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徐々に賑わいが戻る。帯広にある昭和レトロな愛され動物園の今を動画でレポート

  • 2020.10.24
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札幌円山動物園に次いで北海道で2番目に古い「おびひろ動物園」。昭和レトロな雰囲気が魅力で、観光客だけでなく地元の人にも愛される動物園だ。コロナの影響を受けつつも、様々な感染防止対策をとり、8月には同園の顔だったインドゾウのナナをおくるイベントも開催した。人気観光スポットである動物園は今どんな状況なのか、動画でレポートする。

取材日は平日だったが、遠足で多くの子どもたちが訪れていたほか、カップルや友人同士など一般来園者も複数見られた。入園すると、まず目に飛び込んでくるのは大きな観覧車。ほかにもメリーゴーランドやティーカップ型アトラクションなど懐かしさいっぱいの遊園施設も魅力のひとつ。

園内にはほかにも様々な見所があり、ホッキョクグマなどの動物たちを見られるのはもちろん、日本人で初めて世界最高峰・エベレストに登頂した登山家・植村直巳の記念館「氷雪の家」などがある。イグルーを模した半円形ドーム内にはエスキモー犬の剥製とともに、植村直巳が実際に使用した道具、写真の数々が展示されている。

「現在は、入園時、敷マットによる足底消毒と手指のアルコール消毒を設置し、マスク着用のお願いをして注意喚起しています」と、話をしてくれたのは、園長の柚原和敏さん。「おびひろ動物園」は、コロナ禍で4月下旬に予定していた今年の開園を1か月ほど延期。5月下旬のオープンとなったが、6月以降、月単位での入園者数は昨年比と同様か微増だという。

おびひろ動物園 柚原和敏 園長Harumari Inc.

「すぐ隣に敷地面積50.5ヘクタールを誇る緑ヶ丘公園もありますので、自粛ムードの中、地元の方が身近なお出かけ先として訪れてくれていた印象もあります」(柚原さん)

入園者には子どもも多いため、アルコール消毒に加えて園内での手洗いを啓発。すべり台など半室内にある遊具は使用を中止し、屋外アトラクションも消毒を行っている。

「今後は、園路や休憩所、授乳室など施設内の整備をすすめ、小さいお子さんのいるご家庭、年配の方など、どんな人にも優しい環境を作っていきたいと考えています」

そして、コロナ禍で控えていた展示やイベントを徐々に再開している。死因等の調査を終えた動物の骨格標本が展示された「畜大サテライトブース」は、7月にアルコール消毒設置のもと再開。

8月には、定員40名の応募制で、昨年3月に59才という長寿を全うしたインドゾウのナナをおくるセレモニーを行った。

公式Twitterでも日々情報を発信しており、飼育員ならではの距離感で、人気者のホッキョクグマやエゾタヌキの表情を伝えている。

コロナ禍で、できうる限りの対応をしている「おびひろ動物園」。もし帯広に訪れた際には、北海道ならではの動物たちや昭和レトロなアトラクションを楽しみに、ぜひ足を運んでみてほしい。(取材日:9月16日)

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