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『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ』girls Artalk的♡見どころをお届けいたします!

  • 2015.5.19
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『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ』は、
新潟県・越後妻有で2000年から3年に1度開催されている日本最大級の国際芸術祭です。

日本でも数少ない「里山」の暮らしが残っている越後妻有を舞台に「人間は自然に内包される」をコンセプトに据え、

自然に触れながらアートを堪能する旅は、「アートを通した地域活性化」のロールモデルとして日本国内だけでなく、海外からも多くの注目を集めています。

現在では、数多くの地域に密着したアートイベントが存在する日本ですが、

『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ』はその中でも、先陣を切って活動を続けてきた、実力派アートイベントなんです。

 

総合ディレクターの北川フラムさん。

彼は大地の芸術祭を開催するにあたり、住民の方々の理解を得るために数えきれないほどの講演をしてきたとのこと。

そんな北川フラムさんを始めとする多くの人々の努力によって生まれた

『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ』も今年で第6回目。

例年盛り上がるトリエンナーレですが、今年も前回を超えるたくさんのイベントが開催される予定です!

 

今回girls Artalkは『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ』プレスツアーに参加させて頂き、

完成しつつあるトリエンナーレの様子を少しだけ覗き見させていただきました!

今年の注目作品は7月に向けてまだまだ準備中の段階でしたが、実は、越後妻有はトリエンナーレの開催年に限らず、

ここだからこそ体感できるスポットやアートが多く存在し、年間を通して楽しむ事ができるのです。

 

東京から新幹線で約1時間30分で越後湯沢駅に到着できます。

個人的には、こんなに早く着くのかと驚きました!

交通費はちなみに往復で1万2千円程度です。

 

到着してからバスで走ること数十分、今回お世話になるお宿、「三省ハウス」に到着。

 

三省ハウスは1875年に創立し、1989年に廃校となってしまった幕松之山町立三省小学校を宿泊施設として改装。

温もりのある建物で広々としたドミトリールームに宿泊できます。

 三省ハウスの目玉といえば、地元のお母さん達による地元食材を使ったお料理!

テーブルに乗り切らないほどの料理をお母さん達が説明しながら持ってきてくれます。今回は根菜を中心としたお料理で、ここまで食べごたえがあるのに、お肉が一切使われていない事に驚きました。


朝ご飯もこの通り。ここまで手の込んだ料理を朝から食べれるなんてなんと贅沢なのでしょう…!

 本当に全てのお料理が美味しかったです。

それもそのはず、北川フラムさん曰く「大地の芸術祭では、食もアートだ!」という事で、食にはかなり力を入れているそうなんです。

さらに、優しくてフレンドリーなお母さんのお話を聞きながらいただくと美味しさも倍増です。

 

お腹のもいっぱいになったら、温泉は別施設の松之山温泉へ。

ここの温泉はとろ〜りとしたお湯が印象的、入浴後はお肌がつるつるになりました!

松之山温泉は日本三大薬湯の一つなのだそうです。

心も体もポカポカした状態で、この日はぐっすり眠る事ができました。

 

そして朝は里山の美しい新緑の中、目覚めました。

2日目は、里山のアートスポットを巡りました。

ここで、いくつかのオススメスポットをご紹介。

『光の館』

光を駆使するアーティスト、ジェームス・タレルが手がけた、光をテーマにした建築作品です。

ここは私も行ってみたい施設ナンバーワンの場所でした。

タレルは「瞑想の館を作って欲しい」という依頼を受けて、

谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を参考にこの作品を考えたそうです。

見所は和室にある可動式の屋根。

時間が経つごとに変化を見せる自然の光と、部屋に設置してある照明の融合する空間は、私たちを「自分がどこに存在しているのかわからない」ような感覚に誘います。でもそれが不思議と心を解放してくれるのです。

 

 

光る浴室“Light Bath”では、幻想的な入浴が楽しめます。

 

そしてなんと、この『光の館』には宿泊することもできるんです!人気の施設なので、予約は必須です。

気になるあなたはすぐにこちらからチェックしてみて下さいね。

 

『星峠の棚田』

日本でもあまり見る事のできない、大パノラマの棚田を堪能できます。

美しい写真スポットとして、多くのカメラマンが訪れることで有名です。

 

ここ、越後妻有の松代では、休眠している畑を復活させるため、

田んぼのオーナーさんを募り、農作業をしていく「棚田バンク」というプロジェクトを行っています。

農作業に触れる機会の少ない東京からのオーナーさんも多いようです。

気になったそこのあなたも棚田のオーナーになってみては?

