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恩師・水道橋博士を相手に、スージー鈴木大いに語る!ブルーハーツ、クイーン、小沢健二、ヤングタウン、そして渋谷陽一、ロッキング・オンのこと

  • 2020.10.9
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BS12「BOOKSTAND.TV」で自著「恋するラジオ」を語るスージー鈴木
KADOKAWA

【写真を見る】スージー鈴木の小説「恋するラジオ」を手に激賞する水道橋博士

水道橋博士と原カントくんによるBS12 トゥエルビ金曜深夜のカルチャートーク番組「BOOKSTAND.TV」(毎週金曜深夜2:30-3:00)。10月9日(金)放送には同局の音楽トーク番組「ザ・カセットテープ・ミュージック」で活躍中の音楽評論家・スージー鈴木が登場。自身の音楽体験を題材とした私小説「恋するラジオ」を発表したスージー鈴木が、水道橋博士とともに、50代男性にはたまらないトークを繰り広げる。

これまで「1979年の歌謡曲」「サザンオールスターズ1978-1985」「いとしのベースボール・ミュージック 野球×音楽の素晴らしき世界」など数々の著作を送り出してきたスージー鈴木。書籍のことをしっかりと語る、今では希少なタイプとなった番組「BOOKSTAND.TV」に、初めての小説「恋するラジオ」(英字タイトル:Turn on the radio)を引っ提げてやって来る。

水道橋博士は、スージー鈴木のことを「身内みたいなもの」と語る。というのも、「恋するラジオ」は、博士が主宰するオンラインマガジン「水道橋博士のメルマ旬報」での連載を書籍化したものだからだ。

「これは一つのアルバムを出したといってもいいんじゃないですか」とスージーに投げ掛ける博士。音楽体験を小説にした内容を「連載の時はシングルを聴いているような感覚だった。本にすると、まさにアルバムなんですよね」と言い表す。

スージーが「9割5分実話です」と明かすこの作品を、博士は激賞。「博士にそう言われて、本当に光栄の至り、極みです」とスージーは照れながらも喜びを口にする。

水道橋博士とスージー鈴木とは、4歳違いの同世代。「恋するラジオ」が描く世界やキャラクターの抱く感情、登場するアイテム、そのすべては二人が同時代に体験していたものだ。

「出てくる音楽や出来事はほぼシンクロするんですよ。『俺が聴いたあの曲か』みたいなね。上京する物語もそうだし、子どもや両親のことも、小説が描いているテーマが、共通してる」と博士は言う。

その言葉通り、番組のトークは、スージー&博士がかつて体験した事象を大いに語り合う内容となる。

トークテーマに登場するのは、ザ・ブルーハーツ(THE BLUE HEARTS)、MBSヤングタウン、クイーン、渋谷陽一、ロッキング・オン(rockin’on)、いとうせいこう、小沢健二…といったアーティストや雑誌、番組。二人は少年時代、学生時代の思い出を飲み屋で語らうかのように、楽しそうにそれぞれの体験を披露していく。

スージー鈴木はまた、おすすめの本として、「音楽が終わった後に」など渋谷陽一の著書を多数紹介。それらを「人生を変えた本」と言い切り、影響を強く受けたことを語る。水道橋博士もそのすべてを読んでおり、雑誌「ロッキング・オン」に投稿した過去まで明かす。

この夜の「BOOKSTAND.TV」は、スージー鈴木の私小説「恋するラジオ」をきっかけに、50代男が、かつてまぶしく見つめて憧れていた数々の対象に思いをはせる番組となる。

【写真を見る】スージー鈴木の小説「恋するラジオ」を手に激賞する水道橋博士
(C)BS12 トゥエルビ
BS12「BOOKSTAND.TV」10月9日(金)深夜放送より。原カントくん、水道橋博士、スージー鈴木(写真左より)
(C)BS12 トゥエルビ
BS12「BOOKSTAND.TV」10月9日(金)深夜放送より
(C)BS12 トゥエルビ

小説家デビュー・スージー鈴木を直撃

BS12「BOOKSTAND.TV」で自著「恋するラジオ」を語るスージー鈴木
KADOKAWA

「BOOKSTAND.TV」収録後、著書10作目で小説家デビューを果たしたスージー鈴木を直撃。作家として水道橋博士がメインの番組に出演する思いを聞いた。

――「メルマ旬報」の連載スタートのお話からお聞かせいただけますか。

そもそも原カントくん(「BOOKSTAND.TV」「メルマ旬報」に携わる)とは、近しい関係で、「メルマ旬報」の話を聞いていました。エムカクという作者の「明石家さんまヒストリー」のこととか。だから「メルマ旬報」は、メディアとして注目していて、一読者として契約をして読んでいたんです。今ほどライターさんも多くなかったころからですね。

