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「ヴィレッジヴァンガード」が映画化!主演・岡山天音と監督、脚本家が明かす仰天の裏話

  • 2020.10.8
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映画「リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜」は10月23日公開
©2020メ~テレ

【写真を見る】「ヴィレッジヴァンガード」イースト店や本店で実際にロケが行われた

名古屋発の遊べる本屋“ヴィレヴァン”こと「ヴィレッジヴァンガード」を舞台にした映画「リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲〜」が、10月23日(金)より公開となる。本作は、地元名古屋で放送された連続ドラマ「ヴィレヴァン!」(19)の映画化作品だが、映画はまさかの奇想天外なSF作品に仕上がった。そこで、主演の岡山天音、後藤庸介監督、脚本家のいながききよたかというドラマから続投の3人に、本作の制作秘話を聞いた。

「最初は想像もしてなかったので、耳を疑いました」

岡山が演じるのは、ヴィレヴァンで働く、⾃称「空っぽ」の⼤学⽣、杉下啓三役。店内で売られているのは、サブカル色の強い、採算度外視の商品ばかりである。杉下は、個性的なバイト仲間たちと楽しい生活を送っていたが、ある日、政府によって“サブカル”が有害とみなされ、監視&コントロールがされていることに気づく。杉下は、サブカルを取り戻そうと、果敢に立ち上がるが…。

映画だけではなく、ドラマの第2弾「ヴィレヴァン︕2〜七⼈のお侍編〜」も、10月26日(月)より名古屋テレビで放送される。

――まずは、映画化されるという一報を聞いた時の感想から聞かせてください。

岡山「最初は想像もしてなかったので、耳を疑いました。ただ、僕はドラマをやっているころから、登場人物たちのことが本当に大好きだったので、めちゃめちゃ嬉しかったです」

後藤「僕は1の放送後、『また次をやりたい』と言われた時、ドラマの続編しか想像してなかったので、映画化の話を聞いた時は、無理だろう!と思いました(笑)」

いながき「ドラマ化の時も驚きましたが、ただの本屋の話だから、映画になるはずがないと思いました。だから無理を承知で、『やるなら、タイムリープものはどうですか?』と提案して、若干つぶしにかかったんですが、なんとそのまま実現しました!」

――かなり斬新な設定のSF映画になりましたが、“有害サブカル感染”というキーワードは、コロナ禍を意識されたのでしょうか?

いながき「脚本執筆時は、まさにコロナ禍真っ最中でしたが、そこまでコロナを描こうとはしてなかったんです。でも、無意識に思っていたのかもしれない」

後藤「当時は、まだマスクなしで、打ち合わせをしていた時期でしたからね」

「1億点分の許諾を取っています(笑)」

【写真を見る】「ヴィレッジヴァンガード」イースト店や本店で実際にロケが行われた
©2020メ~テレ

――岡山さんは、映画の脚本を読まれて、どう思いましたか?

岡山「え!SFなの⁉と。シーズン1をやった身からすれば、かなり変化球で、振り切っている設定だと思いました。脚本を読んでも、あまり実態がつかめない感じでしたが、監督からお話を聞かせてもらい、僕がどう向き合っていけば、面白く受け入れられるんだろうと考えていきました」

――いながきさんは、以前にヴィレヴァンで働いていた時のエピソードを脚本に入れたとか。バイト募集条件に「かめはめ波が撃てる⼈」とあるとか、趣味に「人殺し」と書かれた人が採用されたというのも、実話なんですね!

岡山「僕も、シーズン1の打ち上げで、内容はほとんどきよたかさんの経験談だとお聞きして、びっくりしました。まさに“事実は小説より奇なり”で、僕自身もここまで実話の割合が高いとは思っていませんでした」

監督「そこが、ドラマで伝わりきれてなかった点が唯一の反省点だなと。実話に基づくというよりは、ほぼ実話を並べただけです」

いながき「僕の経験談ですが、実際に入れたかった内容の6割に過ぎなくて、あとの4割はとても外には出せない内容です(笑)」

岡山「一番浮世離れしている川上店長(滝藤賢⼀)にもモデルがいたことは、撮影終了後に知りました。あんなに面白い現実が起こるんですね。何人か寄せ集めで作った人物かと思ったら、本当にそういう方がいたなんて!」

――劇中に登場するドラマや映画、本、商品も、すべて本物ですね。

監督「何が一番すごいかというと、画面に映っているお菓子や商品、ロゴに至るまで、全て許諾を取っている点です。参考のために、ヴィレッジさんに『店の商品は、何点ぐらい扱ってますか?』と聞いたら、『1億点です』というザックリとした答えが返ってきたので…『1億点分の許諾を取って放送しています(笑)」

――ドラマに続き、様々なサブカルがフィーチャーされますが、後藤監督はサブカルについてどう思われていますか?

後藤「メジャーカルチャーあってのサブカルチャーという点が、すごく重要なテーマだと思っています。例えば90年代だと、みんなが観ているトレンディドラマや、小室(哲哉)サウンドなどがあって、そことサブカルが上手く共存していたような気がしますが、いまの時代は、その境目がなくなってきて面白くない気がします」

いながき「僕の感覚だと昨今は、役に立たないものじゃないとダメだという感覚があるような気がしています。でも、そうじゃないんだ、ということが、シーズン1から根底にあるテーマだと思います。

僕自身、自分のことを役立たずだと思うところがあるんですが、ヴィレヴァンは、そういう人たちにも居場所があっていいじゃん、と言ってくれている気がします。映画版では、そういう人たちが迫害されたらどうなるのか?というところが出発点になりました」

――そこで立ち上がる杉下は、気がつけば、すっかりサブカルの旗手となっていました。

岡山「そうですね。もはやシーズン2や映画版では、すっかりマイノリティーなサブカルサイドにいて、不当な扱いを受けています(苦笑)。ただ、ドラマから演じてきて、同じ役だけどちゃんと成長している点がうれしかったですね。ぜひ、そのへんも楽しんで観ていただきたいです」

取材・文/山崎伸子(ザテレビジョン)

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