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失敗・成功体験談から学ぶ!後悔しない住宅ローンの組み方

  • 2020.10.28
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誰もが「住宅購入は高い買い物だから、絶対に失敗したくない!」と思っているはず。では、どうすれば住宅ローンでの失敗を避けられるのでしょうか?やはり、経験者から学ぶことが一番!
ということで今回は、すでに住宅購入済の先輩たちが語る、失敗談・成功談をご紹介。住宅購入を考え中の人はぜひ参考にしてください。
※記事に登場する人物はすべて、筆者の知人友人です。

後悔先に立たず…住宅ローンの失敗談
営業マンに一任してしまったせいで…

会社員のCさんは、昨年マンション購入することを決意。ほどなくして気に入った物件が見つかったので、購入手続きに入りました。しかし、当時仕事が多忙を極めていたCさん、住宅ローンの手続きもすべて、不動産会社の営業マンに丸投げすることにしたそうです。

営業マンに言われるがまま、不動産会社の提携ローンを組んだCさん、しかし数か月後に驚愕の事実が判明します。「何気なくネット専業住宅ローンのサイトを見てみると、私が組んでいるローンよりも金利が0.5%も安い商品があったんです」

しかも、現在Cさんが支払っているローンは、全疾病保障の保険料が金利に0.1%上乗せされているのに対し、ネット専業の住宅ローンは8疾病保障付帯サービスが無料でついていたのです。

「今のローンよりも支払額が総額50万円程度安くなるローンがあったなんて…。やっぱり自分でもある程度情報収集しなければいけないな、と痛感しました」

繰り上げ返済を重視しすぎたせいで…

続いて、専業主婦Aさんの失敗談。Aさんは10年前に一軒家を購入。以来、日々節約に励み、ある程度の金額が貯まっては繰り上げ返済にせいをだしていたそうです。

Aさんは、「頑張ったかいあって、10年でローン完済!本当に嬉しかったですね」と話します。

これでAさん家の家計は安泰…と思いきや、思わぬ不運が襲います。「娘が歯科矯正しなければならなくなったうえに、主人が車で物損事故。100万円単位のお金が必要になったんです」

しかし、貯まったお金はすべてローン返済に充てていたAさん宅の貯金額はゼロ。結局支払いのために、銀行の多目的ローンを組む羽目に。「老後のお金もいちから貯めないといけなくなったし…。まさに本末転倒だった、と後悔することしきりです」

残業代込みでローンを組んだせいで…

念願のマンションを購入したHさん。購入した物件は、少々予算オーバーでしたが、間取りとデザインに一目ぼれしたそうです。「月々の返済額も少し高くなってしまいましたが、残業を頑張ればなんとかなる金額だったので即決しました」

しかし、予期せぬコロナ禍で在宅ワークを命じられたHさん。当然残業代も全面カット。「今はローンが家計を圧迫、超節約生活を強いられています。ローンを組む際に『捕らぬ狸の皮算用』は厳禁だ、と身をもって痛感しています」

支払いに余裕ができた…住宅ローンの成功談
借り換えで負担金が月々10%も減!

主婦のFさんは、10年前に住宅ローンを組みましたが、夫の収入が減少したこともあり、ローン返済が家計を圧迫するようになりました。「このままではいけない…と思い、FPに相談。借り換えをすることにしました」

その際FPから、「総支払額を減らしたいのではなく、返済額を減らしたいのであれば、返済期間を延長してみるのはいかがですか」とアドバイスされたFさん。言葉通り、借り換えの際に支払期間を5年延長しました。

すると、月々の返済額が10%近く減少!家計に余裕がでるように。「総支払額は増えてしまいますが、残ったお金を貯金して繰り上げ返済に回せばいい、と教わりました。借り換えして本当によかった!」

頭金を多めに入れて大正解!

5年前にマンションを購入した会社員のTさんは、なんともうすぐローン返済が終わりそう…というのですから驚きです!「私の場合、頭金をかなり多めに入れたのが良かったんだと思います」

そもそもマンションを購入しようと思ったきっかけは、親族が亡くなったことで遺産としてまとまったお金が入ったこと。「周りからはある程度手元に残しておいた方がいい、と言われたんですが…。それよりも私が元気なうちにローン完済しておきたい、と思ったんです」

税金等を支払い、残った遺産はすべてマンションの頭金にした、というTさん。おかげで月々無理のない返済額で、短期間でのローン完済が叶ったそうです。「頭金はなるべく多めに入れておいた方が、総支払額も安くなるしおすすめです」

ライフプランをシミュレーション!

2人の男の子のママ、Kさんが住宅ローンを組む際、真っ先に行ったことそれがライフプランのシミュレーション。「FPの人と一緒に、今後の人生の設計図を書き、〇年後にいくら必要になるのか?今後家計はどうなるのか?を予測して、それをもとにローンを組みました」

「今子供たちは小学生なので、教育資金もしっかり貯めたいところ。ライフプランのシミュレーションを行うことで、無理のない返済額が明確になったので、その予算内で収まるローンを組むことができました」

失敗しない住宅ローンの組み方は?
総返済額をしっかりチェック!

住宅を購入する際は、必ず「利息を含めた総支払額」をチェックする必要があります。総支払額とは「借入元金+金利負担金」のこと。例えば、借入期間が35年、金利0.5%で固定の場合、3,000万円の住宅の総支払額は、約3,270万円になります。

住宅ローンを組む際は、必ず金利ごとの総支払額をチェックし、定期的にローンの見直しを行うようにしましょう。

余裕を持った返済計画を

いくら良い物件を購入できたとしても、月々のローンをきっちりと返済できなければ意味がありません。余裕を持った返済計画を立てることも、失敗しない住宅ローンのポイントです。

生活にある程度ゆとりを持たせた返済計画を考える場合、年間の返済額は年収の20%程度にとどめると良いでしょう。また、現在住んでいる賃貸住宅の家賃を基準にするのもよいかもしれませんね。

住宅ローンはライフプランと一緒に考える

住宅ローンを組む際は、必ずライフプランとセットで考えるようにしましょう。住宅ローンの返済期間は30年、35年と長期に渡るもの。その間に結婚、子供の誕生、転職、昇進など、さまざまな転機が待ち受けています。

返済期間中に必要になる生活費や子供の教育費、また老後の資金についてもしっかりシミュレーションし、そのうえで無理のない返済計画を立てることが大切です。また、ローンを借り入れした後も、定期的にローンの見直しをするようにしましょう。

後悔しない住宅ローンを組もう

返済期間が長期に渡る住宅ローンは、商品選びとローンの組み方がとても大切です。失敗すると、数百万円のお金を余分に払わなければいけなくなったり、最悪の場合ローンが払えなくなって住宅を手放す羽目になったりする場合もあります。しっかりと情報収集をして、自分にあった適切な返済計画を立てていくようにしましょう。

文:パル吉
監修者:ファイナンシャルプランナー歴5年 北野小百合

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