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手持ち貯金ほぼゼロで妊娠!年金保険でしか貯金していなかった失敗談

  • 2020.10.27
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あなたはどんな方法で貯蓄をしていますか?私は独身時代、個人年金保険でしか貯蓄しておらず、手持ち貯金はほぼゼロでした。ところが、思わぬ妊娠で急にお金が必要になったため、個人年金保険の解約を思いつきました。しかし、中途解約すると元本割れするとのこと。じゃあ、どうすればいいの…!
今回は、個人年金保険について無知だった私の、貯蓄失敗談についてお話したいと思います。

結婚願望なし!老後のためには年金保険一択
フリーターでお金なしの彼氏との同棲生活は

20代半ばから同棲していた同い年の彼氏は、夢を追いながらフリーターとして生計を立てており、貯金はほぼゼロ。私は企業の一般事務として働いていましたが、趣味にお金をつぎ込んでおり、お互い貯金とは無縁の生活でした。

同棲を始めたのは、家賃が助かるという理由から。お互い自分優先の生活を送っていたため、子どもが欲しいという気持ちも特になく、結婚願望はないということで意見が一致していました。

貯蓄は老後のために年金保険に月3万円

趣味にお金をつぎ込んではいましたが、結婚願望はなく実家も頼れないため、常々老後のための貯金を確保しておく必要があると思っていました。私が検討したのは、公的年金で不足する部分を補うための私的年金である個人年金保険です。

60歳までお金を積み立て、老後は積立金から毎月一定額のお金を受け取ることができます。私の稼ぎでは年金はそう期待できないだろうということで、30歳から毎月3万円貯めておけば、30年間で1千万になるという計算のもと、毎月3万円の掛け金で個人年金保険を契約することにしました。

生活費と趣味の出費を換算すると正直厳しい額だったのですが、貯金が苦手だった私はあちこち分けて貯蓄するのが性に合わない…。貯金は個人年金保険だけに絞ろう!ということで、契約することに決めました。

想定外!思わぬ妊娠で一転、結婚することに
妊娠が判明するとまさかの母性降臨!

それまでの自由気ままな同棲生活が急転したのは、34歳のとき。体調不良が続くためおかしいなと思っていたところ、思わぬ妊娠が判明したのです。元々生理不順だったこともあり、気が付いたときにはすでに妊娠4ヶ月に入ったところでした。

これまで、友達に子どもが生まれても、かわいいとは思うものの、自分の子どもの想像はできずにいました。それが一転、自分のお腹で赤ちゃんが生きていると思うとなぜか愛おしい気持ちが沸き上がり、せっかく誕生した命を中絶するという選択肢はありませんでした。

同じく結婚願望がない彼氏からどんな反応が出るか不安でしたが、正直に伝えたところ、驚いてはいたものの、「結婚して出産しよう!」と決断してくれました。彼氏も、夢にひと区切りつけることができたタイミングだったこともあり、すんなりと結婚や出産を受け入れることができたようです。

まさかの展開に周りも驚いていましたが、私もこんな展開は夢にも思っていませんでした。

手持ち貯金はほぼゼロ…妊娠・出産のお金はどうする?

彼はフリーターを辞めて就職先を探す!ということで、結婚が決まった次の日から就職活動をスタートしてくれました。しかし、現実問題手元にお金がない私たち。私も出産までは働く予定でいましたが、いつどうなるか分からないため、ひとまずの不安要素は妊娠・出産費用でした。

出産費用については、健康保険から出産一時金が出るということでひと安心。事後払い方式だと先にお金を支払っておく必要があるため、直接払い制度や受取代理制度が利用できる産院を探して出産することにしました。

妊婦検診にかかる費用は、母子手帳交付の際に地方自治体から検診費用を一定額負担する補助券がもらえるため、多少の負担で済みます。出産後も働き続けるため、加入している健康保険組合からもらえる出産手当金やいくつかの条件を満たせば国からもらえる育児休業給付金などの制度があることも分かりました。しかし、困ったのは住居です。

子育て向けでない住居…しかし引っ越し費用がない

子どもについて全く考えていなかったため、住んでいたアパートはエレベーターなしの3階。妊婦には上り下りが辛く、出産後はもっと大変になります。家には2人の趣味のものなども多く、決して子育てに向いている住環境ではありませんでした。

引越ししたいけどお金がない!そこで思い出したのが、将来の貯蓄のために加入していた個人年金保険です。しかし、契約を調べてみたところ、私の加入した個人年金保険は、途中解約すると元本割れしてしまうというもの。数年間で解約すると、解約返戻金は支払った保険料よりも少なくなってしまいます。

確認してみたところ、契約期間3年ほどで払い込んだ保険料は108万円ほどなのですが、返戻率は75.26%で、今解約しても81万円ほどしか手元に戻りません。個人年金保険を今解約するのはもったいない!結果、引越しするという案は持ち越しとなり、手持ち貯金をしっかり貯めておかなかったことを悔やみました。

家を引き払い夫の実家で居候することに
旦那の実家で居候!ありがたいけど肩身は狭い…

妊娠7ヶ月のときに切迫早産となり入院を余儀なくされたため、義実家の両親を頼らざるを得ない状況になりました。退院の際に両親から一時的にこちらに住んではどうかという提案が。今後のことを考えた結果、部屋を引き払い夫の実家にお世話になることにしました。

幸い義実家は結婚しないと思っていた息子の結婚・出産に喜んでくれており、同居に大歓迎の様子。和気あいあいとしていて朗らかな両親からのサポートはとにかくありがたいのですが、今まで自由気ままに生活してきたため、他人との生活に慣れるのは大変でした。

義実家のやり方に慣れるのに時間がかかったり、気を遣ったりと、どうしても肩身が狭いのですが、それもすべてしっかり貯金をしていなかった自分のせいです。ありがたさを享受しつつ、きちんと貯めておけば引越しという選択肢もあったのに…と、改めて貯金しなかったことを後悔することとなりました。

家族だけで生活できるよう貯金に励む日々

その後、無事子どもが生まれ、現在は生後6ヶ月になりました。生まれてきた子どもはとにかくかわいくて、子どもはいらないと思っていた過去の自分が不思議でたまりません。夫はもともと頼りないところがありましたが、両親との間に上手く立ってくれています。

難航するかと思っていた彼の就職活動も、フリーターをしていた関係の先で無事決まり、収入も安定しつつある今日この頃。私も子どもの首が据わったタイミングを機に保育園に入り、時短勤務で職場に復帰しました。

まだ義実家にお世話になっているため、子どものお世話もサポートしてもらい、とにかく感謝の日々ですが、いずれは家族3人で住居を構えて生活できるよう、切り詰める生活で頑張っています。

人生は計画通りに進まない!手持ち貯金も用意しておこう

ライフプランが計画通りに進まないのは、ままあることです。ライフプランを柔軟に変更するためには、ある程度お金の余裕が必要だと、今回の経験で身をもって痛感することとなりました。
個人年金保険などの特別貯蓄ももちろん重要ですが、ある程度自由に動かせる手持ち貯金を確保しておき、どんな変化にも対応できる準備をしておくと安心です。

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