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海宝直人、黒羽麻璃央に聞く!恋を読むvol.3『秒速5センチメートル』朗読劇の魅力

  • 2020.10.12
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恋を読むvol.3「秒速5センチメートル」に出演する(右から)海宝直人、黒羽麻璃央
撮影=富田一也

【写真を見る】幻想的な世界で…海宝直人&黒羽麻璃央

ラブストーリーの朗読劇シリーズ「恋を読む」、vol.3となる今回は新海誠監督の「秒速5センチメートル」を紡ぐ。互いに惹かれ合いながらもすれ違う、切ない恋を描いたラブストーリーだ。多岐に渡るジャンルのトップランナー15人が、5組に分かれて本作を届ける。主人公の青年・遠野貴樹役を演じる豪華キャスト陣の中から、「恋を読む」に初出演の海宝直人と、3度目の出演となる黒羽麻璃央に、朗読劇の魅力などを語ってもらった。

朗読劇では原作のアニメ+αで、よりわかりやすい物語に

——「秒速5センチメートル」の朗読劇に出演すると決まったときの感想を教えてください。

海宝直人(以下・海宝):お話をいただいて原作のアニメーションを観たのですが、内面の部分をすごく繊細に伝えていて、そこが素敵だなと感じました。この作品を朗読劇という形で、果たしてどのように伝えていくのかという過程にとても興味を持ったというか、おもしろい試みだなぁ、と。これからお稽古なのですが(取材日は9月末)、すでに楽しみです。

黒羽麻璃央(以下・黒羽):「恋を読む」シリーズは3度目の出演ですが、「秒速5センチメートル」はこのシリーズにぴったりな作品だと思います。新海監督の映画の中でも、生身の人間が演じる題材としてすごく合うと思ったので、遠野貴樹を演じるのが非常に楽しみです。

——原作はアニメですが、そこから朗読劇に変換されることで、新たなアプローチが加わっていると思います。脚本を読んでみての感想は?

海宝:現時点ではまだ準備稿ですが、「言葉で伝えていく」というところで新しい要素が入っていて、そこを膨らませているなと感じました。内面世界の表現が多いので繊細さが必要ですし、キャラクター自体が比較的寡黙なので、これから始まる稽古の中で様々なことが定まっていくでしょう。

黒羽:アニメーションに+αで増えているセリフが多くて、その分、アニメよりわかりやすいかなと思います。生身で演じる上で、より演りやすい環境になっている気がしました。アニメのストーリーは複雑ですが、そこを朗読劇ではわかりやすく伝えているんじゃないでしょうか。

恋を読むvol.3「秒速5センチメートル」に出演する(右から)海宝直人、黒羽麻璃央
撮影=富田一也

名曲がよみがえらせる青春の思い出は?

——原作では山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」が効果的に使われていますが、ご自身が青春を思い出す曲はありますか?

海宝:HYさんの楽曲は、中学・高校時代にバンドでカバーしていたこともあり、当時を思い出します。「てがみ」や「AM11:00」とか…。

黒羽:うわぁ、懐かしいですね!

海宝:すごく青春の薫りがするというか。バンドのメンバーと夏の暑い日、当時は教室にクーラーなんてなくて、でも窓を開けると音が漏れて怒られるから、蒸し蒸しの密室の中、汗だくになりながら練習して(笑)。まさに青春だったな、と思います。

——海宝さんはボーカルだったんですか?

海宝:いえ、僕はギターでした。ボーカルは女の子が担当していたんです。

黒羽:海宝さんがギター!? もったいない!(笑) ぜいたくなバンドですよ。

——ホントですね(笑)。では、黒羽さんは?

黒羽:僕はELLEGARDENかな。僕も「モテたい」という不純な動機でバンドを組んでいたんですが(笑)、当時一目惚れした女の子がSCANDALやELLEGARDENのコピーバンドをやっていたんです。僕はBUMP OF CHICKENやRADWIMPS、そしてELLEGARDENのコピーをやっていました。彼女との共通点だったし、バンドサウンド自体が青春を思い出しますね。

——この作品は胸がキュッとなる切ない物語ですが、お二人が最近切なくなったことは?

