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アプリでも管理できる!? 増えた洋服を“捨てずに収納”するアイデア

  • 2015.5.15
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【女性からのご相談】

洋服が大好きな20代学生です。片付け本などを読んで感化され、マネして捨てようとは思いつつも、古着やファストファッション、いろんなパターンの服が大好きなのもあり、増えていく一方です。 あまりに多いのでクローゼットに入らず、親からも怒られています。

●A. その衣類、捨てる必要ありますか?

ご相談ありがとうございます。片付けパーソナリティあさがみちこです。

『フランス人は10着しか服を持たない』という本が、50万部を突破するのではないか、と言われているほどベストセラー本になっています。アメリカ人の著者がパリでのホームステイ中に体験した、パリ流の暮らしについてまとめたエッセイです。

●パリのマダムを目指して“10着の生活”を実践してみる?

私も拝読し、共感するところや勉強になることは多々ありました。そうとはいえ、いざ生活そのものをマネして実践できるかと言ったら……無理です(笑)。

お国が違えば暮らし方が違いますよね。こんなことを言ったらエッセイに共感した方たちに怒られてしまいそうですが、“洋服は少なければいい”というものではないような気がします。

そもそも、なぜ捨てようと思ったのでしょうか? みんなが処分しなさいと言うから? 整理収納が流行してスッキリした暮らしが当たり前のような風潮にあるから?

●手放すべき衣類とそうでない衣類の違いを考えてみて

クライアント宅でよく聞く言葉、「今日着る服がなくて……」。しかし、クローゼットやタンスの中は服がたくさん!

そして、「いつか着る」「痩せたら着る」「高かったから」と絶対着ないのにとってある服。「あら~こんなお洋服持っていたのね!」とすっかり忘れ去られていた洋服。「大切」と言いながら丁寧にしまっていたらシミができてしまった衣類……。

洋服は山ほどあるのに、「着たい服がない」というのは、どうでもいいお洋服であふれているということ。こういった衣類に関しては、リサイクルやオークションで譲るか寄付しましょう。そういった形で手放せばいいですよね。

しかし、ご相談者のような本当にお洋服が好きな人は、上記のような衣類はきっと少ないはず(もしあったらそれは処分してもいいお洋服です)。

●捨てることより一目瞭然の収納を考えて

捨てることを意識するのではなく、しっかりとした収納を心がけましょう。

例えば、畳める衣類はたたんで立てて収納。Tシャツ・シャツ・長袖などグルーピングすれば自分がどれだけ持っているか分かりやすい。グループ分けした衣類をさらに色別で収納すれば、自分の好みや重なっているモノなど判断がつき、ハンガーを同じものに統一すれば収納できる枚数が増えます。

よく着る服は右に入れていったら、左には全く着ない服が残るので、この先どうするか。そんなことも考えやすくなりますよね。

クライアントがお子様やお年を召している方の場合は、タンスにラべリングすることがあります。どこにどんな衣類が入っているか一目瞭然。でも、見た目は少し生活感が出てしまいますよね。

●衣類もアプリで管理する時代

把握するのが一苦労なら、アプリで管理してみるのはどうですか?

写真を撮る手間はあるものの、自分の持っている衣類をアプリで管理することで、どんな衣類を持っているか把握することができて、買い物をする際、何と合わせたらいいか、どんなものを買おうか迷っているときなどのコーディネートに役立てることができますね。

好きなお洋服に囲まれて幸せなら、我慢して捨てるという選択肢はナンセンスです。整理収納=捨てるではありません。どうやってそのたくさんの衣類を無駄にすることなく着回してオシャレを楽しむか。

どうしたらきれいに収納できるか。そんなことを考えて衣類と向き合ってみてください。

【参考文献】

・『フランス人は10着しか服を持たない パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣』ジェニファー・L.スコット・著

●ライター/あさがみちこ(片付けパーソナリティ)

整理収納アドバイザー2級認定講師・遺品整理士。イベントMCやナレーション、ラジオのレポーターなどの仕事の傍ら、趣味が高じて取得したアドバイザーとしても精力的に活動中。完璧ではなく「好い加減にちゃんと」をモットーに、企業やカルチャースクールでの講座を担当したり、悩める女性のためのカフェレッスンや、お客様のお宅に伺っての整理収納作業なども行っている。電子書籍『好い加減にちゃんと。: 恋愛上手になれる片付けマインド』iTunes/Kindleで配信中。

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