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社会人になっても過食嘔吐がやめられない…こんな私に生きる価値はあるの?【親に整形させられた私が、母になる Vol.39】

  • 2020.10.16
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■前回までのあらすじ
母から子育ての苦労を聞いたことで自分は恵まれていた…そう思うとするけれど、ネットでは「生きるのが辛い」ばかり調べていて…

■人前ではごく普通の社会人、でも家に帰ると…



社会人になっても過食嘔吐は続いていました。
病院に行った方が良い、という知識ももちろんありましたが、「自分の意思が弱いだけじゃないか」、「もうすこし自分自身の力でどうにかできるんじゃないか」という気持ちもあり、結局病院には行かず、過食嘔吐を続けていました。

いま思えば、病院に行って治療することで、自分自身に何か変化が起こることを怖れていたのかもしれません。

過食嘔吐を辞めたいはずなのに、辞められない…
吐いた後はいつも激しい自己嫌悪に襲われる。
それなのにその存在を失ってしまうのを恐れてしまう…。

自分のことなのに自分じゃどうしようもできない。
それは過食嘔吐だけではなくて、人生のすべてにおいてそうでした。

容姿も、職業も、趣味も、生き方も…自分のことなのに、自分ではどうしようもできない。
整形もずっとしつづけなければならない。いつも「いつ二重の線が取れてしまうか」というぼんやりとした恐怖を抱えながら生活していて、心の底から笑ったことはありませんでした。

このころ常に私は被害者でした。被害者意識でした。
自分が自分の人生の当事者である勇気も責任も持てず、楽で言い訳ができる被害者の立場にしがみついていました。
そんな自分が嫌で嫌でたまりませんでした。
→次回に続く

※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。

(グラハム子)

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