黒羽:家にひとりでいる夜、森山直太朗さんの「夏の終わり」がYouTubeで流れてきて、「切ないな」と思いました(笑)。夏の終わりって、いい時期ですよね。一番好きな季節が秋なので…。

海宝:秋はいいですよね。

黒羽:いいですよね。半袖半ズボンで寝るにはちょっと寒くて、「ちゃんと長袖着なきゃ」と思ったり、膝から下に生地がある状態で寝るのっていいな、と(笑)。

海宝:僕はつい最近、免許を取ったんです。この年齢になってから取りに行ってよかったな、と思ったことが何度かあって。卒業検定に受かり、校舎を出てからふと振り向いて「ああ、もうここには来ないんだな」と思ったら、切ない気持ちになりました。「そうか、俺、頑張ったな」という満足感とともに(笑)。

恋を読むvol.3「秒速5センチメートル」に出演する(右から)海宝直人、黒羽麻璃央
撮影=富田一也

貴樹との共通点!? 好きな本を聞いてみた

——ありがとうございます。さて、お二人が演じる貴樹というキャラクターは、図書館で本を読むことが好きな青年です。また「読書の秋」ということで、オススメの本・漫画を教えてもらえますか?

黒羽:タイトルは覚えていないんですけど、最近読んだオカルト系の漫画が面白かったです。全1巻で、死後の世界をライトに描いた作品なんですが、こういう系統のものがわりと好きで。目に見えないパワーやスピリチュアルなものに興味があるので、面白く読めました。

海宝:漫画だと、ハマっているのは「約束のネバーランド」。ホラーが結構好きなので、作品のゴシックホラーな世界観に惹かれますし、キャラクターも魅力的ですよね。

小説は、道尾秀介さんの作品が好きです。「背の眼」や「球体の蛇」が、中でも好きかな。道尾さんの物語は、とても読みやすいんです。先へ、先へと読み進めたくなるパワーが強い。エンタメ性が高くて、なおかつ人間を丁寧に描く作家さんが好きなんですが、道尾さんの作品には特にハマりましたね。

——最後に朗読劇ならでは、そして「恋を読む」シリーズならではの面白さや楽しさを教えてください。

黒羽:個人的に朗読劇は面白さを感じる手前に、プレッシャーがありまして…。噛むと、めっちゃ恥ずかしいんです! 台本を持っているだけに、普通の舞台より恥ずかしさが5倍増しになります(笑)。稽古期間がそれほど長くないこともあって、始まる前は「大丈夫かな?」と、ちょっと不安になってしまうんです。コロナ禍で芝居のできない日々が続いたので、家でも自主練をして、滑舌をよくしておこうと思います(笑)。

「恋を読む」シリーズは3回目ですが、前回は2人芝居で、今回は登場人物が5人なので、舞台上がどういう風に彩られていくのか楽しみです。

海宝:朗読劇は幅広いアプローチがあるというか、いろんなことができるなと。制約もありますが、その制約があるからこそ広がっていく自由があります。セットなどでガチガチにイメージを固めるのではなく、お客様の脳内で自由に世界観を組み立てていけるのは、ひとつの魅力ですね。

新海さんのアニメーションは美しい風景や、細かく書き込まれた絵で心情が表現されています。セットを組んでそれらを表現することもできるけれども、お客様がそれぞれ想像する風景や心情をダイレクトに自分の中に映し出せるのは、言葉の力がある朗読劇の醍醐味だと思います。(ザテレビジョン・取材・文=篠崎美緒/スタイリング=橘 昌吾(海宝)、小渕竜哉(黒羽) /ヘアメイク=三輪昌子(海宝)、Ayane(Lomalia)(黒羽)/衣裳協力=MR.OLIVE(WALK IN CLOSET代官山 03-3463-5901)(黒羽))

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