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我に帰った頃には時すでに遅し……デート中にも買い物を我慢できず、男性にドン引きされたワケ

  • 2020.11.2
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【星作業中】買い物コラム59回の画像1
(C)千葉N子


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

どこもかしこもセール! セール! セール! そんな中、私の大好きな「ベイクルーズ」という通販サイトもファイナルセールを実施し始めました。先週買ったばかりのリングが9万円から8万円になったりと、「このヤロウ!!」と思ったこともありましたが、腹いせ(?)に20%オフのTシャツを2枚買ったのでよしとしました。せっかくのセールだからまだまだなにか買いたいわ。いいものはないかしら? と探していると……。

おや? と思うフラットシューズを発見しました。定価3万5,200円が50%オフの1万7,600円。レビューもめちゃくちゃ良く、「とても柔らかくて履きやすい」「高級感のある革」「シンプルで合わせやすい「スタイルがよく見える」と絶賛の嵐。

いつものごとく、この商品を目にする瞬間までは1秒たりとも「ローファーが欲しい」なんて思ったことはないのに、一瞬にして「ローファー欲しい、フンガー!」状態になった私。よく考えれば、50%オフといえど、1万7,600円は大金ですよ。しかし、そのローファーは39サイズが1足だけしか残っておらず、私は39サイズなのです。

この偶然がまるで「シンデレラ! さあ、これはあなたのための靴よ!」なんて脳内に聞こえてくるわけで。「64㎏・35歳の女はシンデレラじゃないだろ、どう見ても」というツッコミはまったく耳に入ってこないわけで。ボクはこの靴が欲しくなってしまったわけで……。

次の瞬間。私はカートにスポーンと靴をインし、いつものごとくリボ払いで購入したのでした。

それから数日後。家に靴が届きました。ドキドキしながら袋から出すと、ウンウン見た目は良い感じ! 革も上質な感じで素敵です。問題は靴のサイズ。足に入れた瞬間は「ぴったりだ!」と思ったのですが、歩いてみると、すぽんすぽんと浮きまくる……。ウーン、こりゃちょっと大きいのかもしれない……。靴下を履いて再度トライもしたのですが、今度は足の指の先っぽが痛くなってしまいました。ウーン、靴選びって難しい……。

結局、1,500円の送料を払って返品することに。くっそー、安く買おうと思って、逆に損しちまった……と私はがっくりと肩を落としました。

翌週は婚活サイトで知り合った人とデートでした。相手の男性がまったくしゃべらない人だったので、私は聞かれていないことまでぺらぺらとしゃべり、時を過ごしました。喫茶店を出て、ふらふらとイオンモールを歩いていると、ふいに靴屋が目に入りました。

本当に何気なく靴屋に入ったのですが、その店には「クイーンサイズ」なるコーナーがありました。25cm以上の方用なのだそう。シンデレラじゃなくあたしゃクイーンだったのね……、と思いつつ、その棚を眺めていると、数々のローファーが置いてありました。

デート中、衝動が抑えきれず……

普段なら特になんとも思わないのですが、私は数日前、「ローファー・ロスト」(買うはずだったローファーをゲットできなかった)に遭ったばかりだったので、「あたしにシンデレラフィットするローファーはあるのかしら?」という気分になり、片っ端から試着することに。

すると、そのコーナーの靴が自分の足に合う合う!! このローファーも! こっちのローファーも!と、足を入れているうちにどれも欲しくなってしまいました。

あーもう、どれもいただくわッ!! 私はクイーン。我慢なんてしませんことよッ!! なんていったって、私は1万7,600円払うつもりだったのがチャラになったばかりなんだものッ!!

この考え、マジでよく考えると謎ですよね……。1万7,600円稼いだわけでもなく、「支払うはずのお金」がなくなったというだけなのに……。なんだか「1万7,600円は浮いた金だから使ってもいい」みたいな感覚になってしまうという……。

そんなわけで会計に2足の靴を持っていった私。

「お会計、3万5,800円です~!」と言われ、カードで支払い、外に出た瞬間にはたと我に返りました。

こ、今月もカードの残り枠全額つかっちまった~~~~~!!!!!!!!

外に出ると、婚活アプリで知り合った人が外で待っていて、私が2足も靴を買ったことを知ると「すごいね」とドン引いていました。えへへ……この金銭感覚を直さない限り、あたしに幸せはこない気がするわ……?

千葉N子(ちば・えぬこ)
1,000万円以上の貯金があったにもかかわらず、買い物沼に踏み込み、現在アラフォー貯金0円(むしろマイナス)。毎月、27日に引き落とされるカード利用料に震えながら、今日も元気に散財している。

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