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人間関係を改革する、3つのコミュニケーション

  • 2020.10.27
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人間関係がうまくいく人は、コミュニケーションの仕方にどんな特徴があるの? ことばデザイナー安憲二郎さんが、オンオフともに使えるコミュニケーションの3つのステップをご紹介します。

社会に出てキャリアも積んで、オンでもオフでも多くの人とのつながりを持つDRESS世代。でも、つながる人が多くなれば、それだけコミュニケーションに苦労することもありますよね。

今回は、オンでもオフでも人間関係がうまくいく、コミュニケーションの3つのステップをご紹介します。

■人間関係がうまくいく、コミュニケーションの3つのステップ

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つながるぶんだけ、つまずくこともある。

STEP1.違いを認める

コミュニケーションをうまくいかせたいなら、まずは「私と相手とは考え方が違う」ということをしっかり認識しておく必要があります。これは、同じカフェラテを飲んでも、私は「甘い」と思うけれど相手は「そんなに甘くない」と感じるのと同じ。

私と相手とは別の人間。容姿も服も趣味嗜好もまったく同じという人は、誰ひとりとして存在しません。そして、物事に対する考え方も、同じ出来事に対して「ラッキー!」と思う人もいれば「大失敗!」と思う人もいる。

そもそも私と相手は違うということ、同じチームや仕事の仲間であっても、深いところでは考え方は異なっているかもしれないということを、どちらか一方がしっかりわかっている場合、コミュニケーションにおいて面倒なことは起こりません。

STEP2.違いを理解する

違いを理解するとは、たとえば同じ出来事に対して私は「好都合!」と考えるけど、相手は「問題だ」と考えたとき、その違いはいったいどういうことなのかを理解するということ。もちろん、重箱の隅をつつくように、徹底的に違いを調べて理解しなければならないという話ではありません。

たとえば単純に、「私はこの先こういう展開が読めるから好都合! と思えたけど、相手はそうではなくて問題だと思った。なぜだろう?」と疑問を持ちますよね。そこで「なぜ問題と思ったの?」と聞いてみる。聞けなくても、「こういうとき私は好都合に捉えるけど、相手は問題と捉えるんだ」というデータとして覚えておくだけでもいいでしょう。

とにかく、私と相手の思考の違い、思いグセの違いを理解しておくことは、不要なストレスを感じなくて済む最大のカギです。

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お互いの違いをわかり合えれば、コミュニケーションはさらに深まる。

ここからさらに慣れてきたら、初対面の人とでも「ああ、この人はこういうときに、こういう反応をする人なんだな」と、短時間で自分と相手の違いをつかめるようになります。
そうすると、違いを問題にしてコミュニケーションがこじれることはなくなり、「だったらこういうときはこうですよね?」と話を振ると「そうそう! それでね……」と、さらに盛り上げることもできるようになります。

STEP3.違いを尊重する

最後のステップは、「自分と違う相手の特徴や考え方、価値観を尊重する」ということです。あたりまえのことですが、誰だって自分の考えや価値観を話したとき、否定されるよりも尊重してもらえたほうが嬉しいですよね。

「私は○○と思うけど、あなたは△△と思うのね」
「それは新しい見方だわ」
「そういう考え方も確かにあるよね」

など、相手の考え方や価値観は、自分にとっても新しい発見になることもあるし、違いを無理に認めさせるわけではないので、人間関係はこじれることなく、コミュニケーションも円滑に進みます。
また、もし異なる意見をひとつに収束しなければならないときも、お互いの違いを尊重したうえで共通のゴールを共有し、相手の価値観に沿った考え方を提案できれば、あるいはお互いに提案しあうことができれば、そこには価値ある答えが生まれることでしょう。

■認め、理解し、尊重する、この3つができるのはどんな人?

あなたの身の回りに、「なぜか人望がある」とか「自然に人が集まる」とか「この人と仕事がしたい」「この人のお誘いなら乗りたい」と思わせる人はいませんか?もしいたら、その人のコミュニケーションをこの3つのステップを参考に、観察してみましょう。きっと、なるほどとうなずけることが多いはずです。

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違うからこそ面白い。

認め、理解し、尊重することができる人は、自然にリーダーになったり、物事の中心になったりする人が多いのです。

もし自分がその立場にいるのなら、改めてこの3ステップを実践してみるのもよいでしょうし、これから目指すのなら、今のうちから身につけていくと、本当に親しくなりたい人と親しくなれることでしょう。違いを認め、違いを理解し、違いを尊重する。ぜひ実践してみてくださいね。

※この記事は2017年3月10日に公開されたものです。

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