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弘中綾香の「純度100%」~第36回~

  • 2020.10.9
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ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。今回は前回に引き続き、数秘術わかった(?)性格について。

「7のひと」

前回、「数秘術」が爆刺さりした、という話をした。生年月日からその人が持つ数字を出し、その数字ごとに分類される。昔流行った動物占いのようなものをイメージしてほしい。私の数字は7で、7の人が持つ大きな要素が「人と人とは分かり合えないという諦念を持っている」というキャラクター。それはまさにここ数年、自分の中にクエスチョンマークを伴って居座っていた命題だった。たかが占い、されど占い。見透かされたような気がした。

私は7の人だからこう思うのは仕方がない、という一種の開き直りに勇気をもらい、ここで白状する。私には、結局みんな他人だ、という考えがある。どれだけ理解し共感したと思っても、どれだけその人と近い距離でいようと、たとえ血が繋がっていようと、自分とは違う環境と考えのもと生きる他人にすぎない。私たちは別の人間で、全てをシェアすることは出来ないと。文字にするとパンチがあってものすごく冷血人間のように感じられるかもしれないが、ごく一部の7の数の人にはぶっ刺さっているはず。分かる、と思った方は今すぐ数秘術を試してみてください。きっとあなたは7のひとです(笑)。
とはいえ、そういう考えを持っているからといって相手とコミュニケーションを取らない、のではなく、何を考えているのか、どんな気持ちなのか理解しようとちゃんと努力はする(自ら打ち明けたりはしないけれど)。ただ、全てを知ることは出来ないという諦めが奥底にあるから、自分が受けた印象がその人の全てだとは思わない。それゆえ、「いい人だと思っていたのに裏切られた」とか「期待していたのに失望した」と思うことは他の人に比べて少ない、と思う。自分の印象とその人の本当の姿が違うことは、折り込み済みだから。
だって、そんなの分かりっこないんだもん。ここがおそらく、7以外の人には理解されにくいところなのかもしれない。もちろん酷いことをされたら傷つくしショックは受けるのだけれど、期待値が低い分、ダメージは軽い程度で済んでいると思う。それが、良いことなのか悪いことなのかは置いておいて。
ベクトルを変えると、自分のことを全て人に理解してもらうのは無理だという考えも同様にある。自分も誰も理解できないし、誰も自分のことを理解できない、となると自分を分かってあげるのも、信じるのも、自分しかいない。いい意味でも悪い意味でも自己完結型になる。どう頑張っても他人を思い通りにすることなんて出来ないんだから、人からどう思われるかアレコレ考えて画策するなんて時間の無駄だよ、と思っている。自分ファーストに生きるべし!と。

数秘術にインスパイアされた性格論をつらつらと書いてみた。他にも当たっているようなところもあったけど、それは?と思うところもあった。「ユニークな人間観がゆえに人に惑わされない価値観を持つ」とされる7の私だけど、最近、人から言われたことでくよくよと落ち込んでしまった。7の強さ、まだ修業が必要かも。

次回:10月23日更新予定

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