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【女子のばんそうこう】24歳下の男子に振り回されて…。〜おたよりから

  • 2020.10.15

今回もお悩みに答えます!

★私47歳。相手23歳♂。子供並の年齢差。天然を含んだ屈託のない無邪気さでちょっかい出してくるイケメンにヤられた。会社の随分後輩の相手。最初の3回位のデートくらいまでは私も浮き足だってた。この年齢差に恋愛を絡ませてはいけない、有り得ない…と分かってはいたもののどっぷり勘違い野郎の私がいた。相手はやたらとドライ。セックスの関係になり始めた頃から扱いが雑になり始めLINEの連絡もあまりしなくなり会う約束もすっぽかされたり。でも、翌日会社で会うといつも通りの笑顔でカマチョ王子キャラ全開。そんな毎日に振りまわされ私1人病んで行き、情緒不安定。人からは『止めておけ』と散々言われ、自身も分かってるのに、会社と言う接点があるだけにまだ絡んでしまう自分に非常に疲れている日々。

所詮、相手から言わせれば都合のいい、なんでも聞いてくれるおばはんのセフレ…程度の扱いとも分かってる。頭と気持ちと身体がバラバラで更年期も手伝ってか涙が止まらず。完全に相手の顔色をうかがっている私。一体何をしてるんでしょう。(ブレスレットちゃん)

ブレスレットちゃん、おたよりありがとうございます!

以前コラムの下の「今日のおたより」コーナーで「遥か年下の男性への恋」について回答したことを思い出しました。そちらも参考にしてみて下さい。

ブレスレットちゃんは年齢なんて気にならないくらい魅力的な女性なのだと思います。さらにご自身でも「この関係は止めなくては」と繰り返しているように、既にもろもろを重々自覚している。でも気持ちがつい傾いて揺らいでしまう。

というわけでブレスレットちゃんとほぼ同世代(年上ですが…)の私からの回答です。

★実年齢と「自分の中身」のギャップに悩む

20代〜アラサーくらいの皆さんは時々疑問に思いませんか?会社の上司や先輩など、周囲のおじさんおばさん(と呼ばれる年齢の人々)が、なぜ年甲斐もない言動に出るのか。なぜ若者と同等かのように振る舞うのか。私も若い頃それが全然理解できませんでした。でも今なら分かります。

年齢と外っ側は順当に加齢しているのですが、中身(心の部分)は正直、まったくと言っていいほど変わってないからです。20代なら「子供の頃、25歳ってすごく大人だと思ってた。でもいま自分がなったらてんで大人じゃねえ!」って思うことないですか。それ、40、50になっても感じることなんですよ(ぶるぶる)。もちろん経験値は上がるのでまるきりそのままではないけれど、それは「取りつくろい方」「隠し方」が上手くなっただけ。若者が想像してるより、中年や初老の中身はずっと子供っぽいのです。

なので「頑張って合わせようとしている」「どうにかすり寄りたい」ではなく、日頃若者と交流に慣れすぎるといつしか「自分も大体同じかな〜」と思い込んでしまうのです。もちろんおじさんおばさんはそれが勘違いなことも痛々しいことも自覚してます。なのでどうにか調整して暮らしてるわけですが、何かの拍子に「心の真ん中にあるずっと変わらない自分」が顔を出してしまう。今回の場合、そのトリガーは23歳の彼。抑制してこれたはずの乙女心が、撃たれた穴からだだ漏れた。

とはいえ「47歳だからもう恋するな」「23歳との恋なんてありえない」なんてことは全然思いません。世の中そんな恋もありえるし、波が来たら乗ればいい。

★若くない女に必要なのは「矜持」と「抑制」。

ただ今回の場合、彼の態度を読むと「年の差の恋いいじゃん!」とは到底言えない状況です。彼は絵に描いたような「いばら男」で、自分の都合と気まぐれだけで生かさず殺さず女をつなぎとめる。一見、年上女性を陥落させる手練れホストのようですがホストならもっと上手くやる。実際はあとさき何も考えてないただのガキんちょです。女が自分に面白いように振り回されてるさまを残酷なまでに冷静に見てるか、内心ちょっとうんざりしてるか…だと思います。さあそこでだ。

いまだ若い頃のままの心を持て余しそのギャップに苦しむ我々若くない女に必要なもの。それは若者の顔色を伺うことではもちろんないし、優しさや物分かりのよさでもありません。必要なのは「私は大人の女である」という矜持です。「プライド」と訳すと高飛車ぽいけど「自分を信じる力、誇り、自尊心」だと思ってください。その矜持はほとばしる子供っぽさをぐっとこらえる力を生みます。「武士は食わねど高楊枝」に限りなく近い姿勢。正直キツいしさみしいけど、それが若者によりかかったり感情をぶつけたりしないために必要な大人の責任なのかなと思います。私もまだまだ修業中ではありますが…。

今のブレスレットちゃん、自分を否定し続けるはめになってるしどんどん苦しくなってる。だから「好きだけどもう着れない服」を思い切って処分するように、彼への執着を手放しましょう。彼が冷淡ならあなたは淡々と、絡みにいかない・尻尾を振らない・言うことを聞かない、でも先輩としては普通に感じよく。それよりも他で自分を楽しませるものを見つけましょう。年齢はもはや関係なく、相手の策に溺れず、とにかく自分軸で暮らすことです。彼はよきスパイスだったけどそれ以上でも以下でもない。あなたがすることは自分を可愛がること。若くない女には熟したワインみたいな魅力がたくさん隠れている。そう信じつつ、背骨に一本矜持を入れて、新しい幸せに向かってノシノシ大股で歩いていきましょう。

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