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架空の家族による悪夢・恐怖・欲望…。世界を席巻したVRアート作品『WHIST』がいよいよ日本公演

  • 2020.10.15
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もともとはゲームの分野で注目されていたVR(仮想現実)とAR (拡張現実)。近年では美術やアートの分野においてもその普及が急速に進み、VR空間でアート作品を手に取るようにして鑑賞できるスポットが増えてきている。そんななか、世界9カ国・20の劇場やフェスティバルで上演され、各地で称賛を受けた360度体験型VRアート作品『WHIST(ウィスト)』がついに日本初上演を迎える。

『WHIST』を手掛けたのは、イギリス在住の中村葵とエステバン・フォルミが運営するフィジカルシアターカンパニー「AΦE(エーイー)」。さまざまな芸術表現とテクノロジーを融合させた分野のパイオニアとして、国際的なツアーを展開している。

架空の家族による悪夢・恐怖・欲望が描かれた今回のストーリーは、精神科医のジークムント・フロイト(1856~1939年)と、異端のマルチクリエイター寺山修司(1935〜1983年)からインスパイアを受けて生み出したのだそう。

AΦEの中村葵とエステバン・フォルミHarumari Inc.

会場に着いたら、まずはVRゴーグルとヘッドフォンを装着。360度の映像を体感し、バーチャルと現実、拡張現実の世界を行き来する。映像は全16種類のシーンから構成され、1回の上演で見られるのはそのうち最大13シーン。計76通りの映像のなかから、実際にどの映像が流れるかは参加した人の視線の動きで決まる。予想がつかない展開で、最後まで手に汗握る状況を味わえるのが醍醐味だ。

時に美しく、時にショッキングな映像世界を存分に堪能した後には、フロイト博物館所属の専門家による心理分析結果が渡される。体験中に行われた自分の“無意識”の選択、その心理の裏側を知れるのも楽しみのひとつだ。

公演は、10月28日(水)~11月3日(火・祝)に横浜赤レンガ倉庫1号館にて、11月7日(土)~15日(日)に高知県立美術館 県民ギャラリーにて開催される。1公演(約60分)につき定員は10名。チケットが売り切れる前に早めにチェックをして、臨場感たっぷりのアート作品を体験しに行こう。

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