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役所広司「すばらしき世界」でシカゴ国際映画祭ベストパフォーマンス賞戴冠! 19年振り2度目の快挙

  • 2020.10.24
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役所広司「すばらしき世界」でシカゴ国際映画祭ベストパフォーマンス賞戴冠! 19年振り2度目の快挙

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シカゴ国際映画祭の56回の歴史の中で、日本人唯一の演技賞受賞者 / (C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

俳優の役所広司が、西川美和監督作「すばらしき世界」の演技を評価され、第56回シカゴ国際映画祭のインターナショナルコンペティション部門で、ベストパフォーマンス賞に輝いた。役所が同映画祭で演技賞を受賞するのは、今村昌平作「赤い橋の下のぬるい水」(2001)以来19年振り、2度目の快挙。映画祭の歴史の中で、日本人唯一の演技賞受賞者となる。

「ディア・ドクター」「永い言い訳」の西川監督が、直木賞作家・佐木隆三氏の小説「身分帳」を原案にした本作。実在の人物をモデルにした原作の舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を敢行し、13年の刑期を終えた男の人生再出発をめぐる物語を紡ぐ。役所は、殺人事件を起こしたために人生の大半を刑務所で過ごし、社会から“置いてけぼり”を食らいながらも、真っ直ぐ過ぎる性格と憎めない魅力で周囲とつながっていく主人公・三上正夫を体現。生きづらい社会の中で、一度レールを外れても懸命にやり直そうと悪戦苦闘する男を通して、社会と人間の“今”をえぐり出す。仲野太賀、長澤まさみ、橋爪功、梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、安田成美、白竜、キムラ緑子らが共演した。

1964年に創設されたシカゴ国際映画祭は、国際コンペティション部門を持つ、北米で最も古い歴史を持つ映画祭のひとつ。今年は10月14日~25日に開催され、同月23日午前11時(現地時間)にオンラインで授賞式が行われた。役所が獲得したベストパフォーマンス賞は、主演男優賞と主演女優賞を統合したもの。国際コンペティション部門の全11作品の中から、最も優れた演技を披露した役者に贈られる栄誉ある演技賞だ。

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役所の授賞理由について、審査委員は「役所広司は、巧みながらかつ違和感なく、主人公に深みと様々な真に迫った感情を与えている。その演技により、一見容赦ない社会の中でしっかりとした普通の生活を手にいれようと奮闘する主人公の姿を我々も共に辿ることができ、彼の力強い演技によって映画全体がしっかりと築き上げられている」と述べた。さらに、役所と西川監督も、以下のように喜びのコメントを寄せている。

【役所広司コメント】 この度はベストパフォーマンス賞というすばらしい賞をいただき、本当にありがとうございます! シカゴ映画祭では2001年にも「赤い橋の下のぬるい水」で主演男優賞を受賞させていただきましたが、実は当時、受賞の報告を受けたのは映画祭が終わって随分経ってからでした。トロフィーや賞状なども目にしていなかったので本当に受賞したのか実感が沸いていませんでした。この「すばらしき世界」での受賞で、今回はもしトロフィーなどがあるようでしたら、19年前の分も合わせて頂けると嬉しいです(笑)。また、この受賞は西川監督のおかげでもあります! スタッフ、キャスト皆様にもお礼を言いたいです。世界中の映画界が大打撃を受けている今、各国の映画祭はリモートやオンラインで実施し、映画の灯を絶やさないようにがんばっています。現在なかなか海外に行くことが難しい状況下ですが、映画は世界中を渡ることができます。日本という国や私たち日本人について世界中の人たちに紹介することができる素晴らしい外交手段の一つだと思います。私も映画人の端くれとして、映画のために何か力になれればと思っております。

【西川美和監督コメント】 最高です。こんな嬉しいことはありません。役所さんは、心から役を任せられる人です。現場でも、誰にも気づかれないところでひたすら準備をして、私たちの目の前で、育んできた花をパッと咲かせてくれる。役所さんのお芝居を撮ると、映画をやってきてよかった、と心から感動できるんです。日本には役所さんという俳優がいる。そのことを世界の人により広く、もう一度知ってもらえる機会になったことを、何より嬉しく思います。

「すばらしき世界」は、2021年2月11日に全国公開。

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