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時短で“ツヤ髪”を作るには? 大事なのはドライヤーとブラシだった!

  • 2020.11.2
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表面積が多い髪は第一印象を左右する大事なパーツ。効率よく美人度を上げるのが、髪のツヤだ。マスクで顔の露出が減った今、その存在感は圧倒的。ヘアスタイリストのshucoさんがツヤ髪の作り方を伝授する。

ドライヤーとブラシに投資して、時短でツヤ髪を叶える。

「オイルを塗れば簡単にツヤ髪を作れる、と思いがちですが、質感が重くなったりベタついたりと、選び方や量の調節が意外に難しいもの。それなら、お風呂上がりの髪の乾かし方を工夫するほうが確実です。キモは、素早く一気に根元から乾かすことと、最後に冷風でキューティクルを引き締め閉じること。極端なダメージヘアでなければ、表面がなめらかに整うことでオイルがなくてもツヤツヤに」。

ただ、できればドライヤーにはこだわったほうがいい、とアドバイス。「最新のドライヤーは髪を傷めない設計で、とにかく潤い力が優秀。一度買えば、数年間毎日使えるのでコストパフォーマンスは悪くないはずです」。

もう一つの要は、ブラッシング。「天然毛のブラシでとかすだけというシンプルな方法ですが、効果は絶大。これも消耗品ではないので、投資する価値はあります」。今ある髪にツヤを出すと同時に、これから生まれる髪を意識して頭皮ケアも続けてほしい。「健康な頭皮なしに美しい髪はなし。太く、強く、ツヤやかな髪が欲しいなら、土台作りから」

【BEAUTY POINT】

(1)髪が成長する夜に洗って良質な睡眠を。
健康な髪は夜育つ。入眠から約3時間熟睡すると分泌する成長ホルモンが毛母細胞を刺激して髪のもとを作る。だからその前に頭皮環境を清潔にして。睡眠中の皮脂にはヘアオイル効果も。

(2)首まわりの血流を巡らす入浴を日課に。
髪の細胞に栄養を届けるのは頭の毛細血管。それに繋がるのが首まわりの太い血管。ここが詰まると頭の血流も滞ってしまうので、毎日肩まで浸かる入浴で首から上の巡りをアップ。

(3)タンパク質、ビタミン、亜鉛を補強。
食事はバランスよくが基本。でも特に髪のために意識したいのは、髪を構成するタンパク質、細胞分裂と成長を促す亜鉛、そしてビタミン。食事に自信がないならサプリで補って。

【HOW TO CARE】ツヤを3 倍増しにする、入浴後の髪の乾かし方。

(1)乾いたタオルで包み込み髪の水分をしっかり吸い取る。
入浴後、すぐに乾いたタオルで髪の水分を取る。濡れたまま放置するとキューティクルが開いてダメージを受けやすい状態に。まず頭にタオルをかぶせ、タオルの上から両手の指を立て軽く振りながら頭皮の水分を吸収。次に、髪の中間から毛先をタオルで挟み、両手のひらでポンポンと押さえる。

(2)軽くブラッシングして髪のもつれを解き頭も刺激。
水分を飛ばしたら、パドルブラシで全体をサッとブラッシングし、髪のもつれを解いて毛流れを整える。この時、ブラシで頭をポンポン叩いて頭皮マッサージを加えて血行を促進するとベター。髪が傷んでいる人、広がりを抑えたい人は、ここで髪の中間から毛先にオイルをなじませてコーティングし、熱から保護する。

(3)ドライヤーは根元を中心に最大パワーで一気に乾かす。
ドライヤーを強風にして髪の根元から素早く乾かしていくのがキモ。反対の手で髪を散らしながら、まずは乾きにくい襟足、耳の後ろを。次にクセのつきやすい前髪を前に向かって流し、最後に残りの後頭部や側頭部、頭頂部。ボリュームが欲しい人は、つむじや分け目を毛流れに逆らって乾かすと根元が立ち上がる。

(4)温かい弱風に切り替えてブロードライで面を整える。
ドライヤーを弱風に切り替えて、温風ブローで髪の面を整える。猪毛や豚毛など天然毛ブラシを髪の根元にしっかり入れて、毛先に向かってゆっくりブラッシングし、斜め上からブラシを追いかけるように根元から毛先まで熱を与える。この作業を2回繰り返す。髪の量が多い人は左右と後ろを上下2つにブロッキングして。

(5)冷たい弱風に切り替えてキューティクルを閉じる。
作業は4のブロードライと同じ。天然毛ブラシで根元から毛先までとかしながら、ドライヤーで斜め上から追いかけていく。4と異なるのは、冷風にすること。冷たい風を当てることで開いたキューティクルがしっかり閉じ、手触りがなめらかになり、ツヤも倍増する大事な仕上げ。作ったスタイルを固定する効果も。

(6)オイルでコーティングし表面に光を集めてはね返す。
一般的な健康毛であれば、夜、髪を洗って1~5の手順で乾かせば、睡眠中に頭皮から分泌した皮脂が髪をコーティングし、朝には程よく潤うツヤ髪に。髪の傷みが気になったり、ツヤやまとまりが足りないと感じる場合は5の後にオイルをごく少量オン。両手のひらにオイルをなじませて、髪の中間から毛先に薄く広げる。

シューコ ヘアスタイリスト、毛髪診断士。東京でのサロンワークを経てパリに渡りモード誌やコレクションで経験を積む。帰国後は、様々な媒体や広告で活躍。インスタグラム@maison.amutresserでヘアケア&製品情報を発信中。

※『anan』2020年11月4日号より。イラスト・別府麻衣 取材、文・片岡えり

(by anan編集部)

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