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その薬、本当に合ってる?意外と知らない「便秘薬選び」4つのコツ

  • 2015.5.15
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“便秘薬を取り扱う会社”の株価は成長株といわれるほど、女性に多い悩みの代表格、“便秘”。

脂肪がついているわけでもないのに下腹がポッコリしてしまったり、お肌が荒れてしまうなど見た目も気になる上に、ひどくなると食欲不振や吐き気、人知れず“痔”に悩む人も多いのです。

なんとなくパッケージやCMのイメージで安易に選びがちな便秘薬ですが、使用する際はしっかり成分表を見て、自分に合ったものを選べるようになりたいものです。 今回は意外と知らない便秘薬の成分と特徴について紹介します。

 

1:アントラキノン系

もっとも作用が強く、頑固な便秘にも効果があります。しかし日常的に使用すると『大腸黒皮症(大腸メラノーシス)』を引き起こす原因にもなります。大腸黒皮症とは大腸の壁が厚くなって神経機能が低下し、さらに便秘がひどくなる症状です。

“水分を保たせ便の量を増したり柔らかくすることで排泄を促がす”タイプの湿潤性下剤にもこの成分が含まれている事が多いですし、また体に優しいイメージの漢方や生薬の中でも、センナや大黄などはこのアントラキノン系です。

アントラキノン系は子宮の収縮を誘発する作用もあるので、妊活中や妊娠中は安易に使用しないのが賢明です。

 

■2:ジフェニルメタン系

アントラキノン系と比較すると穏やかな成分ではありますがしっかりした効き目で市販の便秘薬ではポピュラーな存在。“ピコスルファートナトリウム”や“ビサコジル”といった成分となります。

胃腸に疾患のある人はごく稀ではありますが、腸閉塞や虚血性大腸炎といった重篤な症状を発症するケースもあるので要注意です。

 

3:膨張性下剤系

多めの水で飲むことで、薬が水分を吸収して腸の中で膨張します。すると腸が刺激され便意をもよおすというものですが、お腹の張りを感じることがあります。“カルメロースナトリウム”が成分名となります。

 

■4:マグネシウム系

浸透圧が高いマグネシウムを摂ることで、便の水分を増して柔らかく排泄しやすくします。

腎臓病や心臓病が疑われる人は高マグネシウム血症や心不全といった重篤な症状を引き起こすリスクがあるので、要注意な便秘薬。

 

出来るなら薬に頼らず、対策したいもの。

便秘のタイプを見極めて“便の水分が足りない”系の場合は水溶性の食物繊維を多く含むこんにゃくや海藻を。

腸の蠕動運動が必要となる便秘であれば、不溶性の食物繊維をたくさん含む野菜などを。腹筋運動などもいい刺激となりますよ。

 (トータルヘルスナビゲーター:SAYURI)

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