕はとにかく演者と飲むのが好きで、もう毎晩、大人たちとは飲んでいたんで(笑)。そういう、飲みに行ったときの普段の口癖とかを盛り込んでいくんです。

 


WI では、山本さんのときは?


監督 舞香ちゃんの場合は飲みに行くのは無理なので(笑)。アクション稽古で2か月くらい?(山本さん「はい」)何度も会っていたし、撮影に入る前に何度も本読みをみんなでして、徐々に「舞香ちゃんってこういう子なんだ」と感じた部分も、演出の中に入ってきていると思います。それが“らしさ”かな。

 


WI 山本さんのアクションの型が本当に綺麗でした。気をつけていたことは?


山本 全然考えてなかった……。(しばらく考えて)全然考えてないというわけではないんですが、監督がすごく考えてくださっていたし、やりたかったアクションを取り入れてくださって、ほとんど編集やカメラの方がカッコよく撮ってくださったおかげです。とにかく、やりたかったアクションができて大満足で、できればもうちょっとやりたかった(笑)。それくらい、カッコよかったし、楽しかったです。

 


WI 山本さんの顔を見ているだけで、楽しかったことが伝わりますよ(笑)。


山本 はい。いままでは「危ないから」と、レベルの高いアクションをする予定だったのが、撮影時には物足りなくなってしまうこともありましたので、今回の作品で一番やりたかった演技と、監督が“山本舞香”をいろいろな形で表してくれて、すごく気持ちが入っています。

 


WI 監督、山本さんの話を聞いていかがですか?


監督 みなさんにも映画を観てもらえれば、絶対に気に入ってもらえると思います。それと、やっぱり本人を喜ばせたいという気持ちがあります。最初に観るお客さんって、実は演者です。手を傷めて、雨で震えるなかで演じているのに「時間ない。時間ない」って焦らして……。「髪の毛直している時間なんか、ない! 早く終われ!」って言いながら撮っているので、それでカッコ悪いものができちゃったら「なにこれ!」ってなるなって思って。だから絶対にカッコよくしたいと思っていました。


WI 女性2人のアクションはいかがでしたか?


監督 僕が出す要求ってだいぶレベルが高いと思うんですね。普通の映画よりスローモーションが多いので「こういうとき、ちゃんと相手を見て」とか。蹴りながら相手を見るって本当の格闘家がやるようなレベルなんです。それを練習のときから2人(山本さん、水野絵梨奈さん)ともすごいレベルでやってくれて取り組み方がエライなって思っていました。ひどいときは4時間くらいぶっ続けでやったりしていましたから。「休んでいいよ」って言っても体を動かしていて……。

 


WI なにかエピソードはありますか?


監督 そうですね。一番すごかったのは、俺が舞香ちゃんの殺陣を付けていると、それを横で水野(絵梨奈)ちゃんが練習するんですよね。それで次に水野ちゃんに殺陣を付けていると、舞香ちゃんがそれを見て練習する。自分の所じゃないのに(笑)。そのなんか……「静かな戦い」というか「私、もっとできます!」アピール(山本さん大爆笑)が面白いというか、見ていて「前向きに取り組んでいるんだな」って思いました。


山本 一緒にがんばりたいですけれど、やっぱり「負けたくない」という気持ちがすごくありましたね。(監督笑)「もっと出来る!」っていうのを見てもらいたかったし……。


監督 水野ちゃんにちょっとカッコいい殺陣が付くと、チラチラ見て(2人とも大笑い)。「自分もやってみようかな」みたいな。


山本 見るとやりたくなっちゃうんです。1回お手本を見せてもらうと、その場ですぐやりたくなっちゃう(笑)。


監督 僕としては、それがすごく嬉しかったです。アクションって苛酷だし、今回は特に女の子でしょ。だからケガさせたら大変って思いつつ、だいぶ無茶させました。本当に……。


山本 全然、大丈夫。大好きなんですよアクション! だから今回参加させていただいて、本当に嬉しかったです。

 

インタビュー後編では、山本舞香さんの魅力に迫ります。後編もお楽しみに。(平山正子)