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必見「メイクアップセオリー」│服を生かすメイク15選

  • 2020.10.23
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何を意識して選び、加え、または引いているのか。ときに緻密に、ときに大胆な発想転換からなる服を生かすためのメイクアップセオリーについて、担当ヘア&メイクがセルフ解説。
※この企画のコーディネートは、GISELeの過去の号で紹介したものです。

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A_
ピンクの持ち味に寄り添い、かつ引き上げる


<COSMETIC>モダンマット パウダーリップスティック 501 3,600円+税/SHISEIDO クリーミーなテクスチャーが唇上でとろけてマットに変わる。マットの概念を裏切る、心地よい使用感。 「やわらかさと切れ味をともにそなえたスタイリングが生きるよう、色みが主張しないメイクに。”整えすぎない眉”はカメラマンのオーダーで、そこにフィットするよう、淡いベージュとピンクの間くらいの口紅を選びました。唇の色をスポンジで軽くつぶしてから塗ると、乳白ピンクに近いモード寄りのニュアンスに転びます」(扇本さん)

B_
クリーンな相性”白とターコイズ”


「フレッシュさをあと押しする役割で、シャネルのネイル707(現在は廃盤)を効かせる仕立てに。それなりの勇気をともなう”メイクの寒色系”もネイルならたやすく、小面積で目を引くアクセントになります。シャネルは入れ替わりが早く、リピ買いできないケースが多いですが、ココにしかない世界観に強く惹かれます」(塩澤さん)

C_
おかたい服にやぼっための眉


「このメイクは”服を着くずす”と同じ方向性。ジャケットに不釣り合いなメイク=ボサッと立ち上げた眉や下げたまつ毛で意図的に気だるい雰囲気に傾けています。肌を整えると逃げ場を埋めてしまうため、ファンデはなし。練りシャドウで許される範囲の自然なくすみを足してトーンをつないでいます」(塩澤さん)

D_
甘い服とチークレス


<COSMETIC>(右)ボーム エサンシエル スカルプティング 5,500円+税 サテン地のように輝く透明感のある淡いピーチカラー。(左)スティロ ユー ウォータープルーフ 928 3,200円+税 ブラウンがかったバーガンディ。/ともにシャネル ©CHANEL 「1枚で印象を定めるフリルえりに余計な装飾は不要というとらえ方のもと、メイク感、とくに肌の色みをそぎ落としました。ほおに色を足すのではなく、チークのかわりにハイライトでツヤを足して骨格をきわ立たせています。唯一の色みはパンツの色とリンクさせたボルドーのアイラインだけで、目のきわに入れています」(小澤さん)

E_
ハーフパンツとボサボサ眉毛


<COSMETIC>ル ヴォリューム ドゥ シャネル ウォータープルーフ 20 4,200円+税/シャネル 驚くほど正確なストロークワークがかなう。©CHANEL 「顔まわりにも英国紳士的なノリが1つ欲しかったので、眉を立ち上げています。アイブロウ用のマスカラは根元に色がのりやすいけれど、僕はむしろ根元側を暗く見せたいので、毛先側に色がのるまつ毛用のブラウンマスカラを使います。眉幅から毛先がはみ出るようにつけてもブラウンなら肌から浮かない都合よさも」(塩澤さん)

F_
白を飾る見慣れないピンク


<COSMETIC>リップスティック ミラン モード 3,000円+税/M・A・C ほのかにパールを感じるディープピンク。 「強さを求められるシーンだったという事情もあり、青みピンクのリップが最適でした。ブラシで塗り込むように発色させ、真っ白なキャンバスに、いい意味で”リップが浮く”仕立てに。赤みブラウンのアイシャドウでほんのりリップにリンクさせ、安心感を生むひと手間もスタイリングとの一体感につながっていきます」(扇本さん)

G_
レトロでつなぐデニムとルージュ


「しっかり、くずさずに着たレトロな正統派のストライプシャツに、赤ルージュはしっくりくるけれど、”ハマりすぎる”ともいえ、日常のシーンではなおさらそう。だから、僕は単色で赤を塗ることはめったになくて、今回もしかり。ルージュのあとにゴールドの練り状ハイライトを少量重ねて、赤の強さをいなしています」(塩澤さん)

H_
モノトーンに必要な緊張感


「ゆるみをカットした黒・白・黒のスタイリングに釣り合う重さを確保するために、ボルドーに近いレッドブラウンのルージュをジャストラインで引きました。骨格の陰影を濃くする程度の軽いシェーディングとWAXをつけて粗目のコームでなでつけたヘアで、リップが浮かない、紳士的なテンションを保っています」(扇本さん)

I_
海が似合う飾り気のない女性像


<COSMETIC>ベンナイ コンシーラーアソート SK-3 3,500円+税/三善 硬めのテクスチャー。 「僕の中に”日焼けメイク”という概念はそもそもなくて、太眉で、適度に日焼けをしていて、化粧っ気のない女の子像を脳内に描いて、その子が白シャツをきちんと着てオシャレをしたら……というイメージ。なのでノーメイクに見えたなら僕の勝ち。実際はベンナイという舞台用の濃いめコンシーラーで眉やチーク感を足してます」(塩澤さん)

J_
ストロークだけで変えられる


「ビューラーで上げて、マスカラを塗って……、キレイにパーツを描き出した、アリサにしては珍しいコンサバ寄りのメイク。唇は色をのせないかわりにヌードカラーのリップペンシルで口角を上向きに補正しています。色に頼らず、ラインを少し整えるだけで”いつもと違う”ニュアンスが生まれ、マンネリを回避できます」(塩澤さん)

K_
ビターな深紅でキレイを促す


<COSMETIC>パウダーパフリッピー リップクリーム PPL07 1,500円+税/ニックス プロフェッショナル メイクアップ ふんわりとしたクッションアプリケーターが特徴。 「淡い色どうしのシンプルなコーディネートを飽きさせないように、ラベンダー色のスカートのニュアンスが入った紫寄りの深い赤をリップにポイントとしてさしました。こういうスタイリングには、思いきった深い色を使うとストンとハマります。繊細なカラーバリエーションがそろうNYXやNARSは頼りになりますね」(小澤さん)

L_
ベージュだから落ち着く陰影


「カーリーヘアがいい意味でキャラ立ちしていて、スタイリングに色みもある。ここでメイクが出しゃばる必要はないのかなという判断から、ベージュ~淡いブラウンの間のレンジでごく自然な影だけを加えました。口元はリップクリームでツヤを加えたのみですが、彼女のもとの薄い血色で、乳白ピンクっぽいいい色みに」(扇本さん)

M_
強い色みをあいまいに


<COSMETIC>ルージュ アリュール インク フュージョン 834(右・限定色)・836(左) 各4,200円+税/シャネル(8月14日発売) ©CHANEL セカンドスキン感覚でフィットするマット質感のリップカラー。 「カジュアルに足りない女っぽさを補いたい半面、彼女のように肉感的な唇に強い色を単色で塗るとエレガントすぎてしまう。そのバランスをとるため、2色をまぜて塗ったあと、スポンジに残ったファンデをもう一度リップラインになじませています。ひと手間かけることでカジュアルに釣り合う軽さが生まれます」(塩澤さん)

N_
アクセがわりの日焼け風チーク


<COSMETIC>(上)アディクション ザ ブラッシュ 020 Revenge (M) 2,800円+税/アディクション ビューティ チェリーレッド。(下)ポット ルージュ 24 4,000円+税/ボビイ ブラウン 肌になじみやすい透明感のある発色。 「鼻の上を横切るようにピーチピンクの練りチークをフィットさせたあと、チェリーレッドのパウダーチークをごく少量かぶせて、より奥のほうからにじむようなほてりを出しています。安心感のあるベーシックカラーコーデに甘えれば、広範囲に色をのせても幼く見えず、大人の余裕をかもす”惹き”の要素になるはず」(扇本さん)

O_
大ぶりなアクセと乾いたアイシャドウ


<COSMETIC>ザ アイシャドウ マット 005M Praline 2,000円+税/アディクション ビューティ(8月28日発売) 見たままの色が鮮やかに発色。 「遠目ではなじむのに、接近するとハッとさせる乾いたキャメルのアイカラーをラフに指づけし、マスカラはビューラーなしでたっぷりとつけています。大ぶりなゴールドが適度に視線を散らしてくれるから、目元の遊びが突飛にならずになじみます。バランスをとるため、口元はリップクリームだけに引き算」(小澤さん)

- HAIR&MAKE-UP MEMBERS -
■NOBUYUKI SHIOZAWA(mods hair)
■MAI OZAWA(mods hair)
■NAOYUKI OHGIMOTO

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