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エジソンの知られざる一面にMCUキャストの共演…『エジソンズ・ゲーム』をさらに楽しむ3つのポイント!

  • 2020.10.22
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“発明王”トーマス・エジソンが、電気供給の覇権を巡って争った「電流戦争」を描く『エジソンズ・ゲーム』(19)。主演のベネディクト・カンバーバッチをはじめとする豪華キャストが出演し、知られざるエジソンの一面や歴史的背景を織り交ぜて描かれる本作のBlu-ray&DVDが、10月23日(金)に発売開始となる。劇場で観た人も、これからパッケージで観るという人も、知っておくとより楽しめる、3つのポイントで本作の魅力を確認していきたい。

【写真を見る】ベネディクト・カンバーバッチとトム・ホランド、アメコミファンは胸アツのMCUコンビ!

「電流戦争」を描く『エジソンズ・ゲーム』の魅力を紹介 [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.
「電流戦争」を描く『エジソンズ・ゲーム』の魅力を紹介 [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

まだ世界が炎によって照らされていた1880年代。「夜を葬る」と豪語する天才発明家のエジソン(カンバーバッチ)は、自らが発明した電球を電気で光らせることに成功する。一方、裕福な実業家のジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)は、エジソンが提唱する“直流”の送電システムより、安価で遠くまで電気を運べる“交流”システムの利便性を推奨していた。これを受け、エジソンは「交流は危険が伴う」と猛反発。そこに、オーストリアからの移民で、交流が効率的だと考える発明家二コラ・テスラ(ニコラス・ホルト)も加わり、直流か交流か、どちらの送電システムがすぐれているかを争う歴史的バトルが勃発する。

ポイント1「偉人を演じたキャスト陣が役作りに懸けた想い」

ベネディクト・カンバーバッチが体現する発明王エジソンの強さと弱さ

「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」というあまりにも有名な名言を持つエジソンだが、本作では天才的頭脳を持つがゆえに、偏屈で傲慢、理想を追い求める人物として描かれている。そして、彼を演じるカンバーバッチと言えば、ドラマ「SHERLOCK」シリーズや『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(14)などでも切れ者の変人を体現してきた実力派。エジソンについてカンバーバッチは、「僕はエジソンを近代アメリカの発明家としてしか捉えていなくて、それに伴う複雑なことを理解していなかった」と語っており、多くの人と同じく撮影前はポジティブな部分しか知らなかったという。

ベネディクト・カンバーバッチが天才発明家エジソンを演じる『エジソンズ・ゲーム』 [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.
ベネディクト・カンバーバッチが天才発明家エジソンを演じる『エジソンズ・ゲーム』 [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

しかし、そんなエジソンの人物像を作り上げるうえで、「一番考えさせられたのは、彼がこの電流戦争でやってきたことだ。相手を陥れるなど、卑しい手段を使っていた。そんなエジソンのような男を知っていく作業はとても興味深かった」と振り返り、「人間的にどういう理由で行動したのかを表現したかったし、彼をただの悪人にしたくなかった」とも説明。発明王の人間的な弱さや狡猾さにも向き合い、複雑な性格をしっかりと捉えていったことがうかがえる。

偏屈で傲慢なエジソンだが、妻や子どもたちのことは心から愛している [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.
偏屈で傲慢なエジソンだが、妻や子どもたちのことは心から愛している [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

カンバーバッチの言葉にもあるように、劇中のエジソンは目的のためには手段を選ばず、投資家相手にも高圧的な態度で接するなど、強気な言動が目立つ。しかし、最愛の妻を亡くして悲しみに暮れ、陣営の旗色が悪くなると焦りを顔に浮かべ、「いくら発明してもすべてを奪われる」と怒りや不満を露わにしてしまう。そのような精神面の動揺もカンバーバッチは繊細に表現している。加えて、蓄音機に録音した妻の声を繰り返し聞き、キネストコープで撮影した映像を息子と観ることで心の平静を取り戻そうとするなど、エジソンの発明品も彼の心情を説明するうえで重要な役割を果たしている。

土曜日が休日なのは彼のおかげ!?カリスマ実業家ウェスティングハウスとは?

エジソンと対をなすカリスマ実業家、ウェスティングハウスに扮したのは、『ノクターナル・アニマルズ』(16)などで2度のオスカーノミネートの経験があり、『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)でも強烈な印象を残したマイケル・シャノン。悪役を演じることが多いシャノンだが、本作のウェスティングハウスはその例には当てはまらない。劇中では、エジソンの会社での冷遇に耐え兼ねたテスラを好待遇で迎え入れ、大勢いる従業員を気遣うなど、周囲の人たちの才能を伸ばすことで高みを目指そうとする。

マイケル・シャノン演じるカリスマ実業家ジョージ・ウェスティングハウス [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.
マイケル・シャノン演じるカリスマ実業家ジョージ・ウェスティングハウス [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

人格者である彼の人柄がよくわかるのが、彼に買収を持ちかけた実業家のJPモルガン(マシュー・マクファディン)が「週5日労働は守れないが」と言ったエピソード。ウェスティングハウスは「良い働きをする人間は与えられた時間で適切な仕事をする」を信条としており、従業員が午後から野球をしに行けるように、土曜日の半分を休みにしていたという。「やさしくて、思いやりがある人間だったらしい。僕は英雄を演じるのは得意ではないけれど、それでもその人に近づけるように努力したよ」とシャノンも語るように、大物実業家が部下に銃で撃たれるのが珍しくない時代に、ウェスティングハウスは大勢から慕われていたのだ。

ポイント2「エジソン並みの発明を求められた?美術チームの凄技」

【写真を見る】ベネディクト・カンバーバッチとトム・ホランド、アメコミファンは胸アツのMCUコンビ! [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.
【写真を見る】ベネディクト・カンバーバッチとトム・ホランド、アメコミファンは胸アツのMCUコンビ! [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

圧巻のシカゴ万博を甦らせた美術へのこだわり

19世紀終わりのアメリカを再現するため、美術スタッフにも様々な苦労が。エジソンの研究室に置かれた10~15台の巨大な発電機や変圧器に加え、彼が設計にかかわった電気椅子などの制作にあたっては、歴史的に正確であることが求められた。トーマス・エジソン研究所の協力も得ながら、図面や新聞の切り抜きを使い、データに即して当時とまったく同じように作り上げられたという。

ニコラス・ホルト演じる発明家の二コラ・ステラは、エジソンの会社を辞め、ウェスティングハウスと協力する [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.
ニコラス・ホルト演じる発明家の二コラ・ステラは、エジソンの会社を辞め、ウェスティングハウスと協力する [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

最も難しかったのは、クライマックスに登場するシカゴ万博の会場。ゾウがいたり、あちらこちらで突拍子もないパフォーマンスをしているなど、そのスケールの大きさと豪華さは尋常ではない。撮影には、ロンドン万国博覧会の解体資材で建てられたアレクサンドラ・パレスの外観や、歴史あるロイヤル・パビリオンの内観などが使用され、VFXと白黒写真にカラーをつけた動画のモンタージュを合わせることで壮観な映像を作り上げている。特に、劇中ではほとんど顔を合わせることがないエジソンとウェスティングハウスが対峙する中国館は、撮影のために宴会場からテーブルをすべて搬出し、そこに金色の床や竹の横木、書で装飾するなど、闘いを終えた2人の不思議な距離感を創出することに一役買っている。

ポイント3「アメコミファン必見!ドクター・ストレンジとスパイダーマンがバディに?」

ウェスティングハウスは従業員を思いやる人格者として登場 [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.
ウェスティングハウスは従業員を思いやる人格者として登場 [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

カンバーバッチと言えば、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に登場するヒーロー、ドクター・ストレンジ役でも人気。さらに本作には、彼とは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)と『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)で共演し、同じくマーベル・ヒーローのスパイダーマンを演じるトム・ホランドも出演している。

トム・ホランド演じるエジソンの若き秘書インサル [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.
トム・ホランド演じるエジソンの若き秘書インサル [c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

エジソンの若き秘書インサルという役どころで、雇い主を尊敬しながらも、同時に苦言を呈すことができる唯一の人物として登場。時に我の強いエジソンをたしなめ、時に落ち込む彼にはっぱをかけるなど、歳の離れた凸凹バディぶりで楽しませてくれる。ちなみに、シャノンは『マン・オブ・スティール』(13)などに登場するヴィランのゾッド将軍、エジソンと袂を分かつテスラ役のニコラス・ホルトも「X-MEN」シリーズのビースト役で知られており、本作はアメコミファンにとっても必見の布陣となっている。

現代社会で当たり前に使用される電気にまつわる歴史を、実力派キャストの競演で堪能することができる『エジソンズ・エーム』。パッケージの初回限定盤には、それぞれの名言が記された「キャラクターアイコンカード」全4種とポストカードも封入されている。天才たちの苦悩や、電流を巡るサスペンスフルなドラマをパッケージでも見届けてほしい。

文/トライワークス

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