 

『脱皮する家』

木造建築の古いお家の天井、床、柱、全ての箇所が彫り貫いてある作品。

中に入ると、それはもう圧巻での一言で、「脱皮」の意味が理解できます。 

 

 

ここまで徹底的に彫ると、確かに新しい家に生まれ変わったように感じます。

また、木彫りの風合いのせいか、日本の伝統工芸や、歴史的建築物のような貫禄さえ感じます。

2階にあがると、吹き抜けの部屋が。気持ちの良い風の中、自然の大パノラマを鑑賞することができます。

 

 

 

 

下駄まで掘ってありました。

 

 

『脱皮する家』の横には、同じ作家さんによる、ころもをつけた『コロッケハウス』と呼ばれるお家がもう一件。

ここも2階の眺めは絶景です。

 

 

 

 

 

『うぶすなの家』

地域のお母さん達と地元野菜によって作られる素晴らしい食事を楽しめる食堂です。

建築の美しさも必見。からぶき屋根が特徴的な日本の古民家です。

2階では、アーティストによる実験的で個性的なお茶会も堪能できるそうですよ。

 

 

お昼にいただいたのがこちら。

お釜で炊いたご飯ほど美味しいものは無いですし、さらにお野菜たっぷりのゆで餃子も絶品でした。

 

 

 

お母さん達がとっても素敵です。

 

『絵本と木の実の美術館』

 

絵本作家、田島征三がかつて小学校だった建物をまるごと絵本の世界にしてしまった美術館。

美術館の中に入ると、流木を使用したカラフルなオブジェ達が出迎えてくれます。そしてここから物語が始まります。

 

 

 

廃校になる前の小学校の最後の在校生であった3人の子供達が題材とされているストーリーです。

子供達のストーリーを天井にある蔓をたどりながら行くと、まるで絵本の中に迷いこんだような感覚になれます。

 

 

まつだい『農舞台』

 

雪国農耕文化とアートのフィールドミュージアムです。

シンボリックな建物はオランダの建築家グループMVRDVが建築し、建物自体がアート作品となっています。

一つ一つの部屋そのものが、作家がデザイン、構想した一つの作品となっています。

農舞台そばの里山には沢山のアート作品があり、作品を楽しみながらお散歩ができるんです。

 

 

この建物内にある「黒板教室」にて大地の芸術祭の総合プロデューサーである北川フラムさんに今年の見所のお話を少し伺いました。

(ちなみにここは、部屋全体が黒板になっていて、部屋のどこにでもお絵描きできるという、子供には天国のような空間なのです!)

 

 

北川さん曰く、今回の目玉になる作品は中国人アーティスト、蔡國強(サイ・コッキョウ)によるインスタレーションだそうです。

彼の社会に向けたメッセージを独自のセンスで表現した大きな立体作品を制作する予定とのこと。

その他イリヤ&エミリヤ・カバコフの巨大な橋のオブジェも見逃せません!

 

 

 他にもまだまだ紹介できていない部分が沢山ありますが、今回はココまで。

新しい作品も次々増え、今年も盛り上がること間違いなしの『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015』

7月26日から9月13日まで。

この夏の旅の予定がまだお決まりでないそこのあなた!

3年に1度のこの祭典を是非体感しに行ってみてはいかがでしょうか。

アートと共に大自然の中に包まれて、パワーチャージもできることでしょう。

 

 

 

 

大地の芸術祭が初めてという方も大丈夫。

今年は開催に先駆けて、5月16日より渋谷ヒカリエにて「開幕直前展」が開催中なんです。

北川フラムさんを中心としたスペシャルトークイベントや、公式ガイドブック、作品鑑賞パスポートの販売等も予定されています。

この「開幕直前展」を訪れれば、大地の芸術祭の予習もできて、より楽しめること間違いナシです!

皆様是非足を運んでみて下さいね♡

 

◯大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ公式サイト

http://www.echigo-tsumari.jp

 

!トークイベントも開催致します!

『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015 開幕直前展』開催概要

会期 | 2015年5月16日(土)-5月25日(月)11:00〜20:00 入場無料

会場 | 渋谷ヒカリエ8/ CUBE1,2,3 (東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階)

主催 | 大地の芸術祭実行委員会

 

●見どころ

ついに発売開始!公式ガイドブック+パスポート(コンシェルジュサービスも実施)

新作プラン初公開!世界的アーティスト、イリヤ&エミリア・カバコフの新作を初紹介

越後妻有の名作スライドショー 2000年の第1回展以来の膨大な画像記録を一挙公開

●スペシャルトークイベント

1.安藤美冬(コラムニスト)×津田大介(ジャーナリスト)×吉田浩一郎((株)クラウドワークス代表取締役社長兼CEO)x北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

5月20日(水)19:00~20:00「大地の芸術祭2015の楽しみ方」

2.北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

5月21日(木)19:00~20:00 「大地の芸術祭2015 ディレクターズカット」

3.小林武史(音楽家・大地の芸術祭2015参加アーティスト)×北川フラム

5月22日(金)19:00~20:30 対談及び、「開幕直前 妻有応援団懇親会」

<トークイベントは大地の芸術祭2015作品鑑賞パスポート掲示で入場可能 定員120名 要申込>

 

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