「1979年の歌謡曲」という本を出したのが、2015年。放送作家の高田文夫先生の連載コラムで「こんな変わった本がある」と書いていただき、水道橋博士さんも注目され、当時書いていらっしゃったブログにそれが紹介されて非常に喜んだことを覚えています。

そうした流れで、原カントくんから「執筆しませんか?」とオファーがあって「喜んで!」と始めたのが、「1984年の歌謡曲」です。

それからもいろいろありがたいお話を頂きますけど、その時の私の喜びといったら無かったですね。

――水道橋博士さんからのオファーを光栄に感じられたのですね。

浅草キッドの本、特に水道橋博士さんは、文章の技巧であったり展開であったり、文章家としてホントにもう尊敬していた人で。

浅草キッド名義の「お笑い男の星座」は、結婚式の前後もずっとそれを読んでいて、新婚旅行にも持っていったくらい感銘を受けました。世の中にはこんなに文章力が優れた…という言葉では言い尽くせないんですけど、人を魅了し、心を湧き立たせて、笑わせてくれる。こんな人がいるのかというくらい尊敬している。そういう人に声をかけられたという、鮮烈な体験として覚えています。

「恋するラジオ」で10冊目の刊行になりますけど、こうして本を発表するようになった上で、水道橋博士さんの存在は非常に大きいですね。

収録の中で映画のライフタイムベストは「パッチギ!」だと言いましたが、水道橋博士さんの著書「芸人春秋」は、私の中でライフタイムベストの一冊ですね。

――そんな存在の水道橋博士と番組で自著を語るというのはどんな思いですか?

自分の書いた本、文章を褒められるというのは至福の時間でしたね。収録は平然と務めようと思って臨んでいましたけど、内心は…。とてもとても劇的な体験でした。

――小説を刊行するというのは、過去の著作とは気持ちに違いがありますか?

これまで音楽関係の本を9冊、当然音楽が好きで音楽評論家ということで書いてきたんですけど、小説というと少し気持ちが違いますね。町の本屋だと音楽関連の棚が無いなんてこともありますが、小説はどこの本屋にもある。その代わり競争は激烈だというところに踏み出すのは緊張感もありますけど。10冊目で次のステージ行けたかなっていう手ごたえはありますね。

――最後に、どんな内容の小説なのか、紹介をお願いします。

主人公・ラジヲは、ラジオを愛した少年です。ラジヲという主人公、ほとんど私なんですけど(笑)。私がどんな音楽を、どんな場所で聴いてきたかという、言ってみれば自叙伝です。私の人生を小説にして面白いのかどうかというツッコミはありますが、同じ時代に同じ音楽を聴いていたという共通体験がある方にはすごく楽しんでもらえる小説だと思います。

アリスで始まって、ビートルズで終わる。目次にある、(1978kHz)といった表示は年代です。その年ごとの鮮烈な体験を記録しています。書いておかないと、残しておかないといけないという気持ちで記したものです。

主人公は、ラジヲ少年・ラジヲ青年ですけど、本当の主人公は音楽、アーティストなんですよね。アリスであったりクイーンであったり。一つだけロッキング・オンという音楽雑誌がありますけど(笑)。

「恋するラジオ」目次~あの頃、あの場所、あの音楽をめぐる旅へ。

スージー鈴木の私小説「恋するラジオ」は、ブックマン社より発売中
KADOKAWA

序曲(Overture): 白い靄の中の恋するラジオ (2039kHz)

A面

# 1:東大阪のアリス (1978kHz)

# 2:大阪上本町のクイーン (1983kHz)

# 3:早稲田のレベッカ (1986kHz)

# 4:川崎溝ノ口のロッキング・オン (1988kHz)

# 5:半蔵門の吉川晃司 (1989kHz)

# 6:武蔵小金井の真島昌利 (1992kHz)

B面

# 7:阿佐ヶ谷のサザンオールスターズ (1993kHz)

# 8:原宿の小沢健二 (1994kHz)

# 9:みなとみらいのRCサクセション (1998kHz)

#10:川崎駅前の加藤和彦 (2005kHz)

#11:ふたたびの早稲田と山下達郎 (2018kHz)

#12:ふたたびの東大阪と細野晴臣 (2019kHz)

終曲(Finale): 日本武道館のビートルズ (1966kHz)(ザテレビジョン)

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