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戦国武将のドラマが生まれた土地、岐阜県で史跡と伝統を訪ねる旅。

  • 2020.10.27
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2020年のNHK大河ドラマ『麒麟が来る』で脚光を浴びている武将、明智光秀や斎藤道三、織田信長のゆかりの地、岐阜県。岐阜市は織田信長の城下町として栄え、信長の死後には県西部の関ケ原町が徳川家康による天下統一に繋がった関ケ原の戦いの舞台となりました。『麒麟が来る』の盛り上がりに加え、今年は関ケ原の戦いから420年。歴史好きに限らず、興味をそそられる岐阜県を訪ねました。

難攻不落の城としても知られた岐阜の絶景ポイント〈岐阜城〉。

岐阜市内で2番目に高い山、金華山にそびえ立つ〈岐阜城〉。戦国時代には斎藤道三、そののち織田信長が居城としました。山の頂上に建っている城は「難攻不落の城」と知られています。現在はロープウェイに4分乗れば気軽に訪れることができます。

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岐阜城にはロープーウェイで。
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顔ハメもあります。
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斎藤道三に扮する本木雅弘さんの蝋人形。
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指に注目! 毛が生えています。

ロープウェイ乗り場には、2020年NHKの大河ドラマ『麒麟が来る』で斎藤道三を演じた本木雅弘さんの人形や直筆サインのパネルなどが置かれています。本木さんにそっくりで迫力ある蝋人形は、指の毛まで生えています。本木さんのリクエストに応えたそうですよ。

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ケーブルカーはガラス張りなので、周囲の緑や岐阜市街が見渡せます。
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金華山は歩いて登ると1時間ほどかかるそう。
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木の間から岐阜城が見える撮影スポット。

ロープウェイを降りてから岐阜城までは10分弱のハイキングコース。1567年に岐阜城を手に入れた信長も途中で馬を降りて城まで歩いたと言われています。450年前の様子を想像しながら歩いていくと、岐阜城が姿を現します。現在の姿は昭和時代に再建されたもの。内部は展望台と資料館になっています。

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岐阜城。
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岐阜城からの眺め。織田信長も城下を眺めながら、天下統一を構想したのかも。
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眼下には日本屈指の清流、長良川。水が青く澄んでいるのわかります。

最上階の展望台では岐阜市内はもちろん、遠くの山並も一望できます。信長も天守閣から城下を流れる長良川や町の賑わいを眺めたのかもしれません。

〈岐阜城〉
岐阜県岐阜市金華山天守閣18 金華山頂
058-263-4853

伝統の技を感じる格子戸の町、川原町を散策。

金華山のふもとから徒歩6分ほどの川原町と呼ばれる地域は、長良川の川港として栄えた場所。木材や和紙の問屋が集まっていました。今も格子戸の風情ある街並みが保存されていて、伝統工芸品や菓子を扱うお店もあって、散策にぴったりです。

〈長良川てしごと町家 CASA〉もそんなお店のひとつ。古くから生産が盛んだった岐阜和傘を扱っています。和傘は雨傘や日傘として使うことはもちろん、結婚式やお茶会、映画やドラマの撮影といったシーンを演出するアイテムとして人気があるのだとか。

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現代的な色合いの和傘が飾られています。
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クラウドファンディングを募った桜の和傘。
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職人による繊細な仕事が美しい。
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時代劇で見かける武士の傘張り内職は、岐阜でも行われていたとか。

2019年にはクラウドファンディングで職人の高い技術を生かした桜の花をデザインした和傘が作られました。美しく現代的なデザインの和傘は、3万円から5万円が中心価格。レンタルも可能です。

〈長良川てしごと町家 CASA〉
岐阜県岐阜市湊町29
11:00~18:00
火水休

長良川といえば水鳥の鵜を使って鮎を獲る伝統漁、鵜飼いを思い浮かべる人も多いかもしれません。鮎漁がさかんな岐阜では、鮎は身近な魚で食べる機会も多いそうです。〈川原町泉屋〉でランチに「鮎らーめん御膳」をいただきました。

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「鮎らーめん御膳」は前菜とデザートもついて2,310円(税込)。
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上品な味の澄んだスープは、残して鮎雑炊を楽しんで。

前菜には、伝統的な発酵食品の「子持鮎熟れ寿し」、鮎の練りこまれたグリッシーニ、鮎のリエット付きのバゲットなど。いくつもの味と風味で鮎料理をいただけます。

「鮎らーめん」には、炭火で焼いた天日干しの鮎のひらきが1尾トッピングされています。鮎の中骨はポリポリとした香ばしさ。鮎の開きも炭火で焼かれていて旨味がたっぷり。澄んだスープは鮎の魚醤が使われていて、上品な味です。ちなみに鮎の魚醤は気になる匂いがほとんどありません。

最後に少しだけ鮎の身を残して、ご飯と梅干しを加えて鮎雑炊にするのがお店のおすすめです。スープに梅干の酸味と塩が加わった味も、スープが染みた鮎も絶品! 「鮎らーめん御膳」のおかげで鮎のイメージが変わりました。

〈川原町泉屋〉
岐阜県岐阜市元浜町20
058-263-6788
5/11~10/15(鵜飼開催期間中)11:30~14:00LO、17:00~19:30LO
※鵜飼開催期間以外の夜営業は予約制
水休(7、8月は無休、2月は完全休業)

関ケ原の戦いを追体験できる〈岐阜関ケ原古戦場記念館〉。

天下分け目の戦いの地として知らない人はいない地名、関ケ原。JR岐阜駅から東海道本線を利用して30分ほどのところにあります。今から420年前の西暦1600年、石田三成率いる西軍と徳川家康率いる東軍が戦った舞台です。そんな関ケ原の戦いにまつわる史跡のある場所に、10月21日、〈岐阜関ケ原古戦場記念館〉がオープンしました。歴史に苦手意識がある人もテーマパークのように楽しめる施設です。

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グラウンド・ビジョンでは関ケ原の戦いまでのストーリーも紹介されます。
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各軍勢の動きを上から見られます。

入館すると、1階には関ケ原の戦いの全体像を知ることができる映像展示が2つ用意されています。まずグラウンド・ビジョン。床面スクリーンに東西陣営の動きが映し出されます。

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西軍を率いる石田三成。
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東軍を率いる徳川家康。
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東軍の勝利が太平の世につながりました。
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シアターでは、風を感じるなど関ケ原の戦場にいるかのような体験ができます。

そしてシアターでは、まるで戦いの中にいるかのような臨場感あふれる動画体験ができます。関ケ原の戦いは朝8時に始まり、午後2時にはケリがついたと言われていますが、グラウンド・ビジョンとシアターを体験することで、たった6時間の短い間にどんなドラマがあったか、惹きつけられるストーリーです。

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関ケ原の戦いにまつわる貴重な資料が揃います。
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武士の装備や食料も図解されています。
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日本刀を持つという貴重な体験も。
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火縄銃も手にもって、間近に見ることができます。

2階には貴重な史料が並ぶ常設展示室と戦国体験コーナーが。戦国体験コーナーでは、戦国時代に使われていた戦の道具、刀や火縄銃、陣太鼓などを触ることができます。刀を持ち上げてみると、重さがずっしり。「こんなに重いものを持って戦っていたなんて!」と感心してしまいました。

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5階の展望室は360度パノラマビュー。
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陣跡には目印に旗が立っていました。

5階は360度ガラス張りになっている展望室です。窓の外には各陣営の跡地を見ることができます。「あの旗が立っているところが黒田長政の陣営があったところなんだ!」などと戦場の跡を見渡すと、420年前の戦いを追体験しているような感覚になります。

敷地内のショップには、関ケ原で戦った7人の武将の家紋入りなど、オリジナルの商品がいろいろ揃っています。武将たちの戦いぶりを知ったあとなら、推し武将のグッズを集めたくなってしまいそうです。

〈岐阜関ケ原古戦場記念館〉
岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原894-55
事前予約制
公式サイト

おいしい日本酒が作られる条件の中でも、内陸の冷涼な気候、おいしい水と米が揃う岐阜県は、古くから続く酒蔵が多数あります。「水の都」とも呼ばれる大垣市にある〈三輪酒造〉も1837年に創業した老舗の酒蔵です。

酒蔵には明治時代に建てられた建物が一部残っています。当時としては珍しい3階建ての木造建築で太い梁や柱に支えられています。3階建の建物が必要だったのは、かつて水害が多く、1階に酒樽を置けなかったからだそう。

岐阜県北部、合掌集落で知られる世界遺産白川郷のにごり酒が〈三輪酒造〉の看板銘柄ですが、大河ドラマ「麒麟が来る」の放送に合わせて斎藤道三をイメージした辛口のお酒「道三」や、関ケ原の西軍東軍それぞれをイメージした日本酒も作っています。歴史の話に花を咲かせながらいただくのに、もってこいのお酒かもしれません。

〈三輪酒造〉
岐阜県大垣市船町4-48
0584-78-2201
※酒蔵見学は要予約。

戦国時代からさまざまなドラマが受け継がれてきた岐阜県。特に詳しくなくても歴史を垣間見る楽しさを感じることができますよ。

岐阜県観光公式サイト「ぎふの旅ガイド」

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