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「痩せたいのにナゲットを食べてしまう自分が許せない…」そんな私が映画から教わった【自分を許して前向きになる方法】

  • 2020.10.7
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こんにちは、アナイスです。最近、コロナ太りを放置してすっかり体型も変化してしまったので、本格的に痩せることを心に誓いました。

ダイエットのはじめって、ちょっと大変。食生活を徐々に過食気味以前のものに治していくのも大変だし、それ以上にメンタル面が、ね。

「なんでこんな風になるまで、太ってしまったんだろう」「なんでちゃんと、規則正しい生活を遅れてなかったんだろう」…過去の自分を責めるポイントは、数えきれないほど出てくるもの。

しかし、それを探してばかりいてもヘルシーではありません。

そこでできるだけ、前向きに今の問題を未来に向けて取り組むかという時に、大事になってくるのが「許し」です。今日はこの許すことについて、分かりやすく描かれた映画とともに考えてみたいなと思います。

「怒り」と「許し」の関係性って?

誰かに自分を許して欲しい時、反対に誰かを許す。許したい時はたいてい喧嘩をした時か、相手に一方的に何か悪いことをした(された)時。つまり、他者がいる場合です。

例えば、自分の大事なものを取られたり、嘘をつかれたりしたら怒りますよね。許しには、怒りがついてまわります。

エル・ファニング主演のヒューマンドラマ『ジンジャーの朝〜さよなら、私の愛した世界』では、こんなことが描かれています。

冷戦中のロンドンで、親友のローザと学校をサボって、あてもなくフラフラしたりお話をしたりするのが好きな主人公のジンジャー。

そんな彼女が世情の色々なものに関心と不安を抱いているのに対し、ローザは思春期を迎えて異性や飲酒などの不良行為に興味を持ち始めるのでした。

そして、ついにローザは超えてはいけない一線、つまりジンジャーの父親に迫り関係を持ってしまう。彼女の大事にしていた両方の世界が崩壊してしまう、という物語です。

ジンジャーはローザが許せません。彼女に対して怒りを感じます。その怒りとは、親友なのに一番やってはいけないことをしたというローザの裏切りに対して沸いたものです。

誰かに対して怒ることは、こういう「裏切り」が伴うんじゃないかなと思いました。

しかし、ラストにジンジャーはローザに宛てた手紙に「ローザは私に許しを求めている」「いずれにせよ、私は許すんだろう」と綴ります。

さて、ジンジャーはどうしてローザを許すことができるのか…?

この時の彼女は、もはや諦めているんです。自分が反対している核運動のことも、親友の恋心も、自分の力ではどうにもできないとね。つまり、ある意味「受け入れている」わけです。

このように、何かを許す時のプロセスとして重要なのは起きた出来事や人に対してまず、「許容」することなのじゃないかなと思うのです。

それができない、許せない時って「許容」を阻む何らかの感情があるはず。そしてそれらは、自分自身で生み出したものじゃないでしょうか。

プライド、悲しみ、怒り。誰かを許すことは、それらを抱えた自分自身をも許容し許すことに繋がるのかもしれない。そう考えると、やはり自己を許すことって、とても大事なのです。

映画のヒロインたちからセルフ・フォギブネスを学ぶ

さて、自分を許すことは単に甘やかすことではありません。どうすればいいのか、それをテーマにした映画からヒントを得てみましょう。

まずは実話に基づいた『わたしに会うまでの1600キロ』という作品。母親の死をきっかけに夫がいながらも浮気してセックス中毒、ヘロインにも溺れてしまった主人公のシェリル・ロイド。

そんな彼女が離婚後、自らの負った心の傷に向き合い、癒すために1600キロにも及ぶパシフィック・クレスト・トレイルという山道を歩き切る物語です。

そう、これは彼女が元夫に許してもらいたいからとか、彼に誠意を見せるためにやるのではなく、自分自身を許すための旅だからこそ意味深いのです。

劇中、前に向かって足を進ませる彼女の脳裏に、過去の後悔や過ちがフラッシュバックとして流れていきます。

しかし、そこから目をそらさない。過去に立ち返り、問題と向き合う。そして、自分の間違いや弱さをまずは認めること。それが「許し」の第一歩なのです。

自らの内側に目を向けた後は、外側に目を向けることも重要。『食べて、祈って、恋をして』では、ジュリア・ロバーツ演じる主人公がとにかく恋愛脳。

若い時から男が途切れたことがない彼女ですが、夫と別れることを考え始めてからイケメン俳優と浮気に近い乗り換え恋をしてしまう。しかし、それさえ結局うまくいかない。

そこで、一度自分自身を見直すために一年をかけてイタリア、インド、バリを回る旅にでる物語です。これもまた、セルフ・フォギブネスをテーマにした作品だと考えられます。

これまで、ずっと同じパターンにはまって、何かが上手くいかないと問題から逃げるようにしていた彼女。逃げた問題は解決していないまま、自分の中に残っています。

だからこそ、まず自分の過ちを認めるために自己を振り返る。そして、殻から出ることも時には重要です。イタリアでカロリーを気にせずピザを頬張ったり、インドで瞑想したりする主人公。

旅をすることも一つ大事だなと思うのは、そうすることで新しい価値観に触れ、それを受け入れる過程が味わえるからです。それは恐らく、「許し」においてとても大切なこと。

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過去の自分の過ちも、誰かの過ちも、許せなかったその時の自分が持つ価値観を一度手放し、新しい考えにたどり着いてみたとき、楽になりそうじゃないですか?

もちろん、許すことは大変。でも、許せないことも心にとってはヘビー級な重たさです。

それなら今の自分を受け入れて、愛するために「許す」ことができた方が、心が優しくなって、もっと素敵な自分になれそうな気がしますよね。

私もとりあえず、チキンナゲットを爆食いしていた頃の自分を許して、前向きなダイエットをはじめたいと思いますよ。

SHUFU TO SEIKATSU SHA CO.,LTD.
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