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今年で40周年。無印良品のアニバーサリーでブランドデザインの原点に触れる

  • 2020.10.14
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衣類や家具、生活雑貨、食品などのライフスタイルにまつわる商品を揃えた「無印良品」。部屋のアイテムを同社のアイテムで統一するなど“ムジラー”と呼ばれるファンもいるほどだ。そんな無印良品の魅力やプロダクトデザインの原点を考えるきっかけを与えてくれるトピックスが届いた。

無印良品がスタートしたのは1980年。今では数え切れないほどのラインナップだが、当時はわずか40品目から始まったそう。そこで、40品目から始まり、40回目の誕生日を迎える区切りの日、2020年10月16日(金)に、書籍『MUJI IS 無印良品アーカイブ』を発売する。

1,600円(税別)Harumari Inc.

本書では、今では7000余を数える商品一つひとつの特徴を見直し、どんな思いで作られたかを“15の動詞”で整理。選出された約460アイテムを「引く・省く」、「いかす」、「受けつぐ」などにカテゴライズして、アーカイブ化されている。

書籍の発売を記念して、『MUJI IS 無印良品アーカイブ』と連動した展示「動詞の森『MUJI IS』を携えて」も開催。「感じ良い暮らし」をコンセプトに掲げてきた同社の活動は、モノだけではなく、コトやヒト、社会的なシステムにも広がっている。

展示では、アイテムだけでなく、書籍で取り上げた15の動詞とともに、無印良品が目指す地球規模の活動も紹介。モノやコトに込められた、「無印良品」ならではの成り立ちの理由を知ることができる。書籍を携えて展示を楽しむ動詞の森の散策は、ブランドに詰まったアイデアや想いが垣間見れ、クリエイティビティを刺激してくれるはずだ。

このような「無印良品」のクリエイティブを理解する貴重な展示に加えて、同時期には、プロダクトデザインの分野をより理解するための展示「Rethinking Anonymous Design – 名前が消えるとき 展」も開催される。こちらでは、デザイナーが特定できない、または個人名が公表されない状態で誕生したデザイン、アノニマス・デザインについて特集し、デザインで溢れる社会に一石を投じる。ブランド名や歴史的価値など、モノを選ぶときのひとつの指標を切り取ったとき、自分の眼にはどう映るのか、改めてもの選びを考えることができそうだ。

新しい生活様式がスタートし、暮らしに意識が向くことが増えた昨今。「無印良品」の歴史をはじめ、プロダクトデザインの原点に触れることで、ものの見え方が変わるかもしれない。

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