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ウォーキング用のシューズを履いて走るべきではない理由

  • 2020.10.5
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スポーツ用品店に入れば、必要かどうかさえ分からないような機能を揃えたオプションが壁一面に並んでいる。でも、間違ったシューズを選べば、ワークアウトが台無しに。どうすればいい? シューズ選びの重要性について、アメリカ版『Prevention』からご紹介。

最近のシューズには、ウエイトリフティング用、クロスフィット用、ランニング用ばかりかヨガ用まであるけれど、これには正当なワケがある。「自分がよくする運動に適したシューズを選ぶのがベストですから」と話すのは、ランニング専門ブランド『ブルックス』グローバルフットウェア商品企画シニアマネージャーのブリース・ニュートン。「ランナーには、ランニング中に反復されるパターンや力に耐えうるシューズが必要ですね」

精巧にデザインされたランニングシューズはカッコいいし、履いてみたいと思うかもしれないけれど、シューズというものは特定の運動におけるパフォーマンスを高めるために作られている。よって、ランニングのパフォーマンスを向上させる機能がウォーキングのパフォーマンスを向上させるとは限らない。ニュートンも「まずはランナーのニーズを把握してから生物力学的な工夫をします」と話している。

ランナーのニーズとウォーカーのニーズは違う。著書に『Everyday Is Your Runway: A Shoe Lover's Guide to Healthy Feet & Legs』を持つ足病医のエミリー・スプリチャル医学博士によると、ウォーキング用のシューズは全体的に(特にかかとの)クッションが厚め。「ウォーキングはランニングより衝撃の少ない運動ですが、足が地面についている時間が長いため、クッションを厚めにして長期的なインパクトを軽減しているのです」。

シューズブランド『ニューバランス』でウォーキング用商品のグローバルマーケティングを行うパウリナ・ケリーによると、歩行中の足はロッキングチェアのような動きをする。歩行中は体重が「かかとから母指球、そしてつま先へと移動します」。つまり、ウォーカーには、母指球がスムーズに転がるくらい柔軟で、地面が足を蹴ったときに一番衝撃を受けるアーチを支えられるくらいクッションたっぷりのシューズがベストということ。スプリチャル博士いわく、クッションの少ないランニングシューズで歩けば、衝撃が原因のケガ(足底筋膜炎、疲労骨折、アキレス腱炎など)をしかねない。

ニュートンが言うように、ウォーキングとランニングが比較的似ているのは確かなので、適切なサポート力があり、履き心地の良いランニングシューズをウォーキングに使うのはOK。でも、全く違うワークアウト用に作られたシューズ(超重たいウエイトを上げる際の足元が安定するように作られた、底が平らで硬いウエイトリフティング用シューズなど)は避けた方が無難。

そもそも、履き心地が悪ければ歩き続けることはできない。「適切なシューズを選べば不快感やケガが防げるので、アクティブな生活が長く続けられますよ」とケリー。ウォーキングにピッタリなシューズを探しているなら、スプリチャル博士が言うように、クッション性とアーチサポートを重視して(偏平足の人は特に)。

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

Text: Sarah Klein Translation: Ai Igamoto

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