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ニューシングルをリリースするSUPER BEAVER「人とともに喜ぶことはずっと大事にしていきたい」

  • 2020.10.21
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メジャー再契約第二弾シングル『突破口 / 自慢になりたい』をリリースするSUPER BEAVER
撮影=横山マサト

【写真を見る】「“今この瞬間にかける想い”みたいなものが、バンドとしてもリンクする部分なのかなと思った」柳沢亮太と話す

SUPER BEAVERのメジャー再契約第二弾シングル『突破口 / 自慢になりたい』。「突破口」はアニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』第2クールのオープニングテーマであり、バレーボールに打ち込むアニメの世界観と、結成から15年間、とても泥臭い道のりを歩みながら栄光をつかんできたSUPER BEAVER自身がリンクする、パワフルな疾走感のある曲だ。

柳沢亮太「アニメのお話があってから作った曲で。元々マンガ原作は読んでたんですけど、とはいえ、SUPER BEAVERが一番歌いたいところを大事にしていきました。アニメで描かれている“今この瞬間にかける想い”みたいなものが、バンドとしてもリンクする部分なのかなと思ったので、そこにフォーカスをあてて作りました」

“今をやめない”“最低条件だってもうわかっているだろう?”という歌詞を、一度インディーズに戻り、また今年メジャーと再契約したSUPER BEAVERが歌うからこその強い説得力がある。

柳沢「ダラダラ続けることもきっとできたと思うんですけど、その都度その都度何かしら明確な意思を持って続けてきたバンドだと思っていて。 “今をやめない”っていうのは、改めて大事だと思いますし、結果として、それが今につながっている自負もすごくある。SUPER BEAVERがこういうことを歌うことによって、強固の意味を放てるんじゃないかって気持ちもあって。メジャー再契約や15周年というわかりやすい節目でもありますし、15年というのは決して短い年月ではないと自分たちでは思っているので、今改めて言葉にして歌にしてみようと思ったんです」

上杉研太「やめなかったことが今の結果ですから。気付けば、人生の中心にSUPER BEAVERがある。やめるやめないをもう超えちゃってるっていうか。だからこそ、楽しい時もあれば辛いこともある。もはやメンバー4人だけじゃなくチーム一丸となってやっていますけど、経験値も年々上がって、みんながいるからこそ成し遂げられるものっていうのも高くなってる。意地張ってでもやめなかったから、今みたいに楽しいなって思えることも経験できるようになったんだと思う。だから往生際悪くて良かったなって(笑)。そういう道のりが歌詞にも出てきてるよなって。(柳沢が)この歌詞書いてくれてすごく感謝してますね」

藤原“32才”広明「バンドじゃなくても、15年間何かを続けるのは大変なこと。でもバンドがこうやって続けられていて。やめようと思ったこともあると思うんですけど、やめたくないって思えた。それは応援してくれる方たちの気持ちにも応えたかったからで。改めて今も続けられていることは嬉しいし、誇りです」

“味わい尽くして 笑おう 笑ってやろうぜ”という歌詞も濃い活動歴を感じさせる。

柳沢「“味わい尽くして”っていうのは、酸いも甘いもってところもあって。今この瞬間もいろんなことがありますし、ことさら今年はいろいろありますし。そういうことも全方位的に味わって。もちろんなくていいこともいっぱいあるんですけど、あるものはあるんだからしょうがない。その中で何ができるかってことを考えて行ったほうがいいのかなって精神状態にはなれてきてる」

渋谷龍太「そういうタフさは元々持ってたものではなくて、結果とこれまでの歩み方から得てきたものですよね。個人単位だとそんなにタフになれないと思うんです。関わってきた人が多ければ多いほど、そういう人たちまで背負いたくなる場面っていうのも自然と多くなっていて。だから他のバンドよりも、多分足元強めだと思う (笑)。でも、使命感だけで音楽やりたくないっていうのはある。背負えば背負うほど、それを自分の中の楽しさに変換できなきゃって思っているので。楽しんでなんぼだと思うからこそ、楽しませてなんぼだと思うし。そこのバランスっていうのはすごく考えながらやっていますね。だからあまりプレッシャーには感じないようにはしてます。“今をやめない”っていうのは、やめられる状況にあるからこそ言えること。誰と契約してるわけでもないし、何歳までやりますって約束しているわけではない。でも“やめようとは思わない”っていうところに続けてきた意味を感じますね」

活動歴が長くなればなる程、楽曲のみならず、熱いライブのパフォーマンス等にもバンドの生き様が投影されるようになっている。

渋谷「でも、説教にならないようにしたいと思っています。バンドにある程度の宗教性はあってもいいと思うんですけど、聞いていて辛いのは嫌だなって思うので。その言葉とか生き様に力が乗ってくれば乗ってくるほど、バランスもよく考えた方がいいなって。エンタテインメントの部分は忘れたくないですよね」

【写真を見る】「“今この瞬間にかける想い”みたいなものが、バンドとしてもリンクする部分なのかなと思った」柳沢亮太と話す
撮影=横山マサト

歌って、演奏して、その顔を見て感じられることが9割だったんだなって(笑)

もう1曲の新曲「自慢になりたい」は、一転してミドルテンポのセンチメンタルな曲だ。合唱パートがとても効いている。

柳沢「この曲も15年の歩みみたいなものを自分たちでも感じます。もちろん4人の楽しみがSUPER BEAVERを結成した理由で。そこが基点になりながらも、やっぱり4人だけがSUPER BEAVERじゃないって事実がSUPER BEAVERを強くしてくれてるっていう。その気持ちがすごく素直に曲になったなって思います。チームもそうだし、もっと言うと地元の友達とかの顔がこの15年の中で浮かぶようになったし。根源的な部分でSUPER BEAVERっていうバンドがそういう人たちの自慢であったら嬉しいなと素直に思いますね。振り返ると、目標にしていたライブハウスがソールドアウトになった時も、ライブハウスの店長さんも一緒になって喜んでたよなとか。そういう1個1個の嬉しかった思い出の裏には悔しさもあった。でもやっぱり、人とともに喜ぶことはずっと大事にしていきたい。だからこそいろんなことに挑もうとするんだと思います」

2018年に武道館を成功させた出来事は、バンドシーンに広く希望を与えた。

渋谷「そのとき言われて印象的だったのが、『SUPER BEAVERがメジャーから落っこって、インディーズでやっていく中でこういう風に武道館できるって事例を作っちゃうと、もう他のバンドは言い訳できないね』ってことで。確かに、メジャーじゃなきゃダメとか、こういうチームで動いてなきゃダメっていう慣例みたいなものは1個ぶっ壊せた感じはありました。状況や環境のせいにもできないですしね」

そこから約2年弱、再びメジャーへ。

柳沢「リアルタイムな話でいったら、『ハイキュー!!』のオープニングに『突破口』が決まって、久々に地元の友達から連絡が来たりするのも嬉しいですし(笑)。広く知られているものの主題歌を歌うのは、音楽を注視していない人の耳にも自分たちの名前が届くってことで、純粋に嬉しい」

渋谷「以前のようにライブができない状況になって、今まで自分たちはライブで曲の答え合わせしているんだって気付いたんです。CDが何枚売れたとか、SNSのフォロワー数とかじゃ、聴いてくれている人の熱量ははかれないものがある。その人の前に立って、歌って、演奏して、その顔を見て感じられることが9割だったんだなって(笑)。ありがたいことに、いろんなタイアップをつけてもらったり、聴いてもらえる機会は増したけど、早くライブでそれを感じたいです(笑)」(ザテレビジョン・取材・文=小松香里